メルマガ:クリスタルノベル〜百合族
タイトル:クリスタルノベル〜百合族 Vol. 087  2011.9.24  2011/09/25


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   ◇∞◆  クリスタルノベル〜百合族〜    ◇∞◆
    ◆∞◇      Vol. 087  2011.9.24         ◆∞◇


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                    ◇∞◇ タイトル ◇∞◇ 
            
             ♪ − ビアン・スキャンダラス



「菜々美……大好き……」
 香澄がぐったりしている菜々美の身体を引き寄せて唇を重ねた。
まだお尻の穴がジンジンしている。菜々美は香澄の乳首を舐めると、
彼女は甘い吐息を洩らした。
「あの子、どうなっちゃうの?」
床に座ったまま、剥ぎ取られた特攻服を胸に当て、潤んだ瞳で美姫を
見つめていたアキエの姿を思い出した。
「美姫の怖いのはこれからよ」香澄が菜々美のてをギュッと握り締めた。
美姫のアキエに対する行為が終わってからすぐ、ほかの少女たちは
事務所からいなくなった。我慢しきれなくなって男の元に走ったか、
男に声をかけられに街に出たか、あるいはどこかのトイレで自分で
慰めているのだろう。
「もう、これであの子は美姫の奴隷よ」
香澄が横にいる菜々美に囁いた。
「奴隷?」
「美姫のおもちゃにされるのよ。みんあの前で恥かかされたりパシリ
にされるなんて、可愛いほうよ」
「どんなこと、されるの?」
香澄は何も言わなかった。身体がかすかに震えている。
もしかしたら、香澄もかつては美姫の奴隷だったのかもしれない。
「ついてきて」そういうと、香澄はベッドから出て服を着始めた。
菜々美も慌てて下着をつけた。香澄は下着をつけると、
いつもの特攻服ではなくて、ジーンズとブラウスを着た。
菜々美は驚いてしばらくその様子を黙って見ていたが、
香澄と目があって、「そっちの方が絶対に似合うよ」と、
取ってつけたような言葉を紡いだ。
香澄は何も言わず、黙って立ち上がると、「行くよ」と言って部屋を
出た。いつもと様子が違う香澄に戸惑いながら、菜々美は彼女の後に続いた。
香澄の家の傍の道路でタクシーに乗り込んだ。香澄が菜々美の手を
握ってきた。じっとりと汗ばんでいる。彼女は運転手に行き先を告げた。
タクシーは繁華街の外れのビルの前で止まった。香澄は運転手に
お金を払い、二人はタクシーを降りた。香澄が地下へと続く階段を
下りていくので、菜々美も慌てて後に続いた。いつまでもドキドキが
つづいていた。
地下に降りて廊下の突き当りまで行くと、ドアを開けた。
向うに大きなデスクに座る女性が見えた。女は香澄の顔を見ると、
驚いた顔をした。
「お久しぶりね」ぎこちなく笑う女の視線が自分にも向けられ、
菜々美は身体を固くした。
「入るわよ」そういうと、香澄はカーテンを開けてずんずんと部屋
の奥に入っていった。菜々美も慌ててその後ろをついて行った。
奥に薄暗いホールのような空間が広がっていた。テーブルがいくつ
も並べられていて、前に舞台のようなものがある。テーブルには人
が座っている。女性ばかりだった。一人でテーブルに座っている
ものと、二人組ばかりで、他にグループはいなかった。
菜々美は目の前のテーブルにいる二人組を見て驚いた。二人の女が、
人目をはばからず激しいディープキスをしている。
他のテーブルには、身体をまさぐり合う女のカップルもいて、
一人で席に座っている隣の女が、その様子を盗み見ている。
「香澄さん、ここって……」
「いこ……」
香澄は菜々美の言葉を遮り、菜々美の手を引いてホールの奥に向かって
歩きだした。
「あら、香澄ちゃん?」誰かが香澄を呼ぶ声が聞こえた。
