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タイトル:憂国通信  2009/02/15


人工衛星衝突で判った宇宙のゴミ屋敷 日本の衛星は大丈夫か? 

人工衛星同士が衝突するという宇宙の交通事故が起きてしまった。宇宙空間は広大無辺のように思われているが、人工衛星が使用している軌道上には思いの他多くのゴミが散乱しているようである。

<宇宙>米露の通信衛星衝突、宇宙ごみが大量浮遊
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090212-00000029-mai-soci

≪衝突したのはイリジウム社が97年に打ち上げた衛星電話用の通信衛星(重さ約560キロ)と、ロシアが93年に打ち上げ約10年前から機能停止になっているとみられる通信衛星(重さ約900キロ)。≫

人工衛星同士のしょうとつとは言ったが、厳密にはロシアの衛星は使用済みでありゴミである。

宇宙空間での人工衛星衝突、新たな政治的リスクに
http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPJAPAN-36476720090214

≪中国は2年前、自国の衛星を破壊する実験を実施し、大量の宇宙ごみを発生させた。それらの小さな破片は宇宙空間を時速数千キロで飛んでおり、人工衛星に衝突すれば深刻な結果を引き起こす恐れがある。中国の宇宙ごみが米国の衛星を破壊するリスクのほか、米国が発生させた宇宙ごみがインドの衛星に衝突する可能性もある。≫

中国も馬鹿なことをやらかしてくれたものである。何らかの制裁を科せられないのだろうか?
どの国も衛星は使い捨て状態だったから、大きな態度は取れないのである。
実は中国がやらかしたのはまだ可愛い方で米露はもっとひどいことことをやっている。
「原子炉衛星」である。

原子炉衛星と衝突の恐れも 宇宙ごみの大量発生で
http://sankei.jp.msn.com/world/europe/090213/erp0902130041000-n1.htm

記事ではロシアの衛星ばかり報じているが、アメリカのだってある。原子炉タイプではなくても猛毒の化学物質を積み込んだ衛星も飛んでいるのである。
事実上核爆弾や毒ガス兵器が頭上を飛び交っているのである。制御可能な衛星は故意に標的に落下させることも可能である。

宇宙空間はゴミだらけ、人工衛星の破片など1万個
http://www.yomiuri.co.jp/space/news/20090213-OYT1T00081.htm 

≪国連は2007年2月、寿命を迎えた衛星は、燃料があるうちに大気圏に向けて軌道を変更し、ごみとして宇宙に残さないよう求めた。

 10センチ・メートル以上の宇宙ごみは、地上観測で軌道を予測できる。それをもとに、米スペースシャトルは1〜2年に1回の割合で実際に回避しているし、若田光一さんが近く長期滞在するISSも、「史上最も強固な宇宙船」(NASA)とはいえ、エンジンを噴射して避難する。だが、それ以下の大きさのごみは把握できず、いわば運任せ。ISSでは、もし穴が開いたら隣の部屋に避難することになっている。≫

さすがに、「これ以上デタラメはできない」ということで国際ルールができつつある。しかし、違反しても拘束力はあまりないようだ。開き直る国があったらそれまでだ。それに、ゴミの回収話は全然見通しが立っていない。ゴミ屋敷の話は宇宙にもあったのだ。

ところで日本は大丈夫だろうか?
「日本の衛星がゴミにぶつからないか?」だけではない。「衛星そのものがゴミと化して迷惑をかけないか?」という心配である。

H2Aロケット:「いぶき」や公募衛星搭載、打ち上げ成功
http://mainichi.jp/select/wadai/graph/ibuki/?inb=yt

≪三菱重工業と宇宙航空研究開発機構(JAXA)は23日午後0時54分、温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」を搭載したH2Aロケット15号機を、鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げた。約16分後、高度671キロで「いぶき」を分離し、打ち上げは成功した。7号機(05年2月)以降、9機連続の成功となる。

 東大阪市の中小企業などが開発した雷観測衛星「まいど1号」など公募6衛星など小型副衛星7基も「相乗り」している。「いぶき」に続き、順次切り離し信号を送った。≫

「いぶき」は自力で移動できる推力があるから、自主的に落下できるだろう。問題は小型副衛星7基の方である。
これらの衛星は自力では移動できないようだ。

人工衛星:いずこに? 「かがやき」迷子、電波が届かず /鹿児島
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090213-00000262-mailo-l46

≪種子島宇宙センターから1月23日、打ち上げられたH2Aロケット15号機に搭載されていた民間公募など小型衛星7基のうち、オーロラ観測衛星「かがやき」が行方不明となっている。障害がある子どもら約260人の手形も積んでおり、関係者は「楽しみにしている子どもたちのためにも、発見に全力を尽くす」と衛星との交信を試み続けている。≫

趣旨は立派なのだが、行方不明と言うことは…。
この衛星は推力がないので、パラシュートを開いて空気抵抗を作り落下するシステムを採用していた。

「かがやき」(SORUNSAT-1)の紹介
http://www.soranokai.jp/pages/smallsat_sorunsat1.html

見つかって、ちゃんと動いてもらいたいですね。

将来は打ち上げた団体が回収も義務づけられるようになるだろうな。打ち上げの数倍の費用がかかったとしても…。

すてきなブログですね。参考になります。よかったら私のブログにも遊びに来てください。
http://blogs.yahoo.co.jp/hiro.dayuh/

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