メルマガ:少女の性シリーズ
タイトル:少女の性「10センチの距離」298  2016/02/14


少女の性『10センチの距離』第二百九十八部

美菜が黙ってしまったので、晃一は車をレンタカー会社に入れると、余りカウンターに人がいなかったので直ぐに返却の手続きをすることができた。短時間で車を返すことができ、そのまま晃一は美菜と一緒に送迎車で空港まで送ってもらった。
その間、美菜はほとんど話をしなかった。しかし、空港で手続きをして搭乗券を貰い、セキュリティを入って登場待ちをしている間、美菜は静かに晃一にぴったりとくっついていた。

「おじさま、楽しかった。ありがとう」
「美菜ちゃん、勉強の道具は持ってきてたの?全然勉強できなくてごめんね」
「ううん、一応持っては来たけど、お守りみたいなもので無いと不安になるから持ってきただけ。良いの。帰ってからちゃんと勉強するから」
「美菜ちゃんは成績、良いんだろう?国立の帝大系を狙ってるんだっけ?」
「うん、一応はね。でも、まず東京から離れるかどうかを決めないと。まだちょっと迷ってるの」
「どうして?」
「だって、帝大系って言ってもさすがに東大は無理だし、京大も難しいから。そうなると、後は東京からずっと離れたところになるでしょ?大阪だって・・・」
「そうだね」
「だったら、東京の他の国立にしても良いかなって思うけど、東京で薬学のある国立って言うと他には・・・・・」
「お茶の水って薬学は無いんだっけ?」
「理学部はあるけど薬学は無いの」
「そうなんだ。」
「千葉大くらいしか他には無くて・・・・」
「私立って言うのは?」
「国立で奨学金を貰いたいの。薬学はお金が掛かるから私立はやっぱり・・・・・、親は何とかできるって言ってるけど・・・・」
「そうか・・・・・」
「私立の薬学に行くなら家から通える東京の大学にするか、地方に行って下宿して国立に行くか決めないといけないんだけど・・・・」
「そうなんだ。成績が良い子でも大変なんだね」
「私なんて成績が良いって言っても・・・・・・・」
「上には上がいるんだ」
「そう」
「だから、今は東京の私立の奨学金を調べてるの。でも、あんまり載って無くて・・・」
「そうか・・・・」
「でも、おじさまに教えて貰ったから薬学に興味が湧いてきて、薬学に行きたくなったの。前は取り敢えずって感じだったけど、今は本当に行ってみたいの。それはおじさまのおかげ」

そう言うと美菜は、隣に座っている晃一の肩に頭を乗せてきた。
やがて搭乗の案内があり、晃一は美菜を促して座席に付いた。すると美菜は再び晃一の肩に頭を載せると、今度はあっという間に寝てしまい、着陸まで起きなかった。着陸の衝撃で目を覚ました美菜は寝ぼけ眼でなんとか支度をすると、少しふらつきながらも飛行機を降りて出口まで歩いていった。

「美菜ちゃん、大丈夫?」
「何とか・・・・でも、ちょっと疲れたかな?」
「タクシーに乗ったら寝ていられるからね」
「おじさまの部屋に寄って行きたいの。良いでしょ?」
「俺はいいけど、そんなに疲れてるのに。それに、もう7時回ってるし」
「少しだけ、いいでしょ?」
「それはいいけど・・・・・・・、本当に大丈夫?」
「大丈夫。おじさまの部屋で少し寝てもいい?」
「もちろんいいよ。美菜ちゃんの帰るのが遅くならなければ」
「うれしい」

晃一がタクシーを拾うと美菜は家に簡単に連絡し、再びあっという間に寝てしまった。美菜が肩に頭を載せて熟睡しているので晃一はあまり身体を動かすことができず、そのまま晃一のマンションに着くまでじっとしている羽目になった。やがてタクシーが見慣れた街に入ってきた。

