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タイトル:「新・SM小説書庫」今週の更新 2010/3/6  2010/03/07


 こんにちは、二次元世界の調教師です。

 今週はプチSM「淫蝶」を書いただけでした。しかし
気付いたら約5万語と言う大作で、長さだけなら代表作
になる?正直な話、仕事中もこの作品のことばかり考えて
ました。吉野先生とまりあちゃんが、魅力的に書けていた
ら良いのですが。

 ほとんど意識してませんでしたが、第50夜ですから
そういう意味でも良かったかも知れません。目標の千夜
の20分の1クリアです。まだ先は長い。

 さてこの作品は「人妻官能セレクション」http://htuma.x.fc2.com/
に投稿するつもりで書いた作品。このサイトは、人妻、
寝取られ、と言った傾向なので、いつもは書かないもの
を書いてみた次第。なるべく多彩な作品を書くのがプチ
SMの方針ですので。もっとも「淫蝶」とか「股鎖」
なんてのは、他の長編でいつも書いてるような感じ
ですが。ヒロインは40前の人妻ですが、美形でハーフ
と言う、エロい設定。この人がどんどんエロく調教され、
最後は娘とも絡むという作品。全体に本格的な官能小説
らしく書けたし、抜き所満載なので満足の行く出来です。
熟女ヒロインはちょっと、と言う方にも読んで頂きたい
と思います。 
 
○プチSM千夜一夜ものがたり第3期

第50夜「淫蝶」:http://remotecon.blog122.fc2.com/blog-entry-658.html

「校長先生、お早うございます」
「お早うございます、吉野先生」
「では、ご奉仕させて頂きます」
 
 その日も学校が始まる前の早朝、青蝶女学院の校長室
をのぞいて深々とお辞儀をした私は、さっそく校長先生
がどっしりと座っておられる大きな机の下に入り込みま
した。それから手早く黒いスーツを脱いでいきます。

「今日は1週間目でしたな」
「はい……どうか、お納めくださいませ」

 下着だけになった時に校長先生がそうおっしゃられま
したので、私は大きな紫の花柄のブラジャーを外して差
し出しました。もしかして忘れておられたら? と言う
懸念は杞憂でした。校長先生が私を大切に調教して下さ
っている証拠です。1週間着用を続けて汚れが気になる
ブラを献上し、重々しく垂れ下がってしまい嫌らしく大
きな乳首の色素沈着が気になるお乳を晒さねばならない
羞ずかしさにも耐えることが出来ます。

「おお、吉野先生の嫌らしいメスの匂いがプンプンしますぞ」
「そんなこと……」

ーー言わないでくださいまし、校長先生。羞ずかしいで
はありませんか

 校長先生が目を細めてその紫の目立つ布地をクンクン
嗅がれるものですから、私はもう40手前だと言うのに
まるで少女のように頬を染めてしまいました。

「ご主人は、あなたが1週間同じ下着を着けていても、お
気づきにはならないのですか?」
「はい……」

ーーだって抱かれることなんてないんですもの

 他の高校で私と同じ教職に就いている主人とは、もう1
年以上夜の生活はございません。上の子は高校生ですし狭
い我が家では気になってしまうと言う理由もありますが、
多忙で毎日帰りが遅く、休日も運動部の部活動でほとんど
潰れてしまう主人はいつも疲れ切っているようなのです。

「紫は欲求不満の色と言いますな」
「違います……」

 私は校長先生のご希望で花柄の下着を身に着けているだ
けなのですが。ピンクなどのカラフルなものはこの年齢で
は羞ずかしく、最も落ち着いた色かと思って選んだ紫の花
が欲求不満を表しているだなどと聞いたら、以前の私なら
一笑に付していたことでしょう。

「こんな美しい奥さんを放っておくとは罪作りなご主人だ」
「そんなことはございません」

 お世辞とは言えしばらく聞いたことのない「美しい」な
どと言うおホメ言葉を頂くのは素直に嬉しいのですが、私
は決してセックスレスを不満に思っていたわけではないの
です。私の方も家事と2人の女の子の育児で一杯でしたが、
私に似たお姉ちゃんと主人に似た妹の日々成長していく姿
に大きな幸福を覚え、何の不満もない生活でした。よく旦
那さんに構ってもらえない人妻が欲求不満で不倫に走る、
などと言いますが、あれは男性に都合の良いフィクション
です。他が満ち足りていれば、性生活のないことが大きな
問題ではありません。

 そう、私は何の不満もない幸せな家庭生活を送り、不倫しようだなんて夢にも思ったことはありませんでした。校長先生に出逢うまでは。

(続きはブログで)

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