メルマガ:少女の性シリーズ
タイトル:少女の性 589  2023/11/12


少女の性 第五百八十九部

「待って、もう無理、待って、ああっ、ああっ、ああっ、まだするぅっ、ああっ、ああっ、許して、もうダメ、ああっ、ああっ、許してぇっ」

宏一は最大ストロークで肉棒の出没を始めた。それに速度も速い。宏一は普段、こんなにズボズボを早くしない。お互いに出没の過程を楽しむためだし、女の子の身体の感覚を強すぎる刺激に慣れさせないためだ。しかし、今は違った。最大のストロークでズボズボして嫌がる由美を更に無理やり押し上げる。

「いやぁっ、ああっ、ああっ、ああっ、だめぇっ、死んじゃうぅっ、ああっ、ああっ、いやぁぁっ、だめぇぇっ」
「よおし、もうすぐ出るよ。出すよ」
「ああっ、もういやぁっ、早く出してぇっ、おわってぇっ」
「だすよぉっ、どうだっ」

肉棒の先端がグッと開いて由美の一番奥を押し広げて押し込まれ、そこに精が注がれた。

「あああぁぁぁぁっ、うぐぅぅぅっ」

しかし、嫌がる由美自身の身体は更に無理やりいかされた。

「いやぁっ、いやぁっ、ああっ、だめっ、いやぁぁぁぁぁ、またいぐぅーーーーっ」

そう言うと由美は宏一の腕の中で激しく身体を震わせた。完全に上下の感覚が無くなり、ふわふわと浮いたような感覚になる。とにかく気持ち良いことだけははっきりと分かった。そしてぐったりと両手両足を大の字に放り出して動かなくなった。

「はあぁっ、はあぁっ、はあぁっ、はあぁっ、はあぁっ、はあぁっ」

由美は全く身体を動かせず、只空気を必死に貪っていた。壮絶な快感が去った後は猛烈に怠くて指を動かすことさえできない。

宏一は由美の痙攣が完全に収まるまでしばらく待ってから由美をそっと抱き寄せ、髪を撫でながら由美の呼吸が静まるのを待った。由美は愛され尽くしたという実感はあったが、嫌がってはいても自分が宏一を激しく求めすぎたのでは無いかという嫌悪感に襲われていた。どうしても夢中になると大人しい女の子では居られなくなる。このまま開発され続けたら、自分はどれだけ淫らに激しく求めることになるのだろうと漠然とした不安が由美を包んでいた。

だから由美は、もうそれ以上宏一を求める気になれなかった。そして呼吸が収まると静かに起き上がってシャワーを浴び、キスをするとそのまま帰って行った。
後に残された宏一は、少しやり過ぎたかも知れないと反省したが後の祭りだった。

翌日、宏一が会社に行くと、既にさとみは来ていてテンポ良く伝票整理をしている。

「さとみさん、おはよう。昨日はちゃんと言えなかったけど、おとといは楽しかった。ありがとう」

つい宏一がそう言うと、さとみは宏一を睨み付けて言った。

「水野さん、昨日はきちんと伝えられませんでしたが、おとといはお疲れ様でした。ですよね?」

宏一はさとみの表情が真剣に怒っていることに気が付くと謝った。

「水野さん、申し訳ありませんでした。言葉が適切ではありませんでした」

そう言うとさとみは何も言わず、もう一度宏一を睨付けてからまた仕事を再開した。
その日は宏一は打ち合わせが多くて外回りだった。一度昼過ぎに戻って来たが、直ぐにまた出ていったのでさとみと話す暇は無かったし、さとみは業者の休憩のケアで大忙しだったから何もできなかった。

だから夕方近くになって宏一からさとみに連絡が入り、神田のレンタカー営業所を指定されたときには少し驚いた。まさかレンタカーで出るとは思っていなかったからだ。
もちろん、既にお泊まりセットは駅のロッカーに預けてあるのでさとみ自身に問題は無いが、問題があるとすれば天気だった。慌てて天気を調べると雨だという。それもかなり降りそうだ。さとみは『なんで車?』と思ったが、今更反対もできないし、お泊まり自体は楽しみにしていたので『分かりました』とだけ送った。実は気になることがあったのだが、今から言っても仕方ないと思ったので何も言わなかった。

そしてさとみは定時の少し前に外出と直帰の手続きをして会社を出ると、駅で荷物をピックアップしてレンタカー営業所に向かった。荷物を持つとお泊まりに出かけるという実感が湧いてきて心が軽くなる。

