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タイトル:憂国通信  2009/01/21


「年越し派遣村」就職したがらない失業者の避難場所増設を要請 


リストラにあった派遣労働者が路頭に迷っているというので、各地で積極的な支援が繰り広げられている。日本は人情の篤い国である。
ところが、肝心の失業者が働きたがらない。
不思議というか、やっぱりというか…。
この現象に関しては様々な意見が飛び交っている。

失業者の避難場所増設を=「派遣村」が政府、野党に要請 
http://news.www.infoseek.co.jp/topics/society/n_syushoku_saiyo__20090114_10/story/090119jijiX939/

≪仕事や住まいを失った元派遣労働者らを支援する「年越し派遣村」実行委員会は19日午後、厚生労働省の大村秀章副大臣と同省で面談し、失業する派遣労働者が増えると見込まれる3月までに、住居がない人たちの緊急避難施設の増設や就労支援を目的とした基金の開設を要望した。≫

まず、「年越し派遣村実行委員会」がどんな組織なのか、これが判らないことにはね。

年越し派遣村
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B9%B4%E8%B6%8A%E3%81%97%E6%B4%BE%E9%81%A3%E6%9D%91

「自立生活サポートセンターもやい」と「全国コミュニティ・ユニオン連合会」という組織が立ち上げた委員会らしい。
そのうちの「もやい」さんの方だが、なかなか背後関係が判然としない。

事務局長の湯浅誠氏は以下のような人物らしい。

湯浅誠
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B9%AF%E6%B5%85%E8%AA%A0

もう一方の「全国コミュニティ・ユニオン連合会」は、

全国コミュニティ・ユニオン連合会
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%A8%E5%9B%BD%E3%82%B3%E3%83%9F%E3%83%A5%E3%83%8B%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%BB%E3%83%A6%E3%83%8B%E3%82%AA%E3%83%B3%E9%80%A3%E5%90%88%E4%BC%9A

ややこしいが、「合同労働組合の単位産別組織」ということで、最終的には「連合」に行き着く。

≪1月5日、全国労働組合総連合と日本自治体労働組合総連合の街宣車による先導のもと、「村民」らが日比谷公園から国会議事堂までデモを行う。参加者は「総選挙で政治を変えよう!」、「消費税値上げ反対!」とシュプレヒコールを上げた。≫

全国労働組合総連合
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%A8%E5%9B%BD%E5%8A%B4%E5%83%8D%E7%B5%84%E5%90%88%E7%B7%8F%E9%80%A3%E5%90%88

日本自治体労働組合総連合
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%87%AA%E6%B2%BB%E4%BD%93%E5%8A%B4%E5%83%8D%E7%B5%84%E5%90%88%E7%B7%8F%E9%80%A3%E5%90%88

両方とも共産党系である。要するに、共産党さんが背後にいるものと思われる。

≪大村副大臣は基本的には東京都や市町村が施設を持っているとし、「まずは自治体がしっかりやって国が応援する。国としては予算、財政面の支援をしっかりとやらないといけない」と答えた。≫

よくある責任所在のキャッチボールである。

≪実行委は野党各党にも要請。民主党の菅直人代表代行は「基本的にはすべて私たちも同感だ」と述べ、「できるだけ早い時期の予算審議の中で、政府としてどうなのか各政府関係者に突き付け、間に合うような対応を迫っていく」と答えた。≫ 

相手が共産党だから、今後の国会駆け引きを考慮しての発言だろう。

ところでみのもんた氏が、就職を斡旋してもなかなか働こうとしない派遣村の連中に怒りをぶち上げた。

怒るみの「なんでまず仕事しないのか」 「仕事ミスマッチ」応募サッパリ
http://www.j-cast.com/tv/2009/01/20033882.html

≪「働かないと食えませんよ」と司会のみのもんたが気色ばむと、これもめずらしく顔を紅潮させた与良正男・毎日新聞論説委員。「これを『甘い』の一言で片付けると、今の問題は解決しませんよ」「基本的には自分がやりたい仕事を見つけられるのが理想ですから。それを目指さないといけないんですよ」と力説する。≫

どんな営業でもえり好みせずに引き受けるのをモットーにしているみの氏にしてみれば、派遣村の連中」が「甘い」と見えるのだろう。
私も与良氏の説には賛成しかねる。しかし、みの氏に対して「じゃあ、おまえが率先して介護で働いてみろ」などと厳しい意見も寄せられている

1月5日のテレビ番組でもみの氏は持論を展開していた。 

朝ズバッ! 「派遣村」は過保護では? みのもんたが大疑問
http://www.j-cast.com/tv/2009/01/05033110.html

希望ミスマッチ…派遣切り救済雇用 応募サッパリ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090120-00000086-san-soci

≪全国の製造業で相次ぐ非正規社員の「派遣切り」。雇用対策として、さいたま市が発表した臨時職員100人の採用計画の応募が8人にとどまったことが明らかになったが、新規雇用を打ち出したほかの企業や自治体でも元派遣社員の応募が少数にすぎない実態が分かってきた。「派遣切り救済」と「人手不足解消」の一石二鳥を狙った企業や自治体は肩すかしを食った格好となっている。≫

派遣切り「お助け」求人 どこも「応募は意外に少ない」 
http://news.www.infoseek.co.jp/topics/society/backnumber/n_syushoku_saiyo__20090114_10/story/20090114jcast2009233618/

≪製造業を中心にした大規模な「派遣切り」対し、慢性的な人材不足に悩む介護業界、タクシー会社、サービス業などでは、「失業救済」という名のもとに新規雇用を呼びかける動きが活発だ。しかし、各社とも「思ったほど応募が来ない」のが現状だ。情報が届いていないせいもあるが、「報じられているほど深刻なのか」と疑問視する声も上がっている。≫

確かに人手不足なのはきつい仕事ばかりである。特に介護職など、きついし給料も安い。派遣村に転がり込んでくるくらいだから、ホームレス状態の連中なのだろうが、「介護職に就くくらいならホームレスの方がましだ」という意思表示と見ていいだろう。「いやな仕事に就くくらいなら餓死した方がいい」というのも一つの見識だから、一概には「甘い」と非難はできないだろう。
そこまでの決意がなくても、救済策をこれ以上講じなければ結果的にはそうなる。
インドネシア人のヘルパー導入もこのような事情が反映しているものと思われる。
経団連が大量移民を受け入れる方向で自民党に圧力をかけている背景も理解できる。

日本人若者のホームレスが街中にあふれ(田舎に行くのは嫌みたいだから)、介護職はほとんど外国人という時代になるのも時間の問題である。
そうなれば日本の経済基盤は著しく衰微することになる。更に時が経てば、外国人に払う金もなくなり、グータラ中年ホームレスと寝たきり老人ばかりが残る社会になる。人口比で少数になった子供はその半数が浮浪児状態か。(ホームレスの子だからね)

このような悪夢の未来を回避するには、大幅に消費税を上げて介護職の給料を改善するしかないかもしれない。
少なくとも2兆円の給付金は失業者対策に回した方が日本の将来のために有効だろう。


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