メルマガ:少女の性シリーズ
タイトル:少女の性「10センチの距離」291  2015/12/27


少女の性「10センチの距離」第二百九十一部

「美菜ちゃん、おいで」

晃一はそう言って美菜の身体を反転させ、腕の中に引き寄せた。

「おじさまぁ、素敵ぃ、こうしてるの大好きぃ」

美菜はそう言って甘えるながら晃一に身体をくねくねと擦り合わせてきた。今は身体をこうやって擦り付けるだけでも気持ち良いのだ。

「こうしてるのが好きなの?俺が好きなんじゃないの?」
「そんなこと言ってぇ、菜摘が怒るわよ。私を本気にさせたいの?」
「ごめんごめん」
「でもいいの。私、もう結構本気になってるかも・・・・」
「え?そうなの?」

その言葉に晃一は少し驚いた。晃一は今の今まで美菜はやがて離れていくことを承知の上で割り切って抱かれていたと思っていたからだ。

「もう、そんなことも分かんないの?おじさま?」

美菜はもう本音を隠そうとしなかった。

「ごめん」
「いいの。分かっててここに連れてきてもらったんだから。でも安心して。菜摘と取り合いをしようとは思わないから。約束はちゃんと守る」

美菜は晃一が少し驚いたのを敏感に察知してそう言った。そう言うしかなかったのだ。

「そうなの?」
「もちろん。だっておじさま、こんなに私のこと、大切にしてくれて、とっても優しくしてくれたし」

美菜は『今はこう言うしかないか。仕方ないけど、それでもいいや』と晃一に抱きしめられながら何度もキスを楽しみ、裸で肌を触れ合わせることの気持ち良さを実感していた。そして『ああ、これが『男に抱かれる』ってことなんだ』と思った。

「ねぇ、だから、もう少しこうしていていいでしょ?」
「うん、もちろん。お昼までは居られるはずだから」
「そんなに長くいたら帰れなくなっちゃう」
「飛行機は夕方だから心配ないよ」
「そう言うことじゃないの。もう、本当に鈍感なんだからぁ」
「ごめん・・・・・・」

美菜はちょっと口を尖らせたが、そのまま晃一の腕の中で目をつぶって身体に休息を与えた。そして短い眠りに落ちていった。晃一は美菜の身体からすべての力が抜けると、そっと隣に横たえた。そして全裸の少女の身体を頭の先から足の先まで丁寧に視線で愛撫した。端正な顔立ちの小さな顔から可愛らしい乳房、そして細い腰からすらりと伸びた足が無防備に晃一の目の前に差し出されている。

さすがにたっぷりと放出した直後なので見ていても肉棒は反応しないが、何度眺めても小さな頭と整った目鼻立ちと小さな口、そして細い肩とすらりと伸びた腕と指先、小さな胸と色の薄い小さな乳首、細い腰からお尻、小さい茂み、そして小さいお尻に小さい秘唇と大きめの秘核、そして長い脚、すべてが美菜の魅力を最大限に表している。プロポーションで言えば菜摘の方がずっと整っているが、スレンダーな身体には別な魅力があった。

ぐっすりと寝ている美菜を見ていると本当に飽きない。しかし、このままいつまでもここに居るわけにはいかないので晃一はしばらくすると美菜を起こさざるを得なかった。

「美菜ちゃん、起きて。そろそろ出ようか」
「んんん?おじさま、もう行くの?」
「そうだね。街に出ようよ。ほら、支度をして」
「もう少しぃ、おじさま、抱っこして」

美菜は寝ぼけながらも身体を晃一に擦り付けて晃一に甘えたがった。

「仕方ないなぁ、少しだけだよ」

そう言うと晃一は美菜の横に寝て美菜を抱き寄せ、優しく髪を撫でてやった。『帰りたくない。菜摘におじさまを返したくない。私だけのものにしてしまいたい、そのためなら、こうやって抱いてもらえるならほかの事はどうでもいい』と思いながら美菜は安心してまた少しだけ眠った。もちろん、それが無理なことは良く分かっていた。

