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タイトル:憂国通信  2008/06/26


日本人女子短大生が世界遺産の大聖堂に落書き 

女子短大生がイタリアの大聖堂に落書き
http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp0-20080625-375896.html

軽率な日本人が外国で痴態を繰り広げた。今回は女子短大生だった。程度も高くない短大だろうが、落書きとは幼稚極まる愚行である。
このニュースはけっこう大々的に報じられている。そうするとマスコミのはしゃぎ過ぎの心配もしなければならない。今回の事件の場合、学生の実名が割り出されやすい。現に一部のマスコミは実名報道してしまったようだ。
今回の事件は悪質な悪戯ではあるが、本人も充分反省しているだろうし、すでに社会的制裁も受けた。
しかし、マスコミは容赦なく煽りたてるだろうし、ネット上でも不まじめな情報が乱れ飛んで、事件の本質を見失ってしまう恐れもある。
考えようによっては、今回の悪戯よりもたちの悪い事態も予想される。

被害にあったのはフィレンツェの代表する観光名所であるサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂で、その見晴らし台の大理石の壁に、油性ペンでご丁寧に学校名の略称や6人のニックネームを落書きした。

女子短大生は生活デザイン学科の1年生で2月18日、学校主催の研修旅行で訪れた。落書きした場所が世界遺産であるとは当然知っていただろう。
議員の視察旅行と同じで名前ばかりの「研修」だったのだろう。

大聖堂を後日訪れた日本人観光客が3月、落書きの写真を添付したメールを短大に送り問題が発覚した。学校の調査に、学生は「初めての海外だったので記念に書いた」などと釈明した。ほかの5人も傍観していたとして、短大は6人と引率の教員2人に厳重注意した。
短大の事後の対応は間違っていないだろうが、学生の質を考えて事前指導も必要だったのかもしれない。

学生らの文書による謝罪に、大聖堂側は「謝罪してもらえれば責任は問わず、修復の費用負担も不要」と応じたというが、実際に完全修復しようと思えば莫大な費用がかかるようだ。
風化した大理石に染みこんだ油性ペンの塗料を除去するためには揮発性溶液が必要だが、大理石と化学反応してはまずいし、除去した後が不自然になってもまずいのである。

この女子短大生は、落書きした時点で罪の意識がほとんどなかっただろう。この学生に限らず日本人全体の倫理観は欠落している。

これでもいっときに比べれば外国に行く馬鹿は減った方なのである。バブルの頃はそれこそ馬鹿が大挙して外国旅行して各地で乱痴気騒ぎを繰り広げた。
不景気になって馬鹿が渡航する回数は減ったが、まだ結構残っていたようだ。

バブルの頃の海外渡航者で代表的な馬鹿は女子大生&OLだった。性的目的を第一に外国旅行をしていたようである。(「男だって買春旅行をやっているだろう。女がやって何が悪い」と叱られそうだけど…)

TPO(ティーピーオー)は、Time(時間)、Place(場所)、Occasion(場合)(注:Opportunityと使われることもある)の頭文字をとって、「時と場所、場合にあった方法(服装等も入る)」を意味する和製英語。 (Wikipedia参照)

日本語のくせにわざわざローマ字表記をするいやらしさはあるものの、社会人としては常にわきまえておきたい考えである。これができない人間は幼稚なのである。

残念ながらTPOは、今の日本では就職しないと教えてもらえない。本来家庭が躾けるべき内容だが、親として不的確な日本人が多すぎである。
公立学校も全くダメ。貧困層が多いからだ。教師が下手に指導しようものならろくに税金を払っていない親が文句を言ってくるだろう。
ましてや一般社会人が街中でデタラメを繰り広げている子供に注意することなど不可能。下手に注意して刺されてもばからしい。
このような子供は知的レベルも低く、社会的基盤の弱い環境で育っている可能性が高い。
「衣食足りて礼節を知る」というが、基本的にはそういうことである。
以上はあくまでも確率統計的な話であることはいうまでもない。金持ちでもどら息子、貧乏人でも品行方正な子供も中にはいるだろう。

今回の事件を起こした女子短大生が貧困家庭育ちとも思えないが、TPOを躾けてもらえる環境にはなかったようだ。

自民党の一部の右翼系国賊議員が「道徳教育」などとほざいているが、こいつらがやりたがっているのは「道徳」とは無関係の「洗脳」教育である。
こいつらが向いている顔はアメリカと経団連だから情けない。
一緒に組んでいるナンミョウ議員にも気をつけなければならない。右翼系国賊議員は国士を気取っているが、実態は売国奴である。こいつらの最終目的は私欲だけと考えていいだろう。ナンミョウ議員が文科省に圧力をかけて教育指導要領にナンミョウの教理をすり込もうとしても見て見ないふりをするだろう。国民はナンミョウが与党であるという脅威にもっと敏感になるべきである。

大阪では最近「徒歩暴走族」なるチンピラが横行しているようである。高校生が多いらしい。給料がダウンした学校のセンセイやお巡りさんがモチベーションを維持しつつこいつらに対応できるか、はなはだ疑問である。

もう一度言うが、「衣食足りて礼節を知る」である。

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