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タイトル:クラブ馬主研究会 〜第144号〜 ●サンデー系種牡馬の系統・考察:ダイワメジャー編  2017/02/28


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「クラブ馬主研究会」メールマガジン 第144号(2017年2月28日発行)
 〜愛馬を持つ、すべての人に〜
  発行元:クラブ馬主研究会
  URL:http://www.facebook.com/clubbanushi
  発行数:973部(前発行+2部)
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皆さん、こんにちは!林です。

 お待たせいたしました。
「サンデー系種牡馬の系統・考察」次の種牡馬はダイワメジャーです。
果たして、どのような結果になったのかご覧ください。

━┫お知らせ┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
『血のジレンマ サンデーサイレンスの憂鬱』

日本の競馬界に不滅の金字塔を打ち立てた名種牡馬サンデーサイレンス
大いなる遺伝力は息子や娘、孫たちにも受け継がれその血の拡散はいまだ
衰えることをしらない。だがそこには思いもかけない事態が待ち受けていた。

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【種牡馬】サンデー系種牡馬の系統・考察:ダイワメジャー編

 サンデー系種牡馬の系統で、その特徴を考察する本シリーズ。今回は
2016年度リーディングサイヤー(サラ系全馬)3位のダイワメジャーを
取り上げます(サンデー系でディープに次ぐ順位)。

◆種牡馬の頭数・誕生率ともにディープの1/3
 2008年に種牡馬生活を始めたダイワメジャー。ディープインパクトの
種牡馬入りから1年の遅れとはいえ、本馬を含め4頭の現役種牡馬は
ディープの13頭に比べると寂しい。

 また、種牡馬が誕生する割合(以下、誕生率)も以下の通り低いです。
・本馬:産駒の血統登録頭数は現在982頭、3頭の誕生率は0.3%。
・ディープ:血統登録頭数は現在1,361頭、12頭の誕生率は0.9%。

 ただし、ディープのCPI*は現在3.19。本馬は2.01で配合相手の質差が
要因のひとつでしょう。
http://www.jbis.or.jp/horse/0000725485/sire/generation/thorough_s/
*CPI:配合された繁殖牝馬の質を示す指標。値が大きいほど良質

◆芝の短距離系統?
 本馬は皐月賞、天皇賞(秋)と2,000mまでをこなしましたが、最優秀
短距離馬に2度輝いており、産駒種牡馬の距離適性を見ても「芝の短距離
系統」と思われます。

◆後継種牡馬はこれから?
 2015年にディープを抑えて2歳リーディングサイアーとなり、2016年
にはサラ系全馬で3位など、生産者の努力が「産駒成績の向上」として
実を結んでいます。「スロースターターの種馬」なのかもしれません。

 社台SSが本馬のみを繋養しているのは、本馬の配合特徴を掴み「これ
から後継種牡馬を誕生させよう」としている可能性があります。

◆ディープインパクト系統と競合?
 社台SSが産駒種牡馬を繋養しない(系統拡大に消極的)別の可能性は
「距離適性が競合するディープ系統を優先させたい」のかもしれません。
社台グループはサンデー系種牡馬の系統を「距離適性で住み分けたい」
のではないでしょうか?

 以前の記事「社台グループ牧場ごとの種牡馬評価(2016年版)」では
http://archives.mag2.com/0000111699/20161221222736000.html
ノーザンファームだけがダイワメジャーを再評価するものの、他3牧場
では評価の上位には挙がっていません。そのノーザンファームでさえ、
4番目の評価です(全牧場がディープを1番手評価)。

◆ダイワメジャー産駒を含め様子見(個人的見解)
 CPIが2.01の本馬。ディープに比べれば低いですが、多種多様な種馬
を誕生させているキングカメハメハのCPIは1.99。ステイゴールドの
CPIは1.35と「配合相手の質が悪いわけではない」ようです。

 AEI*とCPIの比較により「種牡馬が配合相手の質に見合った産駒を
出しているのか判定可能」と言われています(Wikipedia「コンパラブル
インデックス(CPI)」より)。AEI>CPIなら、繁殖牝馬の質より好成績。
AEI<CPIなら、繁殖牝馬の質の割に産駒成績が良くないというものです。
*AEI:産駒収得賞金をもとに、種牡馬成績を表す指標

 本馬のAEIは現在1.86ですので、AEI(1.86)<CPI(2.01)となり、
「繁殖牝馬の質の割に産駒成績が良くない」種牡馬と判定されます。

 しかし、これらはあくまでも指標ですから、ある一面を捉えたものに
過ぎません。本馬の種牡馬キャリアは10年に満たなく、種牡馬として
スロースターターと考えれば、後継種牡馬の誕生もあるでしょう。

 よって、本系統を見限るには時期尚早。「後継種牡馬や大物牝馬が
誕生するまでは見守る」のが良いと考えます。

<ダイワメジャー系統>
 芝・短中距離(2,200m以下)
◎ダイワメジャー(G1×5勝)500万円(2017年種付料)

|芝・短距離(1,200m以上、1,600m以下)
├カレンブラックヒル(G1×1)100万円
├コパノリチャード(G1×1)50万円

└トーセンロレンス プライベート

━┫お知らせ┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
『天皇賞全史』

数々の名場面を生んできた伝統の一戦「天皇賞」
1937年の第1回から第150回までを完全網羅。
ダイワメジャーが勝利した、2006年の第134回も収められています。

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φ(.. )あとがき
~~~
 最後までお読みいただき、誠にありがとうございます。

 ダイワメジャーの系統は広がりを見せるのか?本馬や産駒のがっしり
とした体躯は好みなだけに、期待したいと思います。

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