「美菜ちゃん、もう着くよ。起きなさい」
「んん・・・・え?着いた?????」

美菜は眠そうに目を開けた。

「そう、着いたよ。大丈夫?」

美菜は飛行機を降りた時よりもさらにふらついていて、タクシーを降りてからは晃一に支えられるようにして部屋に入った。

「美菜ちゃん、少し寝た方が良くない?」
「それならおじさま、一緒に寝て?」
「いいけど・・・・・・」
「それじゃ、脱がせて」

美菜は甘えてそう言うと、晃一の目の前に立って目をつぶり、上を向いた。晃一が優しく美菜を抱きしめてキスをすると、首に手を回してくる。そのまま少しキスを楽しんでから晃一は美菜の制服を脱がせ始めた。制服のジッパーを下ろして上半身をブラジャーだけの姿にすると美菜は、
「おじさまもぉ」
と晃一のシャツを脱がせようとする。

「そのままじっとしていなさい。疲れてるんだからベッドに行こうね」

晃一はそう言うと美菜のスカートをすとんと落とし、下着だけの姿のスレンダーな少女をお姫様抱っこして寝室へと運んでいった。

「うわ、寝室に連れてってくれるの?初めて、嬉しい」
と抱き上げられたままの格好でドアを開けた。そのまま晃一は美菜をそっとベッドに降ろすと服を脱ぎながら美菜に聞いた。

「何時に帰らなきゃいけないの?」
「え〜と、あと1時間ちょっとかな・・・・」
「何だ、全然時間ないんだね」

そう言って晃一も時計を見たが、すでに8時半過ぎなっている。考えてみれば4時間前まで長崎に居たのだから当たり前と言えばそうだった。

「それじゃ、先にタクシーを予約しておくね」

晃一はそう言うとベッドの上で下着姿で晃一を待っている少女を見下ろしながら携帯でタクシーを9時半に予約した。

「10時でも良かったのに・・・・・・」

美菜はそう言ったが、自分でもその時間には無理があることが分かっているらしく、声に力は無かった。

「少しだけ、いいでしょ?」

晃一がパンツだけになってベッドに入り、美菜を優しく抱きしめると美菜は甘えるように晃一に身体を擦り付けてきた。晃一は美菜の髪から身体を優しく愛撫し始めた。

「ああん、おじさま・・・・、こうしているのが一番うれしい・・・・」
「美菜ちゃん、疲れたよね。ありがとう。とっても嬉しかったよ」
「私も。とっても幸せだった・・・・・あぁぁぁ・・・・・・ずっとこうしていたいのに・・・・おじさま・・・・・・」

晃一はここで美菜を求める気にはなれなかった。既に美菜がだいぶ疲れているのは明らかだし、晃一自身も疲れが出てきたからだ。

「おじさま・・・・・したかったらいいのよ・・・・・」

美菜はそう言ったが、晃一に身体を愛撫されても感じてくるわけではなかったし、どちらかと言うと口数が少なかった。晃一に静かに抱かれているだけで圧倒的な安心感が美菜を包み込む。そこに疲れが加わって美菜を眠りの世界に誘う。

「ああん・・・・こうしてると寝ちゃいそう・・・・・おじさまぁ・・・・何かお話ししてぇ・・・・あぁん・・・・起こして・・・・」

晃一が静かに美菜の身体を撫でていると、美菜はそう言って寝るのを少し嫌がった。
「疲れているんだよ。大丈夫。ちゃんと抱いててあげるから」
「なんか、深い底に落ちていくような気がするの・・・・・・・身体に力が入らない・・・・おじさま・・・・・」
「大丈夫。ずっと抱いてるから安心していいよ」
「・・・・・・・うん・・・・」

美菜は安心したのか、それからあっという間に寝息を立て始めた。さすがにあれだけ激しく感じ続けたのだから疲れていて当然なのだが、それでも無防備に眠る美菜の姿はとてもあどけなくて、如何に美菜を消耗させたのか実感させた。

