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タイトル:憂国通信  2009/02/07


「今家定」麻生首相 遂に郵政民営化を全否定 


遂に、麻生首相が「郵政民営化は間違いだった」と認めてしまった。
現在の衆議院自民党議席は小泉氏の「郵政民営化」を支持した国民の票に支えられているのである。

小泉氏以降、安倍・福田・麻生と首相が誕生した根拠は郵政民営化に賛成した国民の支持によるものであることは間違いない。

麻生首相:郵政4分社化体制「見直すべき時に来ている」
http://mainichi.jp/select/seiji/aso/news/20090206k0000m010115000c.html

≪首相は05年4月の同法の閣議決定当時は総務相。5日の予算委で「小泉(純一郎)首相のもとで私は郵政民営化に賛成じゃなかった。私が反対と分かってたので、(総務相の担当職務から)郵政民営化担当は外された」と自ら披露した。その上で「国会の議論の末、民営化は決定された。今後は国民へのサービスの向上や(経営的に)健全な企業にさせていく」と述べた。≫

今問題になっている「かんぽの宿」売却問題も「郵政民営化」の結果発生した問題である。
「かんぽの宿」は国民を騙して集めた金の利権を天下り法人と土建屋でむさぼったことが判っている。当然自民党と公明党がその利権にどっぷり関与していたことは疑いようがない。しかし、現段階では実名が上がってこない。
その利権まみれの「かんぽの宿」が1万円で売却されたことも話題になった。利権まみれの「かんぽの宿」が黒字になるわけはない。当然大赤字である。従って赤字分を考慮して売却価格は1万円に設定されたわけだ。
沖縄の「かんぽの宿」などは1000円で売却されている。
この理屈でいくと、数千億円の赤字決算をしたトヨタやソニーやパナソニックも売却価格は数万円でいいことになってしまう。
私の小遣いでこの3社を買い取ってやってもいいくらいだ。
鳩山法務大臣がこの問題で噛みついているが、彼を正義の味方と思う人はよほどのお人好しだろう。

ところで、1万円で売り飛ばした「かんぽの宿」は最終的にはアメリカ企業に転売されたみたいだ。

その経緯は植草氏のブログに詳しい。

「かんぽの宿」疑惑拡大と麻生コウモリ首相の迷走
http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/

『かんぽ施設』を1万円で買った業者は、ココだ!!
http://hyouhei03.blogzine.jp/tumuzikaze/2009/02/1_6161.html

ただ、植草氏が鳩山氏を評価しているのははなはだ疑問である。どう見ても利権の奪い合いにしか見えないのだが…。

今回のドタバタは、「散々郵政を食い物にしていた郵政族から利権をアメリカに売り渡した小泉氏に対する郵政族の報復」という構図しか見えてこない。

こんな小泉氏にコロリと騙された国民は大いに恥じ入るべきである。ただし、読売新聞の世論調査では未だに「小泉氏が首相にさせたい人ナンバー1」だそうである。

読売新聞の調査でも麻生氏を首相に留めたい人は数%しかいなかった。
麻生氏の発言は自民党の旧利権派を意識しての発言であると思われる。彼自身そちらに属していることは認めている。
小泉氏が「自民党をぶち壊す」と言っていたことは必ずも間違いではない。正確には「自民党の利権構造をぶち壊す」という意味だったのである。小泉氏に強くそれを働きかけたのは言わずと知れたブッシュ政権である。
旧利権派が復活した背景もブッシュ政権の崩壊と無関係ではない。要するに、アメリカの利権争いで吹いた風のくしゃみが、日本で高熱の風邪になっているのである。「属国」とは言ったものである。

本ブログが人気がないのは日本のことを「アメリカの属国」と正直に言っているからである。
「敗戦」を「終戦」と言い、「占領軍」を「進駐軍」と言い、「進駐軍」を「米軍」と言って自慰している日本人の気質に本ブログの論調がはなはだ合わないのは百も承知である。

いずれにしても、ユダヤ人にくれてやるくらいなら天下り様に使ってもらった方が麻生氏の言うようにまだマシかもしれない。

ところで、天下りを擁護している人事院のお方は「ノーパンしゃぶしゃぶ」の定連だったらしい。

とっくになくなってしまった「ノーパンしゃぶしゃぶ」だが、意外と根強い人脈でつながっている。「広げよう、ノーパンの輪」と言ったところか?

人事院を潰そうとしている自民党の先生方が正義漢であるなどと思っている人はいないだろう。これまた利権の奪い合いである。

この期に及んで利権の奪い合いだから、民主党政権になった時の既得権確保が争点なのだろう。

郵政4社体制で再び迷走=見直し言及、直後に修正−麻生首相
http://www.jiji.com/jc/zc?k=200902/2009020500951&rel=j&g=pol

ところで、麻生首相は前言を翻すのをモットーにしている。「ぶれる首相」という言葉も定着した。

「ぶれる首相」またも=自民内からはため息
http://www.jiji.co.jp/jc/c?g=pol_30&k=2009020501003

≪5日、麻生太郎首相は衆院予算委員会で、日本郵政グループの4社体制について「4つに分断した形が本当にいいのか…」などと答弁し、「見直し」に言及した。すると舌の根も乾かぬうちに「わたしがこうしろああしろと言う立場にはない」と事実上食言。しばしば指摘される「ぶれる首相」のイメージがまたも浮き彫りになった。≫

「麻生氏がちょっと本心を口に滑らせた」と報じているマスコミもあるが、事実は違う。
麻生氏は「言わされた」のである。旧利権派にである。元々弱小派閥の領袖にすぎない麻生氏が首相になれたのは、旧利権派がバックアップしたからに他ならない。
麻生氏はいろいろな利権グループにいい顔をしなければ首相の座にいられないのである。
かつて青島幸夫氏が佐藤栄作氏を「男芸者」と批判したが、実は麻生氏の実態はまさに「男芸者」なのである。「幇間」と言った方がいいかもしれない。
当然一方の肩を持てば、反対派からやり玉に挙げられる。すると、そっちにもいい顔をしなければならない。
つまり、「ぶれる」しかないのである。

正直な話、自民党内で麻生氏に期待している人は誰もいない。「利権をいかに民主党から守るか?」で汲々としているのである。

首相の郵政見直し発言「今更困る」「当然」…政府・与党に波紋 
http://news.www.infoseek.co.jp/politics/story/20090206_yol_oyt1t00582/

こんな「お飾り」首相にも何か決定権があるのだろうか?
実は一つだけあった。「自分が給付金をもらうかどうか?」の決定である。

給付金対応、「わたしが判断」=麻生首相
http://www.jiji.com/jc/zc?k=200902/2009020500799&rel=j&g=pol

ところが、これもまた横やりが入ってしまった。この調子では自分の尻を拭く決定権もなくなってしまうのではないだろうか?

給付金辞退発言を否定=首相「明言したことない」−衆院予算委
http://www.jiji.com/jc/zc?k=200902/2009020500327&rel=j&g=pol

実は、彼とよく似た人が江戸時代にもいた。去年の大河ドラマ「篤姫」を見た人なら判りますね。
ドラマでは、彼は本当は「英明だった」ことになっているけど、麻生氏も「本当はアホウのふりをしているだけ…」なんてことあるかなあ。

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