メルマガ:憂国通信
タイトル:憂国通信  2011/05/23


民主党政府 支援物資の放射能測定器4万個をほとんどを隠匿し被災者に配布せず


原発被災者に実態が知れることを恐れての措置だろう。パニックを押さえるための緊急措置とはいえ、何も知らず被曝した大量の被災者に対する責任をどう取る気でいるのだろうか?

(元記事)支援物資のガイガーカウンターなど約4万個ほとんど配られず?政府状況を把握せず
http://raicho.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1306026071/

5月21日の政府・東京電力総合対策室合同記者会見によると、福島原発事故で、各国から支援物資として放射能測定器4万個近くが日本に送られてきていたにもかかわらず、これらの多くが、現在配布されているのかいないのか、或いはどうなっているのかを政府が把握すらしてない事実?が明らかになった。

会見中記者の質問に対して、細野首相補佐官は「幾つもらったのかは把握しているが、それらがどういう風に配布したのかを詳細には把握していない」と答えた。
会見上具体的な配布例として答えられたのは、東京電力が「210個がJビレッジにある」と答えたのみで他は具体例などが示されず、細野氏は「正確にデータが無い」と答えた。

また記者が「中国から粗悪品の放射能測定器が流入して価格が暴騰している。日本の下町工場の底力を結集して、子供向けの小型放射能測定器をつくる気はないのか?」という質問をすると、細野氏は「調べないと判らない」「需要と供給を調べて対応する」と答えるに留まった。

(参考資料)遂に1億倍の放射能を検出で測定器バカ売れ 今や一家に一台の必需品に :2011-04-05
http://blog.goo.ne.jp/warabidaniyuukoku/e/d1ec2c95664e00fe816e287228a8c543

(参考資料)各国の支援物資一覧
http://www.mofa.go.jp/mofaj/saigai/pdfs/bussisien.pdf

米国防総省:放射線線量計31,000枚
イリノイ州:個人線量計2,000個
韓国:放射能サーベイメーター 20台
ロシア:個人線量計 400個
カナダ政府:放射線サーベイメーター 154台 線量計 5005台
フィンランド:放射線計測モニター 50台
イギリス:放射線線量計 566台
フランス:放射線測定機 250個

これだけ大量に放射能測定器があるのならば、せめて原発現場で復旧に当たっている下請け作業員には配布するべきだっただろう。

(参考資料)一部作業員の被ばく量量れず 作業員「自分はどのぐらいの放射線を浴びたのか」 東電「安全管理はできてる」:2011/03/31(木)
http://raicho.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1301576311/-100

ところで、このような事態を踏まえて我が国の原子力学会は何をやっているのだろうか?

(元記事)関東への放射能汚染図公開…原子力学会:2011/05/22(日)
http://raicho.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1306069340/-100

今頃になって麗麗しく公開とは一体いつのデータか?と思ったら、何と!「福島第一原発から出た放射性物質が3月下旬、関東地方に広がる様子を日本原子力学会が独自に計算し、公開しました」とのことである。

≪放射性物質の拡散を予測した図は、21日に開かれた日本原子力学会の緊急シンポジウムで発表されました。作成した名古屋大学の山澤弘美教授によると、放射性物質が関東地方に拡散したのは、3月15日、16日と、20日から22日にかけての2回で、いずれも上空の雲と一緒に海沿いに南下した後、風向きが変わって陸側に移動したと分析しています。特に、21日から 降った雨で地表に落ちた可能性が高いということです。≫

3月21日に関東地方に降った雨が極めて危険だったことは、その時点で識者間では常識だった。
専門外の私ですら危機意識を募らせていた。

(参考資料)東日本大震災「略奪」・福島原発「放射能汚染」風評被害か隠蔽か? :2011-03-23
http://blog.goo.ne.jp/warabidaniyuukoku/e/65a9527393a3d6d840b164cb0121e192

(参考資料)3月22日 東京に降った雨の放射能面密度は36000ベクレル/m2だった! :2011-03-29
http://blog.goo.ne.jp/warabidaniyuukoku/e/3f7faa681751921da4b9c1e7375e0a28

≪政府はこれまで、SPEEDIというコンピューターを使った放射能拡散予測図や実際の放射線量を測定して作った分布図を公表していますが、福島県以外にも広がる様子を予測した詳細な地図はありませんでした。≫

外国のサイトでは連日日本の放射線量の変化図を公表していた。中には放射能予報まで出しているサイトもあったくらいだ。

(参考資料)気の弱い人は絶対に見るな!東電の隠蔽・驚愕!東京の大量被曝実態
http://blog.goo.ne.jp/warabidaniyuukoku/e/562b642c176b7cfae9afcd48ab8aefde

それに対して政府がやったことは、上空十数メートルから測定したいい加減な放射線量だけである。それも各都道府県で一カ所という手抜きの代物である。千葉県の事例を見ると、東京湾の近くある市原市の観測所のデータを「千葉県のデータ」として公表し、実際に被害が深刻な茨城県沿い地域のデータは公表していない。

(参考資料)日本の「北朝鮮化」進行中 先の見えない原発問題 外国の情報の方が正確 呆れた政府の対応の悪さ :2011-03-27
http://blog.goo.ne.jp/warabidaniyuukoku/e/f1516f5e79dc2f07efec375bba7af2f2

