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タイトル:雲は遠くて <91> 25章 東京・FM の サテライト・スタジオ にて (1)  2013/11/17


25章 東京・FM の サテライト・スタジオ にて (1)

11月3日の日曜日、文化の日。
東京・FM の 午後2時の
『明日に架けるポップス』が、オンエア(on the air)であった。

東京・FM の サテライト・スタジオは、
山手線(やまてせん)・原宿駅(はらじゅくえき)のすぐ近くの、
有名ブランドなども入居(にゅうきょ)している、
表参道(おもてさんどう)ヒルズにあった。

スタジオは、防音(ぼうおん)ガラスで 仕切られた 構造で、
ラジオの生放送の様子(ようす)、スタジオ・フロアの出演者や
副調整室(ふくちょうせいしつ)(サブ・コントロール・ルーム)の
スタッフの動きなどを、
来観者(らいかんしゃ)も 眺(なが)められる。

防音ガラス 越(ご)しに 見える、風に そよぐ 
緑(みどり)の ケヤキ並木(なみき)、
行(ゆ)き交(か)う 人や クルマ、
スタジオ内を 眺(なが)める 観客(かんきゃく)たち、
そんな 外の 風景を 取り入れることで、
のびのびと リラックスして、ゲスト(お客さま)や
番組のパーソナリティ(司会者)やスタッフは、
気持ちよく トークもできる、
環境(かんきょう)のよい スタジオであった。

着席で 150人の収容(しゅうよう)が 可能な スタジオには、
グランドピアノ もある。

そんなスタジオには、クラッシュ・ビートや、
G ‐ ガールズのメンバー、
かれらの アルバム作りに 特別参加の、
パーカッションの 岡昇(おかのぼる)、
ピアノやキーボードの 松下陽斗(まつしたはると)がいる。

みんなは、いつもと変わらない、服装(ふくそう)だが、
次々と、全国的な メディア(情報媒体)の取材には、
少し感情(かんじょう)も高揚(こうよう)ぎみである。

「リスナーの みなさまには、
オープニング として、シングル・リリース された ばかりの
I  FEEL  TRUE (ぼくが本当に感じていること)を、
お聴(き)きいただきました!

なんか、ロックの大作といいますか…、
名曲ですよね、ねえ、知美(ともみ)ちゃん!?」

といって、パーソナリティ(司会者)、22歳の、
渋谷陽治(しぶやようじ)は、パートナーの、
21歳、本条知美(ほんじょうともみ)に、話をふる。

「はい、すごっく、ロックンロール しているし、よかったです。
美(うつく)しい メロディー(旋律)の、ハードロックですよね。 
それに、詩(し)も、とても すてきです」

「そうなんですよね。
アイ・フィール・トゥルー(I  FEEL  TRUE)は、
1度 聴(き)いたら、忘(わす)れられない、
そんな、メロディアスな、うつくしい 楽曲です。

イントロのアコースティック・ギターでは、
レッド・ツェッペリンの
天国への階段 (Stairway to Heaven)みたいな感じですし、

リズム・ギターの、切れのいい、
三連符(さんれんぷ)のカッティングでは、
ビートルズの オール・マイ・ラヴィング
(All My Loving)なんかを、つい 思い出しちゃいます。

アイ・フィール・トゥルー(I  FEEL  TRUE)は、
そんなロックの名曲を、引き継いでいるような、
それでいて、音も詩も、とても ポップで、
キャッチーで、現代的なんですけど…。

この点について、この曲の作詞・作曲をなさった、
川口信也(かわぐちしんや)さん、
やっぱり、ツェッペリンや ビートルズは、
意識なさったのですか?」

そういって、少し遠慮(えんりょ)がちな 表情(ひょうじょう)で、
渋谷陽治(しぶやようじ)は、信也をみた。

≪つづく≫

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