香澄が慌てて振り向いて、顔色を変えた。菜々美も振り向いて
女の顔を見た。二十代半ばの、上品そうな綺麗な女性だった。
「元気だった?」そう言って香澄に近寄ると、彼女は香澄の顎を
そっと指で撫でた。
「お久しぶりね。ここに来るなんて珍しいじゃない」
「はい、たまにはと思って」
「この子は?」そういって、彼女は菜々美を見た。探るような彼女の
視線が鋭く刺さる。
「その……恋人です」
「ふうん」
女は値踏みするような視線で菜々美の全身を舐めるように見た。
「また、私のマンションにきて……。お小遣いあげるわ……」
そういうと、意味ありげに微笑みながら自分の席に戻っていった。
「意地悪な女……」香澄はそう呟くと、「こっち、空いているから」
といって、菜々美を引っ張っていった。
「さっきの女の人、誰?」
 菜々美は恐る恐る香澄の顔を見たが、彼女は何も答えなかった。
「始まるよ」香澄の言葉に促されるように菜々美は舞台を観た。
「ようこそ、LKCへ。皆様のご来訪をお待ちしていました。
さぁ、扉の向こうで、奴隷が皆様をお待ちしています」
室内に放送が入ると、部屋の照明が落とされた。
扉が開いて、ドレスを着た女の手にひかれて、全裸の少女が出てきた。
菜々美は言葉を失った。美姫とアキエだった。
「これからショーが始まるの。ここは女性限定の高い癒しの空間。
金持ちの女たちが癒しや快楽を求めて、ここにくるの」
 舞台の上では美姫がアキエを見つめながら、アキエの胸に触れた。
「ひゃあぁん」
 アキエの勢いのある喘ぎ声が部屋の響く。
美姫は乳首を責めたあと、舐め始めた。
「気持ちいいでしょ?」
 美姫の問いに答える余裕すらなく、アキエは肩で息をしていた。
菜々美は体中が熱くなっていくのを感じていた。
妖しい雰囲気を持つ美姫が、聴衆の前でアキエをその細い指で
責め立てていった。
「気持ちいい……あっ、あぁぁん」
 舞台でアキエの奏でる歌を聴きながら、前のボックス席に座ってい
る女がスーツのスカートを下げ、下着の中に手を入れた。菜々美が
驚いてみていると、横から香澄がスカートに手を入れてきた。
「か、香澄さん……」
香澄は菜々美のパンティーの上から性器を撫で始めた。
「だめ……こんなところで……みんなが見ている……」
「周りを見てみて。みんなしているよ」
菜々美が顔を上げると、周りのボックス席でカップルの女性同士が
お互いの体をまさぐり合っていた。
「ねぇ、次は何されたいの?」
舞台の上で美姫がアキエに聞いた。
「……」
恥ずかしさで何も言えないアキエを見ながら、美姫が軽くため息をついた。
「この子猫ちゃんは素直じゃないわ」
「ああああっ!」
アキエの身体が反り返った。美姫がアキエの蜜壼にか細い二本の指
を差し込んだのだ。
「あぁぁん、あっ、あ、あ、あ、あぁぁ!」
美姫が指を入れては出してをしばらく繰り返していると、
アキエは程なくして果てた。
「はぁぁ……はぁ、はぁ」
「気持ち良かったでしょ? 次からはもっと素直な子にならなきゃ、
快楽は与えないから。」
「はぁ、はぁ。はい……」
「ねえ、これを使って」
客席の一人が手を挙げた。バイブを持っていた。
差し出されたバイブを見て、アキエは一瞬、怯えるような表情をした。
「お客様のリクエストをお断りするわけにはいきませんわ」
美姫は舞台から客席に降りてバイブを受け取り、再び舞台に上がった。
「足を広げなさい」
床に座ったままのアキエが美姫の言うとおり脚を左右に大きく開くと、
美姫が女陰部にバイブを挿入し、激しくピストンさせた。



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  発行者      : 春野 水晶 

  * タイトル:「クリスタルノベル〜百合族〜」
  * 発行周期:不定期(週2回発行予定)

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