メルマガ:クリスタルノベル〜百合族
タイトル:クリスタルノベル〜百合族 Vol. 080  2011.5.21  2011/05/21


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   ◇∞◆  クリスタルノベル〜百合族〜    ◇∞◆
    ◆∞◇      Vol. 080  2011.5.21        ◆∞◇


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                    ◇∞◇ タイトル ◇∞◇ 
            
             ♪ − ビアン・スキャンダラス



第五章

「また時々遊びに来ていいですか?」
 そう言って頭を下げる菜々美に、香澄の母がにっこり笑った。
「また来てね」とほほ笑みながら、娘のバイクの後ろに乗った菜々美
に手を振った。
 近所の目があるので、香澄には自宅のだいぶ手前で降ろしてもらっ
た。香澄が菜々美にキスをした。
「私、香澄さんのお母さんのこと、気に入っちゃった」
「どこがいいんだよ、あんなの」
「香澄さんも、もう少しお母さんに優しくなって欲しいなぁ」
 そういって、上目遣いで香澄を見た。
「なんだよ、そんな目で見るなよぉ」
 香澄がふくれっ面で口を尖らせた。
「また、おうちに呼んでね」
「ああ。じゃあ、またな」
 そういって、轟音をたてて、香澄は去っていった。
 部屋に戻ると、もう夕食の準備ができていた。食事を終えて自分の
部屋に戻る。
 菜々美は布団に寝そべって目を閉じた。
 やはり、美姫のことを口にすると香澄は不機嫌になった。香澄を介
して美姫に会うつもりだったが、美姫の名を口にしたときの香澄の鋭
い目つきを思い出すと、とても難しそうに思えた。
 もう、美姫には会えないのか。
 美姫のあの白い手で身体をまさぐられたときの快感が頭に蘇ってきた。
「はあああ……」
 トレーナーの上から乳房をそっと揉むと、すぐに乳首がツンっと上
を向いて、自己主張を始めた。
「ああ……もうこんなになってる……」
 菜々美はドアの鍵をかけていることを確認してから、全裸になった。
そして、乳首を指で摘んだり、引っ張ったりして刺激し始めた。
(ああん……ああん…いや…いやらしい……でも……ああ……
もっと……もっと! あん! 気持ちいい!)
 目を閉じた菜々美の瞼の裏には、美姫のあの妖しい唇と白い指が映っ
ていた。喘ぎ声が大きくならないように枕に顔を伏せた。
 ついさっき、香澄とあれほど濃厚に絡み合ったばかりなのに……。
 美姫を想いながら、菜々美は自慰に夢中になりはじめていた。
 高校生になって、菜々美の性欲もかなり増していた中学の時は受験
勉強に必死で、心身ともクタクタになり、性的な妄想にふけるような
こともなかったのに、オナニーを覚えてからは、毎夜、身体の疼きが
どうにも止められず、両親に聞こえないように一人ひっそり声をあげ
ることも出来ず、自慰に耽る日々だった。
 (あぁ、ああん! ヤダ……すごくエッチな気持ちになっちゃってる……)
 菜々美は、美姫とのクンニシーンを思い描きながら指を使った。全裸
にされ、大きく脚をM字に開かされ、ゆっくりとピンク色の舌でクリ
トリスから膣穴まで何度も舐め上げられる。その淫靡な舌がクリトリスに来る。
(ああん! だめっ! 気持ちいい! もっとクリトリス舐めて……
美姫さん……ああん!)
 そのシーンに合わせるかのように、菜々美の左手人差し指と中指は
ピンク色のパンティの丘の割れ目部分を行ったり来たり、何度もゆっ
くり往復する。
 毎晩自慰のときに思い浮かべるシーン。菜々美はこのシーンがすご
く気に入っている。
(ああん!すごく気持ち良さそう…私も…私もこんな風にいやらしくク
リトリスいっぱい舐めて欲しい…ああん!いやらしい!ああん!たまんない!)
 指は愛液でグチョグチョに濡れていた。
