メルマガ:リアルタイムで経営をのぞき見る〜浦和の社長編〜 「40歳社長がいかにして会社を立て直すのか」
タイトル:【リアルタイム経営】■能力がないよりもダメな社員  2011/11/27


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■能力がないよりもダメな社員
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越智田の会社は埼玉県さいたま市に本社がある。
実際に売上を生み出す現場は関東、そして新潟に
広がっている。

会社の組織はこうだった。

<社長>
 ↓
<幹部>
 ↓
<各エリアの店長><本部>
 ↓
<現場スタッフ>

このような組織の会社は多いのではないだろうか。

大企業となると間にいくつものセクションが入り
社長と現場との距離がもっと遠くなるのだろうが、
中小企業といえども、やはり社長と現場の間には
ワンクッション以上入ることが多い。

そうなると、何が起きるか?

これを読んでいるあなたが経営者なら、日々実感
していることだろうと思う・・・。

「無知」「誤解」

かわいいかわいい(はずの)社員が、たまに会うと
何ともそっけない態度。よそよそしいというか。

「おいおい、俺はお前たちのことを毎日とても
大切に想っている。なのになぜそんな態度なんだ?」

口に出して言わないまでも、このように思っている
経営者は多いのではないだろうか。
(越智田は実際どう感じているのか不明だが・・・)

これにはいくつか原因がある。

まず、社長との間に入っている人間がきちんと
機能していないケース。

簡単に言えば「報告がない」ということ。

社長としては現場のことを把握しておきたい。
数字は見れば分かるが、現場の状況、雰囲気、
得意先との関係、問題はないか・・・などだ。

その辺がきちんと上がってこない。
報告を忘れているだけならまだしも、聞いても
「問題ありません」とウソの報告をする場合も。

社長に怒られたくないし、バレたら困ることが
あるのかもしれない。

そしてもっと厄介なケース。

それが・・・

社長との間に入っている人間が、しっかりと
「マイナスに」機能しているケースである。

これは「ひがみ」「やっかみ」「腹いせ」である
場合が多いが、本来は社長と現場との良きパイプ役
となるはずの幹部や店長が、社長や会社のことを
あえて悪く言うのである。

事実を言い回るならまだしも(私個人的には、
事実であっても、プラスにならないことは言う
必要はないと思うが・・・)、あえて社長を
敵に回すことで現場とのコミュニケーションを
図ろうとする者が実際にいるのである。

「直接本人に言え!」

と言いたい。

が、これまた厄介なことに、その者は社長に
本当に不満や文句があるわけではないということ
がよくあるのだ。

どういうことかと言うと、現場のスタッフとの
関係を良くするために社長をダシに使うのだ。
それ以外に関係を作る方法が思いつかない・・・。

また、自分自身が悪いことは分かっているのだ。
でもそれを認めたくない、くやしい、だから、
社長が悪いの、みんな分かって〜とアピールする。
現場を自分の味方にしたいのだ。

越智田は言う。

「現場に顔を出すと、リーダーの仕事ぶりが
一目瞭然で分かる。現場スタッフの俺に対する
態度、そしてお店側(お客様)の対応で。」

起業当時は、現場を全部自分が担当していた。
他に誰もいなかったから当たりまえか。
そのうち規模がどんどん大きくなっていった。
自分一人じゃ見きれなくなった。

幹部を配置した。
自分の分身を作ろうと思った。

だんだんと現場に顔を出す機会が減った。
幹部社員に任せていた。
お店の数は拡大していった。
それに応じて売上はうなぎ上りに増えた。

しかし・・・

ふたを開けてみると、利益は大幅に落ちていた。
不採算店舗だらけになっていた。

以前自分がしていたような現場管理が、まったく
なされていなかった・・・。

この状態にメスを入れた!

赤字の店舗は思い切って撤退することにしたのだ。

こうして今の規模にまで縮小したのだが、
越智田にはもう一つ大仕事が残っていることを
本人も認識していた。

俺があぐらをかいていてはいけない。
昔のようにもっと現場に顔を出そう。
そのためには・・・

「組織にメスを入れよう」

思い切った、具体的な改革が始まる・・・


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