レンタカーの営業所に着くと、既に宏一は来ていた。

「さとみさん、で良いよね?お疲れ様、荷物は後ろの席で良いかな?」

そう言ってさとみの荷物を後ろの席に置いた。見ると他にはコンビニ袋が二つある。

「取り敢えず出発しようか?」

宏一はそう言ってさとみにドアを開けてくれた。

「さあ、レッツゴーー」

車が走り出すと宏一が話し始めた。

「どこに行こうか、ってだいぶ考えたんだ。福岡はダメだって言うから大阪や名古屋とか、仙台とか、色々考えたんだけど・・・・」
「仙台?」
「うん、距離的にも新幹線的にも名古屋と同じ時間だからね。でも、食事には特徴があるにしても、泊まる場所が福岡と似た所じゃ意味無いし、どうせならさとみさんには思いっきり気分転換して欲しいし・・・」
「仙台なんて行ったこと無いから仙台でも良かったのに」
さとみはわざと意地悪を言って宏一の反応を見た。
「うん、食べ物だと牛タンとか芹の鍋とか色々あるんだけど、都会でホテルに泊まって、翌日帰ってくるだけなら福岡と同じだろ?食べ物が変わっただけ」
「うん・・・・・」

「それってどうかなあって思ってさ。それで、思い切ってレンタカーにして房総の海岸に行くことにしたんだ」
「それって、仙台とは違うの?」
「うん、ぜんぜん違うよ。正反対って感じかな?仙台の街は海から離れてるしね。それで今日のホテルの夕食はバイキングなんだ。だから、部屋でゆっくりできるようにいろいろ買ってきたけど。でも、部屋はオーシャンビューだよ」

「天気はどう?」
「おめでとう。明日は朝から快晴だよ。運が良ければ太平洋の日の出も見れる。雨でホコリが洗い流されるから、きっと綺麗だと思うんだ。只、今夜は降りそうだね」
「うわ、今夜は大丈夫。それ素敵。なんかワクワクしてきた」
「うん、バイキングは早めに切り上げて部屋に行こうね?」
「え?どうして早めに切り上げるの?」
「それは・・・・・」

宏一はどさくさに紛れて余計なことを言ってしまったことに気が付いた。

「早く食べて、それから部屋の・・・・・・・」
「部屋がどうしたの?」
「部屋のベッドに入ってさとみさんをいっぱい・・・・」

さとみは呆れたと同時に、少し意地悪になった。わざと優しい口調で聞き返す。

「いっぱい、何なの?言ってみて?」
「見たり触ったりできるって思って・・・・・・・・」

さとみは呆れるを通り越してがっかりした。『宏一さんて、こういう人だったのだろうか?』と改めて思い返す。

「あのね、要するに、夕食は簡単に済ませて、早く私の身体を見たり触ったりしたい、と、そう言うこと?」

その口調にさとみが怒っていると思った宏一は、すかさず陳謝した。

「ごめんなさい。もちろん、さとみさんに最高の景色を楽しんで欲しくて、だから最後に景色の良いホテルにって思って、それで房総にしたんだけど、バイキングだって言うから、それなら早くって、思ってしまいましたっ。申し訳ありませんっ」

宏一は思いきり怒られるか、下手したら嫌われると思ったが、さとみは意外なことを言った。

「まぁ、露骨に言ったのは雰囲気を壊して最低だけど、私だって似たようなこと考えてたんだから、良いわ。食事は簡単にしましょ?」
「え?いいの?」
「いいわよ」
「でも、バイキング自体は良さそうなんだ。もちろんシーフードが充実してるし、ローストビーフだってあるし」

そんなことを話している間に、車は首都高に入ってレインボーブリッジを渡り、湾岸線で羽田に向かっていた。その頃にはどんよりしていた空から雨が降り出し、反応したオートワイパーが間欠から連続へと変わっていく。

「ふうん・・・・」

さとみは余り食べ物には興味が無いそぶりを示した。そこで宏一が更に言う。

「それに」

宏一は更に付け足した。

「ライブキッチンで浜焼きもできるみたいだし」
「そう・・・・でも、何時に着くの?」
「えっと、バイキングは9時までだから8時までには入ってくれって・・・・」
「そう、何時くらいに着きそう?」
「それは・・・ナビの予想だと8時前だって」

さとみは、宏一が早めに切り上げたいと言っているから興味の無いフリをしているだけで、本当はホテルのレストランでの食事にはとても興味があった。ただ、天気が心配だ。雨はどんどん強くなってくるし、空も暗い。

「なるべく早く着くように頑張るよ」
「頑張らなくていい。安全に、ね?」
「うん、分かった。安全に頑張るよ」

そんなことを言っている間に車は羽田空港を通り抜け、川崎からアクアラインに入った。トンネルの間は何の問題も無かったが、海ほたるを通り過ぎて海上に出ると、猛烈な雨と風に驚いた。ワイパーも全力で動いているが、それでも良く見えないし風の音もすごい。

「こんなに強いなんて。だいじょうぶ?ゆっくり行きましょう?」
「風が強いのは海の上だから当たり前。だから車も大きいのにしたんだし。安定性は良いでしょ?風に流されたりしないよ」
「それでこんなに大きい車にしたの?」

