メルマガ:クリスタルノベル〜百合族
タイトル:クリスタルノベル〜百合族 Vol. 027  2009.10.31  2009/10/31


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  ◆∞◇                    ◆∞◇
   ◇∞◆  クリスタルノベル〜百合族〜    ◇∞◆
    ◆∞◇      Vol. 027  2009.10.31     ◆∞◇


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                    ◇∞◇ タイトル ◇∞◇ 
            
             ♪ − 星の降る夜空の向こう



 もう何回の絶頂を与えあったかもわからなくなるほど、私たちは何時間も愛
しあった。このベッドの上だけが二人の世界だった。
 私が仰向けになって礼子が顔の上にまたがり、シックスナインになって互い
を同時に舌で奉仕しあい、同時に絶頂に達したり、彼女の全身を私の乳房だけ
ですみずみまで愛撫してやり、ついには乳首で彼女の秘部を刺激してイカせて
あげたり、開いた脚を互い違いに組み合わせ、互いの秘部を、互いの宝珠を擦
りあわせたりもした。
 もうすっかり同性の愛撫に夢中になっていた。実際には女性との経験は無か
ったのに、それがこんなに自然にできるようになった自分自身を信じることが
できなかった。
「美紀……」
 礼子が喉の奥で震えるような細い声で私を呼んだ。私は重い瞼を開けて、眼
の前にある彼女の顔を見た。とろんとまどろんだ礼子の暗く澄んだ瞳に私の顔
が映っていた。
「私のこと、好き?」
 私は返事の代わりに彼女の唇を奪う。
「ちゃんと言って」
「好きよ……」
「あの子より?」
 私は時っとして、思わず彼女から視線を逸らせた。
「私に抱かれている間、彼女のことが忘れられるから、私と付き合っている
の?」
「違うわ……」
 私はもう一度彼女の唇にキスした。


6・

 翌日の昼休み。
 普段は教室で持ってきた弁当を香夏子と一緒に食べるのだが、その日は朝か
ら食欲があまり無く、香夏子も休みだったので、一人校庭のベンチでパンとパ
ックの紅茶だけという簡素なメニューを食べていた。食欲がなかったのは、昨
日の礼子の言葉が心に引っ掛かっていたからだ。
 自分でもわかっている。心の中にまだ梨香がいることを。そんな私の心の中
を礼子に見透かされていた。あれほど濃厚に身体を重ね合わせていれば、相手
の心の中も見えるようになってくる。私だって、礼子の心の中が見えるような
気がする。彼女は心から私を愛してくれているのだ。でも、私は……。
「美紀さん」
 そんな私に梨香が声をかけてきた。不意をつかれた私は痙攣するように身体
を震わせ視線を上げた。私の驚く姿を見て、梨香が「ごめん、驚かせて」と言
って手で自分の口を押さえた。
「ははは、こっちこそごめん。考え事をしていたから」
 突然の脳内妄想のヒロインの登場に私は慌てた。私は梨香に気取られないよ
う、平静を装ってパンを齧った。


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  発行者      : 春野 水晶 

  * タイトル:『クリスタルノベル〜百合族〜』
  * 発行周期:不定期(週2回発行予定)

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