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タイトル:憂国通信  2008/08/21


割れ物天国の中国がMSに独禁法違反10億ドル制裁金請求 


「割れ物」とは不当コピーのソフトウェアの総称でWarezが語源である。アングラサイトでワレズと言っていたのが、更に和風化して「割れ物」になった。
中国は言わずと知れた割れ物天国である。国家的に野放し状態にしているのだから、もうやりたい放題である。MSのOSも数百円単位で入手可能だが、ダウンロードすればタダである。
ネット上でも東トルキスタンやチベット関連の情報は徹底して取り締まっているくせに、割れ物に関しては全くのスルー状態である。
うっかり、中国のサイトにアクセスするとウイルスにかかりやすいが、頭に来たソフト会社が大量にウイルスをばらまいている可能性もある。

その中国が何とMSに10億ドルの制裁金を請求したのだから仰天ものである。

中国商務省、マイクロソフトの調査検討 独禁法に抵触か
http://it.nikkei.co.jp/business/news/index.aspx?n=AS2M2002M%2020082008

≪中国商務省は北京市の弁護士が求めた米マイクロソフトに対する独占禁止法違反の調査申請を受理、実際に調査を開始するか検討に入った。中国の独禁法は1日に施行されたばかりで、運用方針はまだ不透明。マイクロソフト中国法人は「調査開始を確認していない」としている。≫

どうせ外国企業向けだろう。それにしても、露骨にMSをターゲットにしたものである。国内企業には何もしないだろうことは言わずもがなである。

≪北京の中銀弁護士事務所の弁護士が20日、商務省から申請書受理の通知を受けたと明らかにした。同弁護士は「マイクロソフトが圧倒的なシェアを不当に利用し、不当な商品の抱き合わせ販売や売買契約で不利な条件を強いている」と指摘。10億ドル(約1100億円)の制裁金を求めている。≫

中国がどうしてこんな阿漕なことを思いついたのかというと、EUの事例を見て二番煎じをやりたくなったからのようだ。

欧州委、マイクロソフトに1400億円追加制裁――独禁法違反
http://it.nikkei.co.jp/business/news/index.aspx?n=AS2M2703M%2027022008

≪欧州連合(EU)の欧州委員会は27日、米マイクロソフトのEU独占禁止法違反問題で、同社に8億9900万ユーロ(約1440億円)の追加的な制裁金を命じた。EU独禁法違反をめぐる単独企業への制裁金では過去最高となる。技術情報の開示などを求めた2004年の是正命令を同社が昨年10月まで順守しなかったことに対する制裁で、企業の独禁法違反に対するEUの厳罰主義が鮮明になった。

欧州委が独禁法違反で同社に制裁金を命じるのは04年、06年に続き3回目。合計の制裁金額は約16億8000万ユーロに上る。欧州委のクルス委員(競争政策担当)は記者会見で「技術革新を妨げたマイクロソフトの行動に対する正当な報いだ」と強調した。≫

MSはこの制裁に同意した。

マイクロソフト、欧州委命令順守で合意・独禁法違反の係争決着
http://it.nikkei.co.jp/business/news/index.aspx?n=AS2M2203Q%2022102007

MSがえげつない商売をしていたのは事実なので、この際事を荒立てても得策ではないと判断したのだろう。

これを見ていた中国が、「なら、俺も…」とお得意のパクリ精神を発揮したわけである。EUと中国ではネット環境が全く異なるが、勿論そんなことは知ったことではない。

中国が次にカモるのは日本企業と相場が決まっている。数千億円単位で請求してくるだろう。さあ、どうしたらいいか?

その場合、中国に制裁金を支払って、損した分をMSから制裁金を取ればいいのだが、属国の分際で宗主国様に制裁金など要求する根性は日本にはないだろう。

結局は泣き寝入りか?

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