晃一は美菜の細い身体をそっと抱いて優しく身体を撫でながら、この少女が最初、自信ありげに晃一の前に現れ強気で足を見せびらかしていたことを思い出した。考えてみれば、あの次の日に偶然美菜に会った時が一つのターニングポイントだったのだろうと思った。ラーメンを食べてから部屋で偶然とは言いながら美菜を抱いてしまった時から一気に美菜との距離が縮まったのだ。

それに、美菜も一度抱かれてからは帰って積極的に晃一を求めるようになっていったし、その過程でどんどんいろいろな愛され方を覚えていった。最初は乳房を見せるだけでもかなり嫌がっていたのに、今は丁寧に焦らしてから手と口で愛してやると大胆に仰け反って声を上げて喜ぶし、自分から乳房を愛して欲しいとおねだりさえしてくる。おねだりに関しては菜摘よりもずっと上手になった気さえするのだ。

そうやって晃一に愛される喜びを教え込まれていく過程で、全く偶然に美菜が晃一の顔の上で秘部を擦り付けると強く喜ぶことを知り、最終的に晃一の上で四つん這いになって乳房を可愛がられると自分から晃一の顔の上に上がってきて秘部で晃一の顔を抱え込んで擦り付けながら乳房を揉まれて絶頂するスタイルにたどり着いた。あれは二人だけの秘密だったし、今では美菜の心と身体を最大限に満たすやり方だ二人ともわかっている。

晃一はそんな風に考えていると肉棒に力がこもってくるのを感じたが、さすがに腕の中で疲れ切って安心して寝ている少女に、これ以上求める気にはなれなかった。
やがて晃一のデジタルではない針式なのにアラームが付いているのが気に入って買った腕時計が小さな音を立てた。

「美菜ちゃん、起きなさい。時間だよ」

晃一がそう言って美菜を起こそうとしたが、美菜はなかなか起きなかった。

「美菜ちゃん、時間だよ。帰らないといけない時間でしょ」
「んんん・・・・・・・ん???え?・・・おじさま?・・・もう時間なの?」

美菜は完全に寝ぼけていたが、晃一が美菜の身体を起こすとやっと目を開けた。

「ああん、寝ちゃった・・・・・・」
美菜はそう言いながらゆっくりと目を開けると、再び晃一にお姫様抱っこされてリビングに戻った。

「あと10分ほどでタクシーが来るよ」
「えっ?もうそんな時間なの?」

やっと目を覚ました美菜は驚いて時計を見た。

「ああん、時間がもったいない。寝ちゃったんだ。せっかくここに来たのに・・・・」
「さぁ、服を着なさい」
「ああん、帰りたくないぃ」
「そんなこと言わないで。もうこんなに遅いんだから」
「おじさまぁ、もう一回優しくして欲しかったのにぃ」

美菜はそう言って甘えてこようとした。まだ寝ぼけているのかもしれない。

「とにかく服を着なさい」

晃一はそう言った。すると美菜は慌てて制服を着てからスカートを穿くと、
「はい、もう着た。着たからぁ」
と言ってパンツ一枚の晃一に甘えてきた。

晃一は美菜が何をしたがっているか分かってきたので、とりあえず肉棒を与えると美菜は直ぐに口で奉仕を始めた。寝起きとは思えないくらいとても丁寧で大胆で嫌らしい奉仕の仕方だ。そしてたちまち固くそそり立った肉棒を頬張りながら時々晃一をちらっと見上げる。ほとんど時間が無いのに欲しがっているのは明らかだった。

「欲しいの?」

晃一が聞くと、美菜は肉棒を頬張ったまま上目づかいでうんうんと頷いた。

「時間が無いから最後まで行かないかもしれないよ。それでも良いの?」

そう言って美菜の口から肉棒を抜いた晃一がソファに座ってスキンを付けて肉棒をそそり上げると、美菜は急いで自分からパンツを脱ぎ、晃一に跨ってきた。
スカートを穿いていたが器用に手を後ろに回して肉棒を掴むと位置を合わせてくる。

