メルマガ:クリスタルノベル〜百合族
タイトル:クリスタルノベル〜百合族 Vol.008  2009.6.6  2009/06/06


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   ◇∞◆  クリスタルノベル〜百合族〜    ◇∞◆
    ◆∞◇      Vol.008  2009.6.6       ◆∞◇


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                    ◇∞◇ タイトル ◇∞◇ 
            
             ♪ − 星の降る夜空の向こう


 ベッドはいつも目にする普通のダブルベッドよりもずっと大きいキングサイ
ズだった。
 ふかふかの柔らかい羽根布団が、上品な淡いブルーのカバーで覆われていた。
 今からこのベッドの上で……。
 そう思うと、ついさっき、二度も昇りつめたのに、もう眩暈がするほど興奮
してきた。
 沙耶がその端をめくって、シーツと布団の間に白く透き通った裸体を滑り込
ませると、振り返って、私に手を伸ばしてきた。
「さあ、おいで」
 私が差し出された手を握り返すと、そのままベッドの中に引き込まれた。そ
して、あっという間に押し倒されて、沙耶の両手が私の顔を包み込んだ。
 沙耶にまっすぐに見つめられ、キスをされた。私は愛しさが突き上げてきて、
もうこのまま何をされても構わないと思った。
(沙耶さんってとても優しくて、一緒にいると安心する……)
 沙耶の言うことに従っていれば、間違いないと思った。
 私は目を瞑ってキスをせがんだ。沙耶はすべてをわかっているかのように自
分の唇を私に重ねてから、舌をゆっくりと差し入れて私の舌に絡めた。それか
ら沙耶が私の頬と耳にも唇を這わせた。
「……んっ……あ」
 耳朶を噛まれて、息を吹きかけられると、ゾクゾクした感覚がそこを中心に
広がって、私の口から吐息がこぼれた。
 首筋と脇にもキスされた。
 湖面に広がる波紋のようにすこしずつ全身の感覚が研ぎ澄まされていくのを
感じた。
 沙耶の舌先が触れるか触れないかというぐらいのキスを私の裸体に繰り返す
たびに、私の身体はその快感をキャッチしようとするアンテナのように敏感に
なっていった。
 沙耶が私の乳房を揉みながら、右の乳首を唇のなかに含んだ。
「……あ……んん……」
「気持ちいい?」
 私は黙って頷いた。身体が熱くなるような、くすぐったくて痺れるような感
覚が、とても気持ちよかった。
「感じやすいね。もうおっぱいの先がこんなに硬くなっちゃってるし。ほら、
ここも……」
「あっ……」
 沙耶の片手が茂みを掻き分けて、熱く濡れた私の恥部に触れた。
 そこから出ている熱い愛液を指先ですくって、やわらかく淫裂を撫で回した。
「ああっ……あん……んんっ」
「もう、ビショビショになってるよ」
「ん……そんな……わかんない……」
「わかんない? ほら、聞こえるでしょ」
 沙耶の指先の動きが激しくなって、クチュクチュと水音が響いた。



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  発行者      : 春野 水晶 

  * タイトル:『クリスタルノベル〜百合族〜』
  * 発行周期:不定期(週3回発行予定)

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