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タイトル:憂国通信  2008/08/26


北京五輪マラソン覇者ワンジル日本を嗤う「駅伝が日本をダメにする」 


私の見た感じでは、ワンジル氏の意見は正論である。日本のスポーツ界が腐っているのである。
まずは、マスコミの擬装提灯記事を見てみよう。

犬右翼新聞産経の記事は以下の通り

“日本育ち”ワンジル夢叶えマラソン「金」
http://news.goo.ne.jp/article/sanspo/sports/120080825017.html

≪「ゴールしたら、結構いい気持ちだったです。我慢、我慢。それができた。完璧です」。流暢な日本語で喜びを口にした。日本ゆかりのニュースター誕生だ。

シマウマや象が暮らす標高2000メートルのサバンナで育った。同郷で96年アトランタ銅、00年シドニー銀と五輪2大会連続メダリストのエリック・ワイナイナ(44)にあこがれ、15歳で仙台育英高に留学。覚えたての日本語で、友達に「北京五輪で金メダルを取る」と夢を打ち明けた。

 卒業後は実業団のトヨタ自動車九州に進み、92年バルセロナ五輪銀の森下広一監督(40)に師事。「おれは五輪で銀メダルだった。お前は北京で金を取れ」。恩師は“我慢の走り”を伝授した。≫

まるで日本人が金メダルを取ったような書きぶりである。
ワンジル氏を日本に帰化させてしまえば、そういうことだったのだが…。

実際はワンジル氏は日本に愛想を尽かしてケニアに戻ったのである。


森下監督に捧げる金メダル=日本の心でワンジル栄冠−マラソン
http://news.goo.ne.jp/article/jiji_sports/sports/jiji-sp-080824F470.html?C=S


≪15歳で来日。仙台育英高の留学生は全国高校駅伝で都大路を驚かせた。トヨタ自動車九州に入り、バルセロナ五輪銀メダルの森下広一監督と出会う。力は伸びた。

だが、駅伝が大きな比重を占める企業の陸上部では限界がある。「サム」と呼び、かわいがってくれた監督との決別を決めた。6月、弁護士を通じ退社届を内容証明郵便で送り、練習のためケニアへ。監督は「おれは銀だった。サムには金を取ってもらいたい」と言って送り出した。日本で6年も暮らしてきたから、よく分かる。「森下さんにメダルを見せたい」と小声で言った。≫

育て親の森下氏にはそれなりの恩義を感じているようである。
しかし、

ワンジル日本の「我慢」で五輪新V/陸上
http://news.goo.ne.jp/article/nikkan/sports/p-sp-tp0-080825-0003.html

≪昨年11月、初マラソンの福岡国際直前に1キロを3分で走る練習がストレスとなり、円形脱毛症になった。厳しいはずのメニューが「僕にとってはペースが遅すぎた」という。それほど、天性のスピードを持つ。≫

と、日本式練習法がどうも肌に合わないことが解ったようだ。

マラソン金 ワンジル 日本で学んだ「我慢」胸に トヨタ九州は退社の意向
http://news.goo.ne.jp/article/nishinippon/sports/20080825_news_002-nnp.html

≪ところが7月、東京都内の法律事務所を通じトヨタ自動車九州へ「退職通知」が郵送され、最終調整をする予定だった日本に帰って来なかった。ワンジル選手はレース後、同社を退社し、再び日本を拠点に競技を続ける意向を明らかにした。

 駅伝が、マラソンを続ける上での負担になっていたそうで、外国人選手の日本滞在日数が定められた実業団の規定にも悩んでいたという。ワンジル選手は「(退職通知に)サインしていないし、森下さんにもまだ伝えていない。一度ケニアに帰り、9月初めに報告に行く。これからはマラソンを中心に自分でやりたい。駅伝がないところでやりたい」と話した。

 トヨタ自動車九州は本人や代理人を務める弁護士と直接連絡が取れず「退職通知は保留したままの状態」になっている。陸上部は現在、北海道合宿中で森下監督は「おめでとう。陸上部のメンバーとともに金メダルを取れると信じて応援していました。今後の力になる勇気を与えてくれたと感謝しています」とコメントを出した。≫

ワンジル氏とトヨタの間に深刻な対立があったようだ。

トヨタの威光を恐れて口を閉ざすマスコミの中にあって東京スポーツがすっぱ抜いた。

『 日本マラソンは練習しすぎ 日本育ちのランナー、ワンジルに笑われた"お家芸" 』

≪日本のマラソン界に物申す人物が現れた。2時間6分32秒の五輪新記録で男子マラソンを制したワンジルだ。ケニアから留学生として来日し、6年間日本で生活した男は「日本人は練習しすぎて疲れちゃってる。自分は練習量を少なくしてもらってきた」。 

さらにワンジルは所属先のトヨタ自動車九州に五輪前、退職願を出していたことを明かした上で「自分で(マラソンを)やりたい。実業団は駅伝があるからいやだ」。 
日本の"駅伝ありき"の方針ではマラソンランナーは強くなれないとの持論を展開した。 

長距離ランナーを目指す若い世代は学生の頃から駅伝を目標に練習する。確かに、ニューイヤー駅伝や箱根駅伝などは視聴率も高く、メディアに大々的に報じられるため企業や学校にとっても宣伝効果は抜群。だが、そうした目先の利益や効果を優先する体質が、マラソン界の人材育成ではマイナスに作用しているというわけだ。 ≫

練習のしすぎと言えば野口みずきの事例を思い出す。不本意な事態になってしまった日本式練習法にどうやら大きな問題があるようだ。
人気のある「駅伝」が実は日本陸上界の病根そのものであったとは盲点であった。
言われてみればその通り。

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