「おいで」

晃一がそう言うと、美菜は腰を落としていった。

「はい・・・あ・あ・あ・あ・・・・ああぁぁぁぁっ、くうぅぅぅーっ、来たっ」

晃一は最初、前戯も何もないので美菜の中に肉棒がスムースに入るか心配したが、美菜は何の躊躇いもなく一気に腰を落とすと、肉棒はにゅるっとあっという間に美菜の中に入ってしまった。さすがに十分では無かったが、驚いたことに、どうやら美菜の中は既に濡れていたらしい。

「ああああぁぁぁっ、おじさまぁっ、いきなりなのに入っちゃうぅっ」
「時間までこうしていようね」

晃一はそう言ったが、美菜はおとなしくしているつもりなどなかった。

「ああぁぁぁ、おっきい・・・・素敵ぃ・・・」

美菜は晃一にキスを求めながら腰を前後に動かして肉棒を楽しみ始めた。

「ああぁぁ、私、こんなにセックス好きじゃなかったのにぃ、ああん、幸せ、おっきいのがいっぱい入ってる。ああん、やっぱりおっきい、おじさまの。私の奥まで入ってるぅっ」

美菜はわがままを言うように腰を小刻みに前後に動かしたので中は急速に濡れていったが、それでも美菜が高まるのに数分はかかった。美菜の気持ちは十分にその気になっていたのだが、何といっても数分前まで熟睡していたのだ。さすがにそれほど簡単に達したりはしない。

「ああん、早く、早くぅっ、時間になっちゃう、タクシーが来るぅっ」

美菜は気持ちを込めて腰を動かしたがなかなかあの感覚が来ない。焦った美菜は自分で制服のジッパーを開けて胸を出すと、と自分からブラジャーをずり上げてこぼれ出た可愛らしい乳房に晃一の頭を押し付けた。

「おじさまぁっ、お願い、お口と手もして欲しいの、早く最後までしてぇ」

晃一が何も言わずに美菜の小さな乳首に吸い付き、舐め回して手で乳房を揉み上げると美菜の一気に快感が高まってきた。

「ああぁぁぁっ、おじさまぁっ、あああぁぁっ、いいっ、このままぁっ」

美菜はこのまま駆け上がるつもりだった。我慢などするつもりは無かった。今は絶頂感を求めて必死に腰を振って肉棒を貪った。

「ああっ、いっちゃいそうになってきたっ、良いでしょ?いいでしょ?おじさまぁっ」

美菜はいよいよ最後のスパートに入った。さらに大胆に大きく腰を前後に振って肉棒をフルストロークで出し入れする。美菜の中もだんだん締まってきたので晃一も気持ち良くなってきた。

ピンポーン

突然チャイムが鳴った。タクシーが来たのだ。しかし、美菜は構わずに更に腰を振った。ここで止めるつもりなど毛頭なかった。晃一がチャイムに気づいて顔を上げようとしたが、美菜の両手が晃一の頭を更に乳房に押し付け、それを許さなかった。

「ああぁぁぁぁぁっ、・・・・ちゃうぅーーーーっ」

そう言うと美菜は思い切り腰を振り、やっと身体を大きくビクンと震わせた。引き続きビクンビクンと細い身体が揺れるのと二度目のチャイムが同時だった。十分に時間をかけた時のいき方に比べれば大したことはないが、今はそれでも十分だった。

ピンポーン

「はぁっ、はぁっ、はぁっ、ううっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ、うっ・・・」

晃一は何も言わずに美菜の身体を持ち上げるとそっと横に降ろし、インターホンに出て直ぐに行くことを伝えた。振り返ると美菜は服装を直している。

「美菜ちゃん、ありがとう」

晃一がそう言うと、美菜はパンツを穿いてもう一度晃一の胸に入ってきた。軽くキスをする。まだ美菜の息は乱れていた。

「おじさま、ありがとう。楽しかった」

美菜はそう言うと急いで部屋を出ていった。それから晃一も社宅に戻るとゆっくりと風呂に入り、夕食をインスタントで簡単に済ますと軽くウィスキーを飲む。すると菜摘からメールが来ていた。