(いや……私ったらこんなに濡れてる……ああん!)
 菜々美はけだるい体を起こし、全身が映る姿鏡を布団の下に持ってきた。
(これで自分のいやらしい姿を見ながら……ああん……
なんかすごく興奮する……)
 菜々美は身体を起こし、M字に脚を全開にし、鏡に映る性器を凝視
していた。白く濁った菜々美の本気汁がベッタリと膣口に付着している。
「やん…すごくいやらしい…」
 菜々美は姿鏡を前にいやらしい自分に酔いしれ、自慰に夢中に耽った。
 膣からはとめどなく淫汁が溢れてアナルまで到達し、布団のシーツ
にシミをつくっていた。包皮から突き出し、プックリと赤く膨らんだ
クリトリスに淫汁をたっぷり含ませ、左手の薬指と中指でクリクリク
リクリッとすごい速さでこねくり回した。
(あああああんっ! すごく気持ちいい! 気持ちいい!)
 改めて姿鏡を目の前にして自分の膣を両手でパックリと広げて見る。
陰毛にも本気汁がネッチョリと付いている。
(あああ……)
(ダメ、もう……)
 とうとう耐えきれなくなった菜々美は急いでショーツに手を掛け足
を抜くのすらもどかしく、膝まで下ろしただけで再び秘部に指先を滑らせた。
(こんなに濡れてる……)
 そういいながら菜々美は中指を秘肉に滑り込ませ、中で指を遊ばせる。
(ンッ……ああっ……いい! もっと……)
 生徒の指先が自分の体を弄んでいることを想像しながら、菜々美は
徐々に登りつめていく。
(ああっ……もうダメ……)
 頂がすぐ手の届くところまで来ている。しかし菜々美はその頂点へ
の到達を求める身体をなだめ、できる限り先延ばしにしようとゆっく
りと指を出し入れする。到達するまでの時間が長ければ長いほど快感
が大きいことを菜々美は知っていた。
(もっと……もっと)
 菜々美の妄想は激しくなる一方だった。大胆に両脚を拡げ、M字に
開脚した間に真司が顔を埋め、花びらを丹念に舐める。ぷっくりと膨
らんだクリトリスを柔らかくつまみ、小陰唇に沿って舌を這わされる。
(ああんっ!)
 次第に指の動きが素早く、激しくなっていく。くちゅくちゅと淫靡
な音を立てる。分泌液の量もどんどんと増えて、アナルまでべっとり
と汚してしまった。
 しばらくすると、指をインサートした。
(ああっ……)
 菜々美は長くて細い指を膣の中にそっと入れた。まだバージンだっ
たが、何度も指を中に入れているので、まだ男を知らない膣はもうすっ
かり挿入に慣れてしまっている。ゆっくりと指を指を蠢かす。他方の
手でクリトリスを撫で、優しくつまんだ。
(はあっ! あああっ!)
 身体の奥がジーンと痺れる。徐々に頂にむかって昇っていくのがわ
かる。ヌチュヌチュと部屋の中には淫靡な音が響いている。
(アンッ……いい……ああ……こすってる……ああっ……いやっ……
気持ちいい……)
 身体は敏感に反応し、頂点が見え始めた。
 菜々美はさらに大きく脚を広げた。美姫に舌で攻められている場面
を想像しながら指を激しく動かした。
(やだっ……気持ちいい……)
 右手のリズミカルな動きに菜々美の腰が答え始めた。
(ダメ……イッちゃう……美姫さん、ダメよ……ダメだったら……)
 右手の動きがスピードをあげ、それにつれて腰の動きも早くなる。
「ああっ! もうだめっ!、美姫っ! 一緒に! 
アァ……イッちゃう……アァ! イク! イッちゃう! ああああああっ!」
 声が途切れた瞬間、グンと腰を突き上げ菜々美が硬直する。ヒクヒ
クと痙攣を繰り返し、やがてグッタリと菜々美の腰が崩れ落ち意識が
遠のいた。




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  発行者      : 春野 水晶 

  * タイトル:『クリスタルノベル〜百合族〜』
  * 発行周期:不定期(週2回発行予定)

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