さとみは二人なのに大型のセダンになった理由に納得した。

「うん、そう。安全にゆったりと移動して欲しいと思ったから」

さとみは宏一の心遣いが嬉しかった。海沿いのリゾートでの一泊なんて別れてフリーになったからこそ味わえる贅沢なのだ。だから基本的には思い切り楽しみたかった。この一週間、別れた寂しさと戦いながら一人っきりで部屋を片付けてきたのだから当然だ。今日は久しぶりに肌に触れながら眠れる。それも海沿いのリゾートだ。さとみは天気を気にしながらもリゾートホテルでの一泊に夢を馳せていた。

しかし、宏一は浮かない顔をしている。

「どうしたの?天気が悪くて走りにくいの?」
「ううん、ナビの調子が悪くてさ。雨が強いからかなぁ?時々画面が固まるんだ」
「でも動くんでしょ?」
「うん、動くは動くんだよ」
「それなら心配ないんじゃ無い?」
「まぁ・・・ね・・・・・・」

宏一は納得できない感じだったが、対岸に渡ってしまうと雨も風も弱くなったので少し安心した。そして車が君津インターを出て県道に入り、しばらく走った時に事件は起こった。住宅地から木々に囲まれた森に入ると、それまで動作の鈍かったナビが本当に固まってしまったのだ。

「あれ?動いてない」
「え?止まったの?」
「うん、さっきから同じ画面のままだ」
「だいじょうぶ?止まって携帯で調べましょう?」
「うん、だけど、止まるっていったってこんな車線じゃ止まる場所も・・・」

そう言っている間に道は急に狭くなり、センターラインも無くなってしまった。

「あれ?道が・・・・・・・」

宏一は速度を落としてゆっくりと進んだが、道は更に木に囲まれた鬱蒼とした森へと入っていく。まだ雨は続いているし、時刻は日の入りを過ぎて空も急速に暗くなって視界も効かなくなってきた。さとみはどこか変なところに迷い込んだと思ってゾッとした。

「いやぁ、戻りましょ?ね?止まって、ね?」
「うん・・・・・でも方向転換できるところが・・・・狭くて・・・」

宏一は車を止めた。周りは暗い森の中で道は明らかに一車線しか無い。

「いやぁぁ、早く戻って。ね?戻ってで。私を見たいならいくらでも見せるからぁ。好きなだけ見ても触ってもいいからぁ。だから早くもどってぇ。こんな所いやぁ」
「うん・・・・それじゃ、ちょっとだけ待ってね」

宏一は地図を真剣に眺めた。地図を思い切り拡大すると、車の位置が道路から外れているが、どうやらこの先には何か建物があり、この道はそこに行くための道らしい。そして今はクネクネしているが、この先は少しカーブが緩い。

「分かったよ。この先で戻れそうだからそこまで行くよ。ゆっくり進むからね。だいじょうぶだよ」
「わかった。ゆっくりよ」
「うん」

宏一がゆっくりと車を進めると、百メートルほどで森は切れて丘の上のような所に出た。そして道も広くなり、簡単にUターンできた。

「ほらね。簡単だったろ?」

そう言って戻っていくと、二車線の道に出た。どうやらさっきはナビに気を取られて枝道に迷い込んでしまったらしい。本線の県道に戻ると、道は快適だしナビも動き始めた。

「どうやら、木がたくさんあるところだと電波が弱くてナビの画面が止まってしまったらしいね。だいじょうぶ。ここから先は下りだから、後は安全に着くよ」
「良かった。ごめんなさい。さっきは慌てちゃって」
「ううん、急に暗いところに迷い込んだんだ。びっくりして当たり前だよ。ほら、海沿いの国道に出た。勝浦までもう少しだ」
「時間はどう?」
「うん、まだ7時半過ぎだから8時前には余裕で着けるよ」

窓の外の雨は大人しくなり、だんだんオートワイパーも動かなくなってきた。結局、二人は8時少し前にホテルにチェックインすることができた。そして二人は荷物を持ったままバイキングレストランへと入っていった。

さとみはもともと期待していたのだが、実際のバイキングは期待以上だった。さすがに時間が遅いので人もまばらだが、まだまだ料理はしっかり残っているし、それもかなり本格的だ。二人はオードブルと刺身などの海鮮とライブキッチンの料理をたっぷり取って乾杯した。

「かんぱーい!」
「何に?」
「無事に着いたことに。素敵なバイキングに。そして明日の天気が良いことに!」
「そうだね。かんぱーい」
「うわ、美味しい。新鮮なんだ。さすがシーサイドリゾート」
「うん、美味しいね。ビールも旨いや。ほら、アワビの焼いた奴。あっちのライブキッチンにあったんだ」
「ええっ?そんなものまで?すごすぎる」
「うん、さとみさんが一週間、寂しいのを我慢して頑張ったご褒美だよ。召し上がれ」
「食べる。いただきます。ねぇ、宏一さんも一緒に食べよう?」
「うん、ありがとう。いただきます」
「私は揚げたての天ぷらを取ってきたの。これも一緒に食べましょう」
「うん、ありがとう」


つづく

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