『パパ、お帰りなさい。美菜の相手をしてくれてありがとう。さっき美菜からメールが来ました。今日、外部テストがあったの。水曜日にもらうテストの結果が良かったら、土曜日にパパのところに行きます。いろいろ話したいことがいっぱいあるの。良いでしょ?』

晃一は了承する返事を送った。

そして、長崎での美菜の身体や激しく絶頂を迎えた姿や、目の前で足を全開にして、声を上げながら秘部を擦り付ける姿を思い出しながら飲んでいると、いつの間にか眠ってしまった。

月曜日のお昼休み、美菜はさっそく菜摘に会いに行った。短い報告は昨日送っておいたが、次に晃一に逢う日を決めたくて菜摘に会いに来たのだ。昨日の夜、ベッドに入ったときには、たった一日だけしか過ごしていないのに晃一の肌の無い一人っきりのベッドが寂しく感じられた。もちろん疲れていたので結局はすぐに寝てしまい、勉強もせずに朝まで起きなかった。

だから、美菜は朝起きると真っ先に晃一にメールを送り、週末まで我慢するから土曜か日曜には会って欲しいと連絡した。晃一からはすぐに返事が来なかったが、朝なので気にならなかった。だから、早く次に会う日を決めて晃一と連絡を取りたかったのだ。

菜摘は予期していたのか、涼しい顔で美菜を校舎の裏に連れてきた。実はその日の朝、菜摘は晃一と電車が一緒だったのだが、ほとんど話もしなかったのに晃一がいつもと変わらない優しさを示してくれたことで菜摘の直感は安心していた。電車を降りる前に宏一が小さな声で言った。

「土曜日だよね?」
「もしテストの結果が良かったら」
「楽しみに待ってるよ」
「パパ、待ってて・・・」

それだけの会話だったが、菜摘にはそれで十分だったのだ。そして『今度のテストが良ければ、もう美菜にパパをお願いする必要はなくなるはず。お疲れさまってところね』菜摘は晃一に会いたいのを我慢して美菜や友紀に晃一を託し、ただひたすら必死に勉強を続けた結果がやっと出ることを喜んでいた。『あのテストの手ごたえなら大丈夫なはず』と確信していた。だから美菜にはしばらく退場してもらう必要がある。
校舎の裏で二人だけになると美菜は菜摘に話し始めた。

「菜摘、お願いがあるの」
「なに?」

菜摘は美菜の様子が予想通りなのを確信した。

「菜摘は今度の土曜か日曜日、おじさまに会いに行く?」
「私、土曜日に会いに行こうと思ってるの」
「それじゃ、日曜日ならいいでしょ?私も会いたい」
「だめよ」

菜摘は涼しい顔ではっきりとそう言った。菜摘の邪魔さえしなければ問題ないだろうと思っていた美菜は驚いた。今まで美菜に断られたことなどなかったからだ。

「えっ、どうして?」
「そう言う約束でしょ?」
「何?どういう約束なの?」
「忘れたの?美菜がパパと一緒にいた時間だけ、これから私がパパと過ごすまであなたはパパに会えないのよ。そう言ったでしょ?その分だけ会う時間を減らすって言ったでしょ?美菜はOKしたでしょ?だからこれから私がパパと一緒に過ごす時間が土日に美菜がパパが過ごした時間を越えるまではダメよ」

美菜は頭をガンと殴られたような気がした。確かにその通りだった。そして、涼しいどころか凍り付いたような菜摘の表情から菜摘の考えていることを一瞬で理解した。そして、菜摘の表情が驚くほど冷たく凄みがあると感じた。『自分で地雷を踏んじゃった。はめられた』と思った。

「そんな・・・・・・・・」

美菜はどうしていいかわからなかった。この土日で美菜は完全に晃一にどっぷりとはまってしまっていた。自分でもおかしいほどメロメロになっているのが良く分かった。一分一秒でも早く晃一のところに行きたいのだ。早く晃一の腕の中で甘えたい。もう当分晃一に会えないなんて考えられない。しかし、菜摘の様子からはわざと土日を過ごさせて自分を晃一に夢中にさせてから引きはがそうとしたとしか思えない。しかし、美菜は何と反論してよいのか分からなかった。

