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タイトル:憂国通信  2009/04/09


自民・坂本組織本部長「日本も核保有、国連脱退」も視野に考えろ

本気でこんなことを主張したら議員生命が終わってしまう。「例え話」と断りを入れたのは当然だろう。

日本が本当に核武装できる環境にあれば(外国の拘束を受けない独立国であるという意味では)喜ばしいのだが、現実はそれにほど遠い環境である。
日本の核武装を一番強く拒絶しているのはアメリカである。核武装すればアメリカに対抗できる余地が生まれて、「属国状態」を維持させるのが困難になるからだ。

日本には無防備状態を是とする不自然極まりない団体も存在するが、それらの活動家は案外CIAの息がかかっている可能性も考えられる。

小沢氏も安保条約の縮小を示唆しただけで、あの始末である。かつて、アメリカに出し抜いて中国と国交正常化した田中角栄も粛正されている。

自民党という政党自体、アメリカに絶対服従を誓ったA級戦犯と利権右翼どもがアメリカの指導の下に作った政党である。もともとが傀儡政権なのだ。
率先して走狗となってアメリカの便宜に尽力している限り、地位が保全されるのである。

自民党は利権政党という一面もあるので、それに群がったいろんな考えの連中がいる。しかしながら本当に日本の独立を考えている自民党議員はまずいないだろう。自民党を転覆させるつもりで偽装入党している国士でもいれば別だが…。

したがって、今回の坂本氏の発言も「例え話」どころか「わざと言った茶番」である可能性が高い。どのような意図での発言かは解らないが?

自民・坂本組織本部長「日本も核保有、国連脱退」
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20090407-OYT1T01011.htm

ただ、荒唐無稽な坂本氏の言も作戦的には全く使えないわけでもない。要するに「瀬戸際外交」の示唆である。こちらが一方的にむちゃくちゃを言って、相手から譲歩を引き出すのである。

しかし、北朝鮮がうまくいっているから日本も成功するという保証はない。北朝鮮の成功の実態は、実はヤラセに近いのである。

北朝鮮は元々ソ連の属国だった。金正日の父親の金日成はソ連のスパイだったと推定されている。そのソ連が崩壊したとき、金王朝を維持するために恥も外聞もなくアメリカに身売りしたと考えられる。
狭小で荒涼とした国土に過密な人口を抱え地政学的にも大国に囲まれた北朝鮮は自力では存在できない国なのである。
状況から考えると北朝鮮はアメリカの傀儡国家としか思えないにもかかわらず、それが信じられないと人は「共産国家」という言葉の呪縛に騙されているのである。イデオロギーなど既得権益を正当化させるためのこじつけに過ぎないのである。
「その間中国は何をしていたのか?」という疑問もあるだろうが、中国はソ連と険悪な関係だった。さらに北朝鮮がアメリカに身売りした段階では、中国自身の国力も不安定だったので、ソ連の軛から北朝鮮が抜けることでアメリカの介入を「了解」してしまった節がある。
その後、北朝鮮に対しては影響力を強めようと画策はしているだろうが、アメリカの優先権を無視できないのである。ソ連に取って代わったロシアも北朝鮮には下手に出て、かつての権益の回復を策謀している。
北朝鮮は飢饉に見舞われた最貧国のイメージが強い。ところが、実際は結構有望な地下資源を持っているのである。特にレアメタルの埋蔵量に関しては注目に値するものがある。

北朝鮮はアメリカの影響下に入ったことを最大限に利用して、中国・ロシアを手玉にとって結構うまくやっている。そういう意味では外向的には日本より成功している。

しかし、北朝鮮の外交は金王朝の延命のみが究極の目的だから、国内の生活環境が陰惨きわまりないのはやむを得ない。

坂本氏の言が「北朝鮮に見習え」ということならば、既得権者の護身のために国民生活を犠牲にせよということだから、国民にとってはありがたい話ではない。

話を戻すが、つまり北朝鮮の瀬戸際外交は、既に関係国の了解済みだから特にこじれないのである。
日本が仮に瀬戸際外交をやっても、関係国はちっとも了解していないからこじれてしまうことは間違いない。それ以前に、日本の場合はその音頭をとった政治家が消されてしまう。

