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タイトル:憂国通信  2008/07/09


アメリカ軍マイクロ波で脳内に音を発生させる兵器開発 怪しい民営化も計画 

マイクロ波で脳内に音を発生させる兵器『MEDUSA』:「サブリミナルメッセージも」
http://wiredvision.jp/news/200807/2008070822.html

アメリカ軍が密かにマイクロ波を使って脳内に音を作り出す非殺傷型兵器を開発していることがわかった。しかし、その完成品は、戦場での活躍が想定される一方で、ショッピングモールで利用される可能性もあるらしい。

≪このプロジェクトは、「耳に聞こえない音を使った暴徒の抑止」(Mob Excess Deterrent Using Silent Audio)の頭文字を取って『MEDUSA』と呼ばれる。

少々取って付けたような名前のMEDUSAは、長距離音響装置(LRAD)やその類似装置など、単に音を投射するだけのものとは異なる。
LRADは、約270メートルの効果範囲にある対象に向けて大音量・高周波数の音声ビームを発射し、攻撃の意欲を無くさせることができるという≫

大きな音が鳴り響けば味方にも影響が出てしまう。そこでなるべく指向性の高い電波を使う研究が進んだものと思われる。

≪MEDUSAは、いわゆる「マイクロ波聴覚効果」(フレイ効果)――マイクロ波を[パルス波形にして人に]照射すると、頭部との相互作用で[頭の中から発せられたような]音が聞こえる現象――を利用したものだ。この音は、マイクロ波の照射範囲にいない人には聞こえない。≫

要するに耳鳴り発生機というわけだ。パソコンなどを長時間やっていると耳鳴りがするのと同じ理屈だろう。
携帯を頻繁に使っている連中も耳鳴りに悩まされているはずだ。

≪この効果は長らく純粋な研究対象の域を出ず、実用化されることはなかったが、軍は何年も前から興味を持っていた。海軍がこのプロジェクトに研究開発費を出すことを決定した。

このマイクロ波兵器では、マイクロ波パルスが生み出す高強度の衝撃波によって、脳が損傷を受ける危険がある。

標的の頭蓋内に殺傷能力のある衝撃波を送り込める装置ということになれば、効果的な殺人光線としての利用が考えられる。≫

光線銃としては一番現実的な方式かもしれない。レーザー光線銃よりも攻撃範囲が広そうだし、製造コストも安そうだ。

この兵器はまったく別途の利用法もあるらしい。

≪高出力で耐えがたいほどのノイズを作り出すのではなく、低出力で意識的に知覚できないほど小さなささやき声を送り込めば、潜在意識のレベルで標的に影響を与えるのに利用できるかもしれない、というのだ。

指向性のあるビームを、店内プロモーションのようなターゲットを絞ったメッセージに利用するわけだ。≫

店内に入ると、「商品を買え」と頭の中で囁くのである。

意識的には聞こえない情報を照射するサブリミナル広告とみなしていいだろう。

潜在意識に働きかけることの効果があるのならば、国民の洗脳にも有効である。
選挙などで、複数の候補者の名前が頭の中で響きわたり続けたら、有権者は参ってしまうかもしれない。

サブリミナル効果がなく売上向上や洗脳に使えなくてもこの技術は無駄ではないらしい。

≪この装置を鳥に向ければいい。鳥はマイクロ波の音に非常に敏感と考えられるため、鳥の群れを風力発電基地から追い払う――あるいはハトを街路から追い払う――目的に利用できるかもしれない。≫

日本でも某電気メーカーが超音波蚊撃退機やねずみ撃退機を売り出したが、効果がないことが証明され世間を騒がした。
しかし、この技術を使えば今度こそ有効な超音波蚊撃退機が完成するかもしれない。

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