メルマガ:クリスタルノベル〜百合族
タイトル:クリスタルノベル〜百合族 Vol. 048  2010.5.1  2010/05/01


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   ◇∞◆  クリスタルノベル〜百合族〜    ◇∞◆
    ◆∞◇      Vol. 048  2010.5.1       ◆∞◇


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                    ◇∞◇ タイトル ◇∞◇ 
            
             ♪ − 星の降る夜空の向こう



「ああ……」
 私が小さく声を漏らすと、礼子は執拗にふくらみを撫ではじめた。体の奥が
じんとしてきた。
「可愛いわ、美紀。見て、ほら」
 言われたとおりに目を開ける。礼子の指が敏感な蕾の上で小刻みに動いてい
るのが見える。
 背中に、礼子のやわらかな乳房と、その真ん中の硬くしこった部分があたっ
ている。
 その突起が背中を撫でるたび、息があがった。
「こ……これ以上は……だ……駄目……」
「どうして?」
「だって……こ……これ以上されたら……あぁ……変になっちゃう……」
「変にって?」
「あぁん……は……恥ずかしいことになっちゃうから……だ、だから駄目……
もう……あっ! あぁんっ!」
「いいわよ、変になっても。見せて……美紀が変になっちゃうとこ」
 礼子はそう言いながら、再び指の動きを早めた。指を素早くクリトリスの上
を滑らせながらも、決して痛くなるほど強くは擦らない。
「あンっ……やっ、駄目っ、駄目だってばっ……あっ……あぁんっ!」
 礼子がふっと手を止める。
「あっ……やぁんっ……いっ……意地悪っ!」
 私は、うつろな目で、鏡の中の礼子を見た。礼子は、私の頬にキスをして言
った。
「いかせてほしい?」
 私が頷くと、彼女は指の動きを速めた。
「あ……あああ……も・もうっ……あぁっ……」
 しかし、寸前というところで、また礼子は指をぴたっと止めてしまった。
「あっ……やぁっ……?」
 はしたなく腰を振って、つい大きめな声を出してしまった。自分の声に驚い
た。
「イキたいの?」
 礼子が指を強めて尋ねる。私は反射的にコクンと頷いた。
 礼子は、頂上まで一気に駆け上ってしまうような早いピッチで責めた。
「あ……あンっ……あっ……あっ……」
「イク時はイクって言って……」
 徐々にペースを上げながら礼子は私の首筋に唇を這わせた。
「そ……そんなのっ……駄目……あぁん……だって……そんなの……恥ずかし
い……」
「じゃ、止める?」
 ぴたっと指を止める。
「あっ……やンっ……あぁんっ!」
「言えないの?」
 焦らすようにゆっくりと指を大きく動かした。
「あぁんっ……言うからぁ……ねぇっ……ねぇっ!」
 私は身体を半身にして礼子にしがみつき、足を開いて腰をくねくねと動かし
た。礼子は緩急をつけながらもどんどん指の速度を上げていった。
「あっ、あっ、あっ……あぁっ……」
 身体がびくびくと小刻みに震え出し、全身に力が入ってきた。
「ああ……もうっ……いっ……いっ……いっちゃうっ……」
 閉じたり開いたりしていた足を急にぴんと伸ばし、私は身体を大きく仰け反
らせた。
「いいわよ……」
「あっ……あっ……礼子っ……いっ……いくぅ!」
 私はそのまま大きく腰を上下に数回グラインドさせ、礼子の体を抱きしめな
がら声を上げた。
 全身から力が抜け、私は深く大きい呼吸をついた。
 横たわる私の上体を起こして礼子が抱きしめた。
「礼子のバカ……嫌い……」
 私は潤んだ瞳で礼子を見た。
「良かったでしょ……?」
「もういい……」
 私は礼子の胸に顔を埋めた。礼子はしなだれかかってくる私の身体をしっか
りと受け止め、背中に回した手で優しく撫で続けた。
 礼子の甘い匂い……。
 柔らかな身体……。
 私はきっと幸せなんだと思った。



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  発行者      : 春野 水晶 

  * タイトル:『クリスタルノベル〜百合族〜』
  * 発行周期:不定期(週2回発行予定)

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