「美菜ちゃん?」
「うん・・・わかってる・・・・・わかってる・・・・・」

美菜はそれでももう少しだけ晃一に抱かれていたが、やがて何とか自分から目を覚ました。

「少しだけ待ってて。シャワーを浴びてくるから」
「うん、そうしなさい」

晃一が言うと、美菜は重い身体を引き起こして全裸のままベッドから降りると荷物から下着を取り出してシャワーブースに向かった。

美菜はシャワーを浴びながら『これで帰らなきゃいけないなんて。ああん、もっともっとこうしていたいのに。私のこの身体、まだ欲しがってる。でも、これ以上欲しがったらおじさま、呆れちゃうかもしれない』と思いながら身体の火照りを慰めようとシャワーを浴び続けた。

晃一の方の支度は簡単だ。身支度を整えるのに十分もかからない。やがて美菜が支度を終えて出てきた時にはノートPCで長崎の観光地のリストを出していた。美菜はワンピースを着てくるかと思ったが出てきた時は制服姿だった。晃一は『帰り支度と言うことだろう』と思ったのだが、美菜の心までは読めなかった。

「美菜ちゃん、疲れてない?大丈夫?」
「大丈夫」
「良かった。それじゃ、行こうか?」
「はい」

晃一は美菜を連れてチェックアウトするとレンタカーで長崎の街に出た。

「もうお昼だよね。どこかで食べていこうか?お腹減っただろう?」
「減ったと言えば・・・減った・・・・????良くわかんない」
「何が良い?やっぱり長崎と言えばちゃんぽんかな?」
「食べたことないから・・・・」
「チェーン店もあるのに・・・・。そうか」
「おじさま、ほかには何かありますか?」
「そうだねぇ、中華料理かなぁ?夕食なら卓袱って言うのもあるけど」
「しっぽく???」
「そう、一言でいえば甘めの味付けの中華料理っぽい和食、かな?」
「甘いのはいいや」
「後はやっぱり吉宗の茶碗蒸しかなぁ・・・」
「よっそう?」
「そうだよ。吉宗って書いてよっそうって読むんだ。茶わん蒸しが有名な店だよ」
「茶碗蒸し?お昼に食べるのが?」
「それじゃ、行ってみようか?」

そう言うと晃一は車を街中に向けた。近くの駐車場に止めて吉宗に行くと、まだ時間が早かったから空いているようだ。

「ここ?ええっ?」

美菜は店構えを見て驚いた。まるで時代劇に出てくるお店みたいだと思ったのだ。軒下にずらりと並んだ提灯は映画で見た景色そのものだ。さらに、名物の下足番の人の威勢の良い案内と打つ木の板の音に美菜はまたちょっとびっくりしたみたいだ。二人は2階の案内され、大広間の一角に座った。晃一は素早く注文して美菜に言った。

「美菜ちゃん、ここは見ての通りとっても古いお店で、江戸時代末期から続いてるらしいよ」
と言うと、周りを興味津々で見回していた美菜は、
「こんなお店初めて。歴史があって大きくて・・・・」
美菜はちょっとだけ時代劇の中にいるような気になった。

「そうだよね、東京には歴史のあるお店はあるけど、こんな建物自体が古いお店なんてないものね」
「歴史のあるお店なんて行ったことないけど」
「ここは見ての通り古いお店だけど、全然高くないし庶民派のお店だよ」
「でもおじさま、どうして茶わん蒸しなの?」
「良くわかんないけど、たぶん、昔は卵自体がとっても貴重だったから、茶わん蒸しも庶民には特別な食べ物だったんじゃないかな?今でいうウナギとか、そんな感じなんじゃないかなぁ?だからこのお店では茶わん蒸しと蒸し寿司って言うご飯をセットにして食べるのが習わしみたいだよ」
「そうなんだ・・・・・茶わん蒸しとごはん・・・・・ちょっと微妙かも・・・・」
「それと、確か全体的にちょっと甘めの味付けだったと思うんだ。それも昔は砂糖が貴重だったから甘い味付け≒高級ってことみたい」

