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タイトル:雲は遠くて <80> 21章 G ‐ ガールズ の レコーディング (3)  2013/10/06


21章  G ‐ ガールズ の レコーディング (3)

島津(しまづ)楽器店の、ビルの7階にある、
レコーディング・スタジオ・レオの、
コントロール・ルームに、みんなは集(あつ)まった。

「あと、Runaway girl (逃亡する少女)で、アルバムも
完成するのね!うれしくなっちゃうわ!」

そういって、テンション(精神的な緊張)も 高いのは、
ドラムスの菊山香織(きくやまかおり)である。
彼女は、どこか、G ‐ ガールズの 雰囲気(ふんいき)を
盛り上げる ムード・メーカー のような、個性だった 

そんな菊山香織に、みんなはわらった。

アルバムは、全10曲で、下記のタイトルである。

1.The blowing in the sea breeze 
(潮風に吹かれて)
2.Furt by love  
(愛は傷つきやすいから)
3.Sing a song of love 
(愛の歌をうたう)
4.keep on dancing 
(踊り続けてください)
5.Like the  stars glitter 
(星の輝きのように)
6.I believe love and live 
(愛を信じて生きてゆく)
7.Don’t  touch me anymore 
(もう私にはさわらないで)
8.If I can live with you 
(あなたと生きてゆければ)
9.Don’t wake up from my dream 
(夢でもいいから覚(さ)めないで)
10.Runaway girl 
(逃亡する少女)

コントロール・ルームは、天井も、3mと高く、
20人くらいは、ソファーでくつろげる、
約50帖(じょう)の広(ひろ)さであった。

レコーディングのための、司令室として、
コントロール・ルームでは、
トラッキング から マスタリング までの作業をこなし、
最高の クォリティー(品質)の作品を 創造できた。

レコーディングにおける、各(かく)チャンネルのことを、
トラック(track)というが、
そのトラック(track)で、複数の音を録音して、
サウンドを 構築(こうちく)していく 作業を、
トラッキング(tracking)という。

マスタリングは、曲の音質や音量の、多少のバラツキを、
整(ととの)えたり、曲の合間を 調整したり、
国際標準レコーディングコード(ISRC)などの情報を、
電子的に記録して、商品として、安全であるという
チェックをすることなどの作業をいう。

「Runaway girl (逃亡する少女)は・・・、
ギターとピアノの、
ソロのフレーズ(楽曲の、旋律の ひと区切り)が、
すごっく、いいよね!
印象が、すごく、甘美というか、ヒットするかもよ!」

どことなく、洗練(せんれん)された 紳士(しんし)の風格の、
島津悠太(しまづゆうた)が、
G ‐ ガールズのメンバーの全員に、そういって、わらった。

「悠太さんって、のせるのが、上手(じょうず)なんだもの!
でも、わたしたち、悠太さんのおかげで、自信を持って、
ここまで 来れたの かもしれないな」

そういうのは、バンド・リーダーの清原美樹(きよはらみき)だ。

「ここまで来れたのは、きみたちの強烈な個性のパワーが
あったからだよ。君たちの魅力で、ぼくも楽しかったもの!
きみたちは、ロックンロールの、天使のようだよ」

そういうと、悠太は、やさしく、微笑(ほほえ)んだ。

「うわー、うれしいわ!」
「うん、とても、感激しちゃう!」

と、声を大きくして、G ‐ ガールズの、5人の、
菊山香織(きくやまかおり)、大沢詩織(おおさわしおり )、
平沢奈美(ひらさわなみ)、清原美樹(きよはらみき)、
水島麻衣(みずしままい)たちは、大歓(おおよろこ)びする。

「おれも、来年は、アルバムを制作したいと思うので、
そのときは、ぜひ、悠太さんに、お願いしたいです」

美樹のとなりにすわる、松下陽斗(はると)が、
島津悠太(しまづゆうた)にそういった。

「陽斗さん、こちらこそ、よろしくお願います!
きっと、コンサートでの録音でも、スタジオ・ライブでも、
どちらにしても、すばらしい出来(でき)になりますよ。
ぜひ お任(おまか)せください!」

≪つづく≫

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