(参考資料)政府・東電の大嘘!実際の放射線量は公表値の10倍だった!(1) 足柄茶はどうして汚染されたのか?:2011-05-17
http://blog.goo.ne.jp/warabidaniyuukoku/e/37860af8a01701c51aab8325410b04e6

(参考資料)政府・東電の大嘘!実際の放射線量は公表値の10倍だった!(2) 恐怖の常磐線ホットスポットの実態 :2011-05-17
http://blog.goo.ne.jp/warabidaniyuukoku/e/34a674345aadd3d7aa563e00feb7a9ee

*****************************************************

原発放射能垂れ流しの菅首相が突然サミットで太陽光発電と騒ぐ事情


(元記事)菅首相、太陽光コスト6分の1にする「サンライズ計画」 サミットで表明へ
http://toki.2ch.net/test/read.cgi/bizplus/1306069662/-100

≪菅直人首相は22日、仏ドービル・サミット(主要国首脳会議)で、太陽光発電の普及など再生可能なエネルギーの拡大に向けて技術開発を進める「サンライズ計画」を表明する意向を固めた。

東京電力福島第1原発事故を受け、今後の日本のエネルギー政策の道筋を示すのが狙い。具体的には太陽光発電のコストを2020年に現在の3分の1に、30年に6分の1に低減させることを打ち出す方向だ。

首相は先の記者会見で、全電源に占める原子力発電の比率を30年までに50%程度としたエネルギー基本計画を白紙で見直す考えを示している。

サミットでは、原子力の安全性を高めた上で、引き続き基幹エネルギーとしていく方針を表明する一方、(1)太陽光、風力、バイオマスなど再生可能な自然エネルギー(2)省エネルギー社会の実現−を新たな柱に加える意向を示す。≫

(参考資料)お粗末!風力発電利権(菅首相)VS原発利権(自民の大部分&民主反菅派)の泥試合
http://blog.goo.ne.jp/warabidaniyuukoku/e/1c43438ba3d724bf5c7a359cf75fa723

菅首相は風力発電が大好きなはずだったのだが、宗旨替えだろうか?
一般に「原発は危険だがコストは安い」と信じられてきたが、今回の原発事故のおかげで、それが大嘘であることが知れ渡った。「非常に危険である上にコストも高かった」のである。
つまり原発は「八ッ場ダム」「諫早湾 水門」「長良川河口堰」クラスの百害あって一利なしの食わせ物ハコモノ利権だったのである。

限りなく胡散臭いCO2ビジネスと相まって原発推進に躍起になっていたのだが、今回の原発事故で、世界的にビビッてしまった観は否めない。
そこで、原発に代わるハコモノ利権として今後台頭が予想されるのはいわゆる「クリーンエネルギー」である。

現段階での発電方式は、石炭液化発電が一番合理的である。発電コストとしてはやはり火力発電が一番安い。火力発電の場合は燃料によってコストに差が生じる。最も安いのは天然ガスで、石炭、石油の順だ。燃料供給の観点からするとやはり石炭が一番安定している。石炭を直接燃料にすればいいのだが、石炭の欠点は個体なので取り扱いが面倒なのと、燃焼すると大量のCO2を発生させる点だ。これを解消するのが石炭液化技術である。
液化の際には当然費用がかかるので、従来は液化石炭は石油よりも割高だった。しかし、その石油も高騰したので、単価的にはいい勝負になってしまった。
私が調査したところだと、5月20日の原油価格が1バレル=98.44ドルなのに対して液化石炭は25ドルというコストである。何と、原油の4分の1のコストである。
ただし、液化石炭からガソリンや化学物質を作ろうとする別問題なのだが、火力発電に使う分には全く問題にならない。
勿論、更に脱CO2化にコストが上乗せされるので、単純に個体の石炭を燃焼させるのに較べれば2割ほど割高になる。

直接固形石炭を燃焼させて脱CO2化が可能かとか今後の課題もあるだろうが、現段階の技術水準だと、石炭液化発電が環境にも一番優しいことになる。

菅首相が突然太陽光発電を騒ぎ出したのは、風力発電よりもハコモノとして美味しいからだろう。

石炭火力発電のコストを5.7円/kWhとすると、石炭液化発電は7円/kWh前後、風力発電が14円/kWh、太陽光発電が46円/kWhである。

ちなみに原子力発電分を全部太陽光発電で補うとしたら、それに必要なパネルの面積はちょうど埼玉県の面積くらいになると想定されている。

太陽光発電は場所を取るのでコスト以前の問題として設置場所の確保が大変だ。
コストを下げる努力も必要だが、発電効率を上げる研究の方がより重要なように思われる。

家庭向け太陽光発電の業者のサイトに飛ぶと、「導入の費用は一般的なご家庭(3.59kw)で250万円です。」などと主張している。

この費用が40万円程度にまで下がれば、家庭用として補助的に設置する分には問題なさそうである。しかし、電力会社が発電用に太陽光発電をやるとは到底考えられない。

なお、太陽光発電の業者は現在の価格でも「(補助金を使えば)15年で元が取れる」と主張しているが、発電装置の耐用年数に関しては不明である。

ブラウザの閉じるボタンで閉じてください。