そんな話をしていると、早々と二人の定食が運ばれてきた。

「うわぁ、こんなおっきい茶碗蒸し初めて」

美菜はご飯と同じ大きさの茶碗蒸しに驚いている。

「大丈夫?食べられそう?もしかして、ちゃんぽんの方が良かった?」
「ぜんぜん。いただきまぁす」

そう言うと美菜は定食を食べ始めた。しかし、この大きな茶わん蒸しがどうしても気になる。普段はあまり茶碗蒸しなど食べないし、ファミレスで食事に付いてきても最後に一瞬で食べておしまいだから茶わん蒸しをメインに食べること自体に違和感がある。恐る恐ると言う感じで食べてみると、確かにスーパーで売ってる茶わん蒸しとはかなり味が違うようだ。

「どう?」

晃一も美菜の口に合わないか心配しているようだ。しかし美菜は何も言わずに静かに食べている。晃一は『やっぱり口に合わなかったか。甘い味付けだと女の子は嫌がるだろうからな。失敗した。ちゃんぽんにしておけばよかった』と少し後悔した。
しかし、半分ほど食べた美菜は顔を上げると、

「美味しい。すっごく。ちょっと夢中で食べちゃった」
と破顔した。

「え?美味しいの?」

晃一が驚くと、
「もちろん。なんていうか、少しいつもとは違う味だけど、食べれば食べるほど・・・・不思議な味って言うか・・・・でも、これが歴史にある味って感じで、とってもおいしいの。ごはんだって特別な味って言うより歴史のある味って感じだし。ねぇ、おじさま、これっていくらだった?」
「これ?確か千三百円くらい」
「高い。でも、このお店と歴史なら納得ね」
「そりゃ、合理化したファミレスの値段から見れば高いだろうけど、その分、味にだってこだわってるだろうし・・・・」
「だから納得なの」
「って言うことは、美菜ちゃん、気に入った?」
「気に入ったって言うか・・・・・感心したって言うか・・・・でも楽しい」

そう言うと美菜はパクパクと定食を食べていった。

「茶碗蒸しって、意外に簡単に食べれちゃうんだ。最初はこんなおっきいのは絶対無理って思ったけど・・・・」

そこで美菜は言葉を止めた。ちょっと下を向いている。

「どうしたの?」

晃一が聞いたが美菜は答えない。

「美菜ちゃん?」
さらに晃一が聞くと、
「何でもないの。気にしないで。これ、美味しいです」
とちょっと受け答えが変だったが一気に定食を片付けていく。

実は美菜は自分で何気なく言った『最初はこんなおっきいのは無理って思ったけど』と言う言葉に自分で勝手に反応してしまったのだ。自分で顔が真っ赤になったのが分かったので慌てて下を向いたのだが、晃一は気にしていないようなので少し安心した。

ただ、美菜はもう少しホテルに居ようと思えば居られたのに早めに出てきたことを少し後悔していた。昨日から何度も徹底的に抱かれているからなのか、自分でも身体が抱かれていることに慣れてしまった、と言うか、もっとはっきり言えばもっとずっと抱かれていたいと思うのだ。だから、こうして普通に食事をしていても頭をよぎるのは抱かれている時のことばかりだ。晃一の好意でここに連れて来てくれたのはよくわかるのだが、本音を言えば時間ぎりぎりまでベッドに居たかったと思った。晃一には絶対に秘密だが、今だって自分でも少しずつ濡れてきたのが分かる。しかし、この雰囲気でなかなかそうは言えない。だから美菜はなるべく自然に晃一にもう一度抱いてもらえるように仕向けようと思った。

晃一はそんな美菜の気持ちなど少しもわからず、食事のことばかり考えていた。

「どう?これで足りる?もう少し頼もうか?お腹、減ってない?」
「ううん、これでお腹いっぱい。それに、もしほかに食べるならほかのところで食べてみたい」
と美菜が言った。

