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タイトル:憂国通信  2008/06/29


哀れ博士浪人15500人 バイオ系は政府に騙され6500人

ブームだったのに… 「バイオポスドク」に受難の季節
http://sankei.jp.msn.com/life/trend/080628/trd0806282146020-n1.htm

産経にしてはよく書けた記事である。

大学院で博士号を取得後、定職を得ずに不安定な身分で研究を続ける人を「ポストドクター」と言うらしい。縮めると「ポスドク」
その数は国内で15000人以上にのぼり生物学や農学などバイオ系が全体の4割も占める。
1990年代のいわゆる「バイオブーム」に乗って、関連する大学の学部・学科の新設が相次いだが、就職先までは用意してなかったようだ。
 
大阪大学先端イノベーションセンターの特任研究員、吉岡宏幸さん(32)は農学の博士号を持つバイオポスドクだ。大学、大学院と農学一筋に歩み、カナダへの留学後の平成18年に阪大の研究員に。雇用期間は3年。給料も時給制で、契約時に決められた上限分しか支払われることはない。しかしそれでも恵まれているという。「保険にすら入れない人もいるんです」

昔から植物の分子レベルの構造に興味があったという吉岡さん。大学も迷わず農学を学べるところを選択した。「高校のころは博士をとれば助手、助教授…と進んでいけると思っていました」。だが、学位取得後の吉岡さんを待っていたのは厳しい現実だった。助手になるにも採用枠は1人か2人。応募しても100倍以上の狭き門は当たり前だ。大学の正規教員になるのは「(博士の中でも)一握りのエリート」と話す。

現在は“専門外”のレーザーを使った植物構造の解析を行う。「研究できる場があるだけ幸せ」と吉岡さん。だが、センターの雇用期間も来年で終了、契約の更新は原則ない。3年間の研究成果を携えて、職探しが始まる。

吉岡さんは今年結婚。9月には子供が生まれる予定だ。具体的には決めていないが、九州の実家に戻り農業に携わることも選択肢に入れているという。「民間への就職も“奇跡的なマッチング”がなければ無理。これから私の本当の人生が始まる気がします」

いやはや、学問で身を立てるのは大変である。
博士号を取るまでにはどれだけお金がかかったかを考えると「お気の毒」というしかない。
理工系に進む場合は「修士」あたりで止めておいて、さっさと民間に就職した方がよさそうだ。

ポスドクなどの余剰博士問題は、世界競争力を高めるため文部科学省が進めた「大学院重点化政策」に端を発する。博士課程の在籍者数は、就職氷河期とも重なり、この12年間で2.5倍に増加した。

その一方で、18歳人口の減少を見据えた大学のスリム化に伴い、博士らが本来就くはずの研究職は削減の一途をたどり、ポスドクは1万5496人(平成17年度)にまで膨れ上がった。そのうちバイオポスドクは6471人を占める。

国の施策は10年先を見据えてやったとは思えない」。こう厳しく批判したのは、バイオサイエンス研究の権威、新名惇彦・奈良先端科学技術大学院大学名誉教授。

この国のお役人は大体3年で異動していくから、責任の範囲もそこまで、後のことは知ったことではないのである。「10年先を見据え」ているような馬鹿は出世競争から脱落である。

文学部などでは漫画の研究で博士号を取った奴がいる。「漫画博士」である。大学にもよるだろうが、文学部あたりだとそうとう趣味的な内容でも博士号は授与されるようだ。
文学博士に就職先がないのはやむを得ないが、理工系博士の浪人は人材資源としてはもったいない。

しかし、年金と言い道路税といい、政府のやっていることは詐欺以外の何ものでもない。隣の韓国などは牛肉問題で国民が体を張って騒いでいるのに、日本ときたら、自民・公明に担がれて利権の隠滅工作をやっている橋下に拍手喝采である。

本当に馬鹿な国民である。年間40兆円も天下りに貢いで、諸物価値上げ、ガソリン高騰、住宅ローン利率アップ、給料ダウンである。もっと政府に怒れよ。

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