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☆。・゜゜・。♪゜・。。・゜☆。・゜゜.。.:＊ ◆∞◇ ◆∞◇ ◇∞◆ クリスタルノベル〜百合族〜 ◇∞◆ ◆∞◇ Vol. 067 2011.1.22 ◆∞◇ ♪゜・。。・゜☆。・゜゜♪・゜゜・。☆。゜・。.。.:＊ ◇∞◇ タイトル ◇∞◇ ♪ − ビアン・スキャンダラス 「大変なことになっちまったな……」 頭上で声がする。顔を上げると、レディースの一人が菜々美を見下ろし ていた。確か、香澄と呼ばれていた。晴代と同じ歳くらいの少女だ。長い 髪を金色に染めてパープルルージュを引いているので怖そうな印象を与え るが、レディースの中では美姫と並ぶくらい美しい女だった。大人っぽい というよりも、むしろ自分と同じ歳の高校生のような子供っぽさを残した 可愛い顔をしている。 「晴代は怖いよ。ねちっこい性格だから、あんた、とことん虐められるな、 きっと」 「そ、そんな……」 菜々美はうろたえながら香澄を見た。眼に涙が溜まってくる。 「わ、わたし……何も悪いことしていない……」 「そうだよねぇ……」 香澄は不気味に笑いながら菜々美の頬を撫でた。 「運がなかったのよ。事故に遭っちゃったの。これからもっとひどい目に 合わされるわよ」 「ひどい目って……」 「みんなの前でオナニーをさせられるなんて可愛いものよ。これから毎日 お金をせびられて、払えなくなってきたら万引きさせられるの。そのうち、 身体を売ることを強要されるの。最後はやくざに売り飛ばされて、どこか の変態相手の風俗店で働かされるわ。死ぬまでね。あなた、すごく綺麗で 可愛いから、高く売れるわ」 菜々美は恐ろしさのあまり体を震わせて、声を上げて泣き始めた。 「美姫に助けてもらおうなんて期待しても無駄だよ。あの子、気まぐれだか ら。この前はずいぶんと気に入られていたみたいだけど、次に会ったとき は嫌いになっているかもしれないよ。どのみち、あなたを待っているのは 悲惨な末路なのよ」 菜々美は流れ出る涙を拭おうともせずに大声で泣き続けた。 「でも、わたしならあなたを助けられるかも」 「え？」 「晴代もわたしの言うことなら訊いてくれるわ」 香澄は菜々美の前にしゃがんだ。長い金髪が揺れる。クールな瞳を向けら れ、菜々美はぞくっとした。 「わたしのいうことを訊いてくれるなら、助けてやってもいいわ」 「助けて！ お願い、助けて！」 菜々美が香澄にすがりついた。香澄は菜々美の腕を取ると床から立たせ て、倉庫の奥へと連れて行った。 奥のドアを開けて中に入ると、そこは事務所のようなスペースになってい た。普段レディース達のくつろぐスペースのようで、カーペットが敷かれ、 ソファもおいてある。 「みんなお前でオナニーしていっちゃって、気持ち良かった？ ねえねえ、 どうなのさ？」 「は、はい。その、気持ち良かった、です……」 香澄を刺激しないように答える。彼女に見捨てられたら自分の人生が終 わってしまうような気がしていた。 「あの子達、今頃男に抱かれている頃だわ」 ソファに座った香澄が妖しい瞳で菜々美を見た。 「あなたのオナニーを見てみんなすごく興奮していたもの。この前もそう。 美姫に弄ばれるあなたを見ていて、みんな体をもじもじさせていたわ。そ のあとね。倉庫から出るとみんな男に電話しているの。車でやってきた彼 氏に飛びついて抱きしめてる子もいたわ。男と連絡がつかない子はバイク で族の溜まり場になっている波止場にナンパされに行ったのよ」 香澄はソファに座ったまま自分の足元を指さしてそこに座るように菜々美 を促した。菜々美は香澄の爪先の前で正座した。 「あんたはあの子達が男に抱かれる前のスパイスのようなものよ。でも、 彼女たちはノンケなの。あんたの裸で遊んでもあんたを抱こうとは思わないわ」 香澄が菜々美の髪を撫でた。 「でも、わたしは男はだめなの。女でなくちゃ」 香澄はそう言って爪先を菜々美の方に伸ばした。 「靴、脱がせてよ」 「はい……」 逆らうことなんて出来るわけもなく、菜々美は汚れた地面に膝を着いて 香澄の足に手を伸ばした。 ≪無料メールマガジン：アーケロン通信≫ オリジナル官能小説メールマガジンです。 登録は無料です。 ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ http://www.alphapolis.co.jp/maga.php?maga_id=1000563 オトメ文庫 ガールズラブ 電子書籍 http://www.dmm.co.jp/digital/book/lovelymei-001 レズビアンコミック http://www.dmm.co.jp/digital/book/-/list/=/article=keyword/id=4013/media=comic/lovelymei-001 ♪======================================================= ご意見ご感想ご質問等々お待ちしております。 発行者 ： 春野 水晶 * タイトル：『クリスタルノベル〜百合族〜』 * 発行周期：不定期(週２回発行予定) ========================================================♪ |