「そう言うことだったのね・・・・・」

美菜はそれだけ言ったが、そこに菜摘が畳み掛けてきた。

「何言ってるの。楽しかったんでしょう?それでいいじゃないの。第一、パパと何時間過ごしたの?土曜日の1時から日曜日の夜の10時?つまり33時間ね。それだけパパを独占したんだもの。満足でしょう?パパは優しくしてくれたでしょう?それでいいじゃないの」
「でも・・・・・・」
「いい?もう一度言うわよ。私とパパがその時間を越えて過ごすまでは美菜はパパに会えない。もちろん友紀だってパパと一緒に居たいだろうから、それも考えないとね」
「・・・・・・・・・・」

美菜は何かを言わなければと思ったが、うまい言葉が見つからない。菜摘の言う通りなのは分かるが、それでは晃一に次に会えるのがいつになるのか想像もつかない。美菜は今すぐにでも会いたいのだ。

「言っておくけど、パパに相談なんてしないでね。パパに迷惑かけたくないの。これは私たちの問題なんだから」
「・・・・・・・・・・・」

美菜は先手を打たれてさらに落ち込んだ。もう、どうにもできない。

「菜摘・・・・・・どうして・・・・・なの?」

美菜の口から絞り出すように擦れた声が出た。

「なにが?」
「どうして泊りで出かけるのをOKしたの?」

かろうじてそれだけが言えた。

「美菜、パパに夢中になってたでしょ?」
「・・・・・・・・・」
「それくらいわかるわよ。いい?友紀はパパと会ってもちゃんと自分の気持ちに整理をつけてた。だからパパと会ってても私に気を使ってくれてる。でも美菜は違うわよね。私がパパになかなか会えないのを知っていてパパに夢中になってた。それくらいわかったわ。だから、美菜にはけじめをつけてもらったの。いい?私はあのままお泊まりなんてOKしなくたって良かったのよ?誰がいつ会うかは私が決めるってことに最初からなってたんだから。でも、もともとパパに会って良いって言ったのは私だから、私はちゃんと美菜にけじめをつけたの。パパはいっぱい優しくしてくれたでしょう?思い切り楽しんだんでしょう?それでいいじゃないの。それとも出かける前に同じことを言った方が良かった?『後何時間』て思いながらパパと過ごした方が良かった?それとも、出かけることにOKしなければ良かった?言っておくけど、これって全然不公平になってないでしょ?パパと33時間も一緒にいて楽しんだのは美菜なんだから。その分、私はこれから、それだけよ」

菜摘の流ちょうな口調から、その言葉が今まで菜摘の心の中で何回も何回も練り上げられた言葉だったことが良く分かった。きっと菜摘は勉強が辛いときや晃一に会いたい時にこの言葉を繰り返しながら必死に頑張っていたのだろうと思った。

「わかった・・・・・もういい・・・・・・」

それだけ言うと美菜は菜摘から離れて教室に戻った。ただ、晃一に会えないとどうなるのか、全く想像ができなかった。自分の気持ちが壊れてしまわないか、それが心配だった。

一方菜摘は、ずっと我慢していたことを一気に吐き出してしまってやっとすっきりした。ちょっと美菜が可哀想かとも思ったが、最近は自分以上にパパと一緒に居たのだから問題は無いと思っていた。そして、菜摘が晃一と長崎に行っていた時のテストにかけていた。たぶん、納得できる結果が出る筈だと思っていたし、手ごたえは十分にあった。ただ、あまりにも集中して勉強を続けていたので心がカラカラになっていた。だから、あまり晃一に優しくされると心の緊張が切れてしまうのではないかと少し心配だった。でも、晃一に会うのは楽しみだった。ゆっくり土曜日の午後を晃一と過ごせるのだと思うと、やはり心が躍る。水曜日に受け取るテスト結果が楽しみだった。

(第一部、お終い)

※次週より『少女の性』の本編を再開します。

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