メルマガ:宛名のないメール
タイトル:7003通目の宛名のないメール  2009/11/17


実際は6973通目のメールへのお返事として書いたのですが、予想以上に長くなってしまったこと、そしてこのメールへの皆さんのご意見が聞きたいということを考え、宛メとして投稿させていただきました。
少しきついことが書いてありますのでご了承ください。



まず、死にたいのに死ねないとは、どういう状態なのでしょう。体をがっちりと拘束され、餓死できないよう点滴で栄養を流し込まれ、舌を噛めないようさるぐつわをかまされでもしているのでしょうか。

こうでもされていない限り、死ぬことは物理的に可能です。

生きたいのに生きられない状態というのは、大怪我を負ったり難病にかかったりして手の施しようがない場合、それか食べ物が全く存在せず、餓死を待つしかない場合、唐突に誰かに殺されてしまう場合、そして老衰などがあります。
どれも、自分の意思では防ぎようがありません。生きることはできないのです。


死にたいから死ぬ、というのはとても自発的なことです。自分で行動を起こせばよいのですから。しかし、生きたいから生きる、ということは不可能なのです。死は必ずやって来ます。

生きるほうが死ぬことより幸せで尊い、と断言はしません。そんなの人それぞれでしょうし。
しかし自殺という行為はやがて来る死を先取りするだけの、ひどい言い方になりますが言ってしまえば「簡単」な行為なのです。もちろんここで言う「簡単」とは物理的なことであり、自殺という結論に達するまでには私などには到底想像もつかないような葛藤があるのでしょう。しかし、物理的に言ってしまえば生きることより死ぬことのほうが「簡単」なのです。
生きたいという意思だけで百歳まで生きることは不可能ですが、死にたいという意思だけで今すぐ死ぬことは可能です。不可能であるとされることを「それでも俺は頑張りたい」と努力した人間と、すぐにでもできることを「俺はこうしたいけどできないんだ」と嘆く人間。褒められるのはどちらでしょう。


もしあなたが死にたいのに死ねないのであれば、それには理由があるはずです。そしておそらく、それは未練であり心残りであり、見えづらい希望であるのだと思います。
ですからどうか、その「心残り」を大切にしてください。きっと少しずつ、生きていたくなるはずですから。



偉そうなことを長々と書いてしまって申し訳ありませんでした。反論や批判もご自由にどうぞ。
それでは、これにて失礼します。

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