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タイトル:憂国通信  2009/01/22


オバマ新大統領は第2の麻生首相か? 


オバマ新大統領の評判はすこぶるよろしいようだ。前大統領がそれなりの御仁だったから、新大統領に期待するのも当然だろう。

ところで諸兄は「いくらなんでもあの人よりはマシだ」と期待されていた人物が日本にいたことを覚えているかな。

そう、アキバ系のネット首相である。

オバマ次期大統領:「ネット時代」象徴、開かれた就任式に
http://mainichi.jp/select/world/europe/news/20090120k0000m030059000c.html 

オバマ氏もかなりアキバ系の人物のようだ。

ところで、異様に漢字の間違いの多い麻生氏が正確な文章を雑誌などに投稿しているので、「本当に自分で書いたのか?」と疑問視されているが、名演説家として知られているオバマ大統領にもゴーストライターが多数存在する。

<オバマ大統領>演説原稿はスタバで書かれた!弱冠27歳の執筆者に注目
http://www.excite.co.jp/News/china/20090121/Recordchina_20090121021.html

≪2009年1月20日正午(現地時間)、米民主党のバラク・オバマ氏が第44代大統領への就任を宣誓し、世界中のメディアがこれを報道する中、中国国営通信社・新華社も21日早朝、就任演説の内容を報じた。記事中では、カナダ紙「ナショナル・ポスト」の記事を引用しながら「ホワイトハウス史上最年少のスピーチライター」についても触れている。このほどの就任演説は、オバマ新大統領と弱冠27歳のライターが共同で執筆したものだったのだ。

オバマ新大統領の主任スピーチライターを務めるジョン・ファヴロー氏は現在27歳。マサチューセッツ州の大学・the College of the Holy Cross卒業後にスピーチライターとしてデビューし、23歳でオバマ氏のライターに抜擢される。その出会いは、4年前の民主党大会の舞台裏で、ファヴロー氏がオバマ氏の演説原稿の誤りを指摘したことからだという。≫

若者ウケを狙うには若いゴーストライターの方がいいわけだ。やはり、漫画を読んでいるだけではダメである。
では、ゴーストライター氏の書いた「名文」を観賞してみよう。

オバマ大統領就任演説:全文恐れでなく希望を選んだ
http://mainichi.jp/select/today/news/20090121k0000m030175000c.html

 
≪だれもが知る通り、我々は重大な危機にある。わが国は(イラクやアフガニスタンで)戦争状況にあり、敵は憎悪と暴力のネットワークを持っている。経済状況も悪く、その原因は一部の人々の貪欲さと無責任さにあるものの、我々は困難な選択を避け、次世代への準備にも失敗している。

 多くの人々が家を職を失い、企業も倒産した。健康保険制度もカネがかかりすぎ、多くの学校(制度)も失敗した。毎日のように、我々のエネルギーの使い方が敵を強め、地球を危険に陥れている証拠も挙がっている。≫

就任演説など祝詞のようなものだから、当たり障りのない美辞麗句の万巻飾りで抽象的なことばかり並べ立てるものだが、この演説では前政権の失政をしっかり言及している。
しかし、問題の解決策となると、やはり抽象的なことをまくし立てるしかないようだ。
 
≪我々は道路や橋、電線やデジタル通信網をつくり、我々の商業を支え、我々の結びつきを強めなければならない。我々は科学を本来あるべき場所に引き戻し、技術を活用し医療の質を引き上げると共にコストを下げる。

 太陽、風や土壌を使って我々の自動車の燃料とし、工場を動かす。我々の学校や単科大、大学を新たな時代の要請にあわせるようにする。これらすべてが我々には可能だ。これらすべてを我々は実行するのだ。≫

失礼ながら、このあたりは小学生の作文レベルである。子供でも思いつきそうな内容なのだが、基本的にアメリカという国が土建国家であることを彷彿させる文脈でもある。
アメリカのモデルはやはり「ローマ帝国」なのだろう。
この国の「真の支配者」が幼稚な幻想の持ち主であることを暗示している。

≪我々の防衛一般に関しては、我々の理想と安全のどちらかを選ぶという間違った考えを拒絶する。建国の父らは、想像もできないような危険に直面しながら、法の支配と人権を確約する憲章を起草し、それは何世代もの血で拡大されてきた。これらの理想はいまだに世界を照らし、我々は方便のためにこれらをあきらめることはない。

 だから、我々を今見ている他の民族や政府に対して言いたい。巨大な都市から、私の父が生まれたような最も小さな村まで、米国は平和で尊厳ある将来を求めるすべての国々とすべての男女、そして子どもの友人であり、もう一度、指導力を発揮する用意があることを知ってほしい、と。≫

超大国による一国世界支配路線はそのまま継続したいらしい。

≪先人がミサイルや戦車を使うのみならず、信念と確固たる同盟をもってファシズムや共産主義に勇敢に立ち向かったことを思い出そう。先人は軍事力だけが我々を守るのではないことや、またそれを好き勝手に使えないことを知っていた。

 代わりに、彼らは慎重にそれを使うことで力が増し、安全は目的の正しさや、他国の手本となる振る舞い、謙虚さや自制心から発することを知っていた。≫

 現段階での最大の仮想敵国は「中国」であるようだ。ロシアに対する警戒も怠っていない。「浮沈空母」としての日本の地位に変化はないようだ。よかったな、バカウヨ諸君。

「オバマ氏の対極」と首相批判=福島社民党首
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090121-00000136-jij-pol

≪オバマ米大統領が就任したことについて、社民党の福島瑞穂党首は21日の記者会見で「非常に感動した。就任演説のキーワードは社会連帯だ」と称賛した。一方、「人民の人民による人民のための政治という原点に戻ろうとしているオバマ新大統領と、自分の自分による自分のための政治、おれ様政治を強行しようとしている自民党政治は対極にある」と麻生太郎首相を批判した。≫

何をおっしゃる福島さん。
オバマさんは基本的にブッシュさんと変わらないですよ。政策も似たり寄ったり、むしろ官僚支配が強まるのでは…。
ということは、オバマさんも3ヶ月もすると…、てなことになりかねません。

アメリカの構造は財閥による連合体だから、大統領はその番頭みたいなもの。その意味ではアメリカは戦前の日本と似たところがある。軍部が暴走しているところも似ている。シビリアンコントロールもあまり効いていない。軍のやっていることは大統領もよく判らないのである。

何処の財閥さんも、考えることは自分のお金を増やすことだけです。オバマ氏も所詮は「使い捨て」と見るべきか?

麻生さんの場合は忘れ去られて消えていく運命だろうが、オバマ氏はもっと派手な消え方をするかもしれないけど…。

見出しの都合上麻生さんを引っ張り出したが、本当は安倍さんの方にオバマ氏は似ていると思います。「美しい国」なんて最初おっしゃってましたからね。腸の管理に気をつけましょう。 

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