日本が核武装を成功させるためには、アメリカの影響を極力排除した政権を樹立させる以外にあり得ないのである。

しかし、ものは考えようで、「核武装」にこだわるのも大時代的である。核武装よりも強力な兵器を開発すれば、非核三原則は糞も味噌もない。
実際には、現存の核兵器でも充分地球を壊滅的に破壊する能力を持っているので、それ以上の破壊力の兵器を開発してもあまり意味ないかもしれない。

むしろ核兵器の代用兵器を開発するのが現実的な選択になるだろう。第三のビールの発想で、この手の技術は日本のお家芸でもある。

代用兵器なので開発費も核開発より安上がりだろう。
それがどんな代物なのか軍事方面に詳しい人は察しがつくだろうが、あえてこの件に関してはこれ以上言及しない。

金はかかるが、ロボット技術やレーザー技術、プラズマ技術など日本が世界の最先端を行っている技術を軍事転用すると、日本はたちどころに第一級の軍事大国に変身できる。
馬鹿高い値段で次期戦闘機を買わされようとしているが、有人飛行機などもう古いのである。無人のロボット戦闘機なら、小型化高速化が容易で、コストも安い。

以上は仮定の話であって、小沢氏の実例や、あれほどブッシュに忠犬ぶりを示した小泉がいとも簡単にポイ捨てされる現状では実現は不可能である。世界有数の軍事予算もアメリカへのアシストと上納金で消えていくのである。

ついでながら、坂本氏の意とは無関係に「国連脱退」は正論である。常任理事国支配でろくに発言権もなく金だけ搾りとられている国連に留まっている理由はない。

国連での日本の立場は、巨大な暴力団に併呑された弱小暴力団みたいなものである。上納金の捻出に四苦八苦である。

しかし、「国連脱退」は日本だけでやっても意味はない。大昔日本がやらかしたお間抜けな脱退劇はやめてもらいたい。仲間を誘って大量離脱するのが望ましい。
「国際連盟」を復活させるのも面白いだろう。現在の常任理事国の横暴に不満を持つ諸国が大挙して国際連合を離脱して、国際連盟を復活させたら世界の勢力関係も大幅に変化する。インドやブラジルあたりはぜひ誘い込みたいものである。
常任理事国でもフランスならこの話に乗るかもしれない。常任理事国の一角を崩せば国際連合は事実上機能麻痺してしまう。うまくいけばイギリス以外のEC諸国が軒並み脱退してくれるかもしれない。

現実には日本主導ではこの策略に無理がある。アメリカに首根っこを押さえつけられている国が反逆などできるわけがない。唯一可能性があるのは「尻馬に乗る」ことである。つまり、この反逆劇をほかの有力な国がやって、日本はそれに便乗するのである。

インド、フランス、ブラジル、OPECあたりに期待するしかない。

自民党にもアメリカに対して面従腹背の精神で、いざとなったら命を賭して反逆できる隠れ憂国の士がいてくれればいいのだが、どう見ても虎の威を借りて庶民をピンはねしてはあくどく私腹を肥やし続けている連中しか見かけない。

本ブログとしては、日本が軍事大国になることを標榜しているわけではないが、アメリカの属国のままでは「お先真っ暗」と言いたいのである。世の中が平和であることは重要だが、「隷属の平和」は希求しない。防衛的に自立していないと日本に真の平和は訪れないのである。独立国として平等の立場になって初めて世界平和に貢献できるのだ。
今のままだと、仮にアメリカが自滅しても、他の国の支配に取って代わるだけである。

日本人自体白痴化政策で無気力化しているし、擬装平和団体も暗躍している。一方街宣右翼等のイメージダウン作戦も横行している。

テレビなどに出てくる御用評論家どもは基本的に売国奴である。メディアとして日本の独立運動を呼びかけられるのは今のところ規制の緩いネット上だけだろう。これとてバカウヨや工作員どもが渦巻いているし、ネット自体の規制化も進行しているのである。

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