メルマガ:クリスタルノベル〜百合族
タイトル:クリスタルノベル〜百合族 Vol. 082  2011.7.9  2011/07/09


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   ◇∞◆  クリスタルノベル〜百合族〜    ◇∞◆
    ◆∞◇      Vol. 082  2011.7.9         ◆∞◇


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                    ◇∞◇ タイトル ◇∞◇ 
            
             ♪ − ビアン・スキャンダラス



(あぁ、見られてる。菜々美に見られてる。)
香澄の心に羞恥が広がっていった。しかしその羞恥の上から快感が霧
のように広がり、香澄の心を白く覆っていった。
「感じる?」
「ええっ。あぁ、いや、はぁ、はぁ」
美姫が囁く声に、荒くなっていく呼吸の中で香澄は答えた。
もう香澄にこの体を止めることは出来なかった。美姫のしなやかな指
によってもたらされる快感は、完全に香澄を飲み込んでいた。
目の前の淫らで官能的な光景に、菜々美の胸も高まったままだった。
香澄の隅にこっちを伺う菜々美が映っている。
「菜々美が見ているわよ」
「いやっ。恥ずかしぃ」
「じゃあ、止める。止めてもいいの?」
「いやっ、止めないで。お願い」
「そうでしょう? もっと感じて……ほらっ」
美姫の指が香澄をいかせるように責め立ててきた。
「あぁっん、んんっ」
香澄は咄嗟に手を口に当てた。それでもくぐもった声がわずかに漏れ
ていた。
「んんっ、くふぅ〜あふっ、あふっ、うぅぅ〜ん」
美姫の指は敏感な紅い真珠の皮を剥き、直に指先を当てて擦ってきた。
香澄の喘ぎが絶え間なく漏れ続けた。
「んんっ、んんっ、あぁん〜んんっ、んんっ、あぁん〜、くふっ、
くふっ」
もう菜々美に見られていることなどどうでも良かった。香澄は自ら
脚を広げ、腰を浮かし快感を貪った。映画の主人公になったように、
この時を味わっていたかった。
「いきたいの?」
美姫の声が、香澄の耳に映画のセリフのように聞こえてくる。香澄は
指を咥えたまま頷いた。
「いいの? 菜々美が見てるわよ」
「いかせて……」
「そう、いいわ。それじゃ、いかせてあげる」
美姫は香澄の真珠を剥き上げ、擦り上げるスピードを徐々に増した。
香澄の快感が急角度で上昇していく。指はより激しく動き、香澄にと
どめを刺していく。香澄の声のトーンが上がっていった。
「んんっ、んんっ、あぁん。あぁいく、いくっ、あぁ、いくぅぅ〜あぁぁ」
「いきそうねぇ? ほぅ〜らっ、いきそう、いきそう。菜々美も見て
るわよ。ほらっ、菜々美がこっち見てる。でもいっちゃうわねぇ〜。
菜々美が見てるのにぃ」
香澄の目にも、こっちを見ている菜々美が映った。しかしもう止める
ことは出来なかった。
「ああん! いや! あああっ! いいっ! あっ、ああっ、あっ! 
み、みないでっ! 菜々美! 見ないでっ! いっ、イクっ! 
イッちゃう! あああああっ!」
菜々美の目に見つめられたまま、香澄は絶頂に達した。

 目を閉じて肩で呼吸している香澄の股間の奥はパックリと口を開
き、濃い大量の愛液を漏らしていた。香澄はまだソファの上で下半身
裸のまま快楽の余韻に浸っていた。美姫は指についた香澄の愛液舐め
ながら香澄に声をかけた。
「どう? 香澄、久しぶりだったけど、気持ちよかった?」
 香澄は美姫の言葉には答えず、犯行的な表情で顔を背けた。
「相変わらず、可愛い子ねぇ……」
 美姫が身体を反転させ、菜々美を見た。長い髪に白く透き通るよう
な肌、切れ長の、どこかクールな瞳。
 なんて綺麗な人なんだろう。
 そう思って見とれているうちに、美姫がそばにやって来た。
「あなたも興奮したでしょ?」そういって、菜々美の顎をすっと撫でた。
「あ、あの……私……」
 菜々美の言葉がさえぎられる。美姫の唇が重ねられていた。 
「菜々美、今度はあなたをイかせてあげる……」 
 唇を離した美姫が菜々美の耳元でささやく。 
 菜々美は呆然としていたが、胸元に手を這わされる感触に我に返った。 
「ちょ……ちょっと、美姫さん? 何を?」 
 しかし、すぐさま唇を重ね合わされてしまう。不意に美姫の舌が入
り込んできた。口の中をかき回され、思わず菜々美も舌を絡ませてし
まう。その合間も服の上から胸元へ愛撫が加えられ、次第に菜々美の
中に何かが湧き上がってくる。 
 唇を離すと、二人とも顔を上気させ、息遣いも荒くなっていた。 
「菜々美、してあげるわ。あの時みたいに……」 
 言うなり、ためらいと驚愕の表情で唖然としている菜々美の服に手を
かける。
「あっ……、あの……ああっ!」 
 美姫は菜々美の服を手際よく脱がせた。やがて、菜々美が美姫のま
えで生まれたままの姿をさらけ出した。 
「……やっぱり、菜々美って、綺麗な身体しているのね……」 
 潤む瞳で見詰めながら、美姫がうっとりと呟く。菜々美は黙ったま
ま顔を赤らめ、視線を逸らせる。 
 美姫が再度唇を重ね合わせ、舌を絡ませてくる。菜々美の全てを吸
い尽くすかのように、激しくむさぼり始めた。菜々美の頭の中が白く
霞んでいった。
 美姫は菜々美を押し倒して横になった。徐々に、美姫の舌が菜々美
の首筋から胸元へと下りていく。菜々美は未知の感触に身をよじらせ
るが、時折敏感なところを刺激され、ピクッと身体を震わせる。そし
ていよいよ、ようやく膨らみはじめたばかりの乳房に舌を這わせる。 
「ぁ……、んっ、あぁんっ!」 
「気持ちいいんでしょ、菜々美? ここを、舐められると……」 
 美姫が乳首を唇で挟むと、菜々美は喘ぎ声を洩らした。 
「あぁ……んっ、あ……やっ、そこは……、あっ」 
 いつのまにか美姫の片手は菜々美の脇や腹部をまさぐりつつ、下腹
部へと下りていく。 
「大丈夫よ、菜々美……、あたしに任せて、力を抜いて…………」 
 そして、膣そっとに指を埋める。途端、菜々美は身体を跳ね上げて
悶えた。 
「あっ……。んんっ……だめぇ……!」 
 しかし、押し寄せる快楽に反して身体は無用に力み、委縮していく。 
「菜々美……」 
 静かに、美姫は唇を重ねた。まるで溺れる者がしがみつくように、
菜々美は彼女の唇に食らいついた。舌を差し込み、何かから逃れるよ
うに、乱暴なほどに一心に口内をかき回す。そんな菜々美を、美姫は
優しく迎え入れた。


レズビアンコミック
http://www.dmm.co.jp/digital/book/-/list/=/article=keyword/id=4013/media=comic/lovelymei-001



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  発行者      : 春野 水晶 

  * タイトル:『クリスタルノベル〜百合族〜』
  * 発行周期:不定期(週2回発行予定)

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