「それでおじさま、帰りも飛行機?」
「そうだよ」
「何時なの?」
「えっと、確か5時くらいだったと思うんだ・・・・・・、えっと5時過ぎだね」
「それだと着くのは何時?」
「6時半くらいじゃないかな?」
「それから家に帰ると・・・????」
「8時半くらいだね。大丈夫?」
「もちろん大丈夫だけど・・・・・・それだと・・・直ぐに帰らなきゃ」
「え?????」
「ううん、おじさまの部屋に寄ってる時間は無いなぁって思って」

美菜はそう言うことでまだ抱いて欲しいことを伝えたつもりだったが、晃一には伝わらなかった。

「それはそうだね。ちょっと遅いね」

美菜は気持ちが伝わらないのでもっとはっきり言わなければいけないと気が付いた。早く帰って晃一の部屋でもう一度可愛がってもらえないなら長崎に居る間にもう一度抱いて欲しいと思ったのでどちらにするのか確認することにした。

「おじさま、帰るのはもっと早くならない?」
「早く帰りたいの?」
「そう。だめ?」
「うん、わかった。せっかく長崎に来たから、なるべくいろいろ見られるようにって思って夕方の便にしたんだけど、疲れちゃったかな?ごめんね」
「そうじゃないの。帰る時におじさまの部屋に寄って行きたいだけ。だめ?」
「ダメ何てことあるわけないよ。もちろんOK」
「それで、もしだめなら空港に行く前に寄って欲しいところがあるんだけど・・・」
ちょっとあいまいな言い方だったが晃一は気に留めなかった。
「いいよ。どこに行きたいか教えて」
「その前に、飛行機の時間、変えられるか調べて」
「そうだね、ちょっと待ってね」

そう言うと晃一はスマホで調べ始めた。

「どう?」
「う〜ん、早い便にするなら今直ぐにご飯を食べてここを出ないと間に合わないかもしれないね。それに、どうやら座席の変更はできることはできるみたいだけど、早い便にすると座席がバラバラになるかも知れないな。ちょっと混んでるみたい。それと、帰りに部屋に寄って行ってくれるのは嬉しいし大歓迎なんだけど、美菜ちゃんの家の方向を考えると羽田から俺の部屋に行ってから美菜ちゃんの家までは行って帰ることになるから時間が無駄だし・・・」
「そうなんだ。それならいいわ」
「いいの?」
「はい」
「それじゃ、ちょっとゆっくりご飯を食べて出かけようか」
「はい」
「ゆっくり、って言っても、もうだいぶ食べちゃったけどね」

晃一は二人の膳を見ながらそう言って笑った。もちろん、それは美菜が早く食事を済ませたくて一生懸命食べたからでもあるのだが、晃一は気が付かなかった。

「だって、おいしかったから・・・」

美菜もそう言って笑った。もちろん美菜がさっさと食事を済ませたのは、ここから早く出てあそこに行きたかったからだ。もう既に食事が美味しいのは分かったし、楽しむ分は楽しんだと思ったのだ。

二人は食べ終わると店を出て車に向かって歩き出した。

「ねぇ、どこに行きたいの?」
「それは車に乗ってから」
「????どういうこと?」
「そういうこと」
「でも・・・・・、まぁいいか。わかったよ」

晃一は今一歩美菜の言うことが分からなかったが、とにかく車に戻ると車を出した。取り敢えず空港の方向に向かうために思案橋方向に向かう。長崎の街から高速に乗るには出島道路で一気に高速に乗る方法もあるのだが、美菜がどこに行きたいと言うのか分からなかったので一般道にしたのだ。

「美菜ちゃん、このままだとすぐに高速に乗るけど、それでいいの?」
「それでいいですよ。空港に向かうんでしょ?」
「うん」
「空港までどれくらい?」
「そうだね、やっぱり1時間くらいかな」
「確か、高速から空港まで少しあったと思ったけど・・??」
「そうだね、15分くらい、かな」
「それなら、高速を降りてから、どこかに入りません?」

美菜は思い切って言った。

「どこか?」
「そう、おじさまと二人になれるところ・・・・」

つづく

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