メルマガ:人の体は化学工場★雑学★
タイトル:人の体は化学工場★雑学★  2008/03/06


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 ┃★┃雑┃学┃★┃人┃の┃体┃は┃化┃学┃工┃場┃
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第8号です。

発行者より

メルマガの発行者の丸山といいます。
毎週木曜日予定で発行していきます。
ご購読ありがとうございます。 
今後も引き続き購読おねがいします。
 



皆さんは、当たり前のように朝起きて寝るまでの間、普通に
生活していると思いますが、私たちの体を科学という角度から
見たとき、とても不思議で面白いものが見えてきます。

また、雑学として人にさりげなく話をすると物知りと思われる
かもしれません。試してみてください。

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    《ペニシリンはどうやって、人の細胞を
           傷めずに細菌だけを殺すの?》   



1928年、イギリスの細菌学者フレミングは、培養していた
ブドウ球菌のコロニーが青かびで溶かされていくことから、
青かびに含まれる抗生物質ペニシリンを発見しました。

フレミングにとっては悔しいでしょうが、青かびは偶然生えた
ものなので、偶然の大発見とかいわれています。

なぜ、そこに青かびが生えたかという原因には、彼がうっかり
シャーレのふたを開けっ放しにして家に帰ったという説から、
うっかり鼻水をたらしてしまったというものまで、すべて
“うっかり”がつきまとっているのです。

でも、感染症に対する万能特効薬として活躍してきましたし、
チャーチル首相を肺炎から救ったという栄誉を与えられてい
ます。

ペニシリンは、人間の細胞には作用しないで細菌だけを殺す
が、どうしてそんなことができるのでしょうか。

細菌の細胞は植物細胞に似ていて、細胞壁をもっています。
ペニシリンは、細菌が細胞壁を合成するのを阻止するので
す。細胞壁がない細菌は、浸透圧によって周りの水が細胞内
に入って細菌はふくれ上がり、やがては破裂してしまいます。

人間の細胞には細胞壁はありませんので、まったく影響はあ
りません。しかし、細菌の中には細胞壁の外側に、さらに脂質
の壁をもったものがあります。そういう細菌には、ペニシリン
は効きません。

ストレプトマイシンなどのマイシン系の抗生物質なら、どちら
のタイプの細菌にも効きます。




    《子どもがトランプの「神経衰弱」に強いのなぜ?》



子どもと「神経衰弱」をやって、さんざん負かされたお父さん・
お母さんも多いのでは?

複雑な脳の働きは子どもより大人の方が発達していますが、
神経衰弱のような脈絡のないもの暗記は、子どもにはかなわ
ないことがあります。

子どものほうが脳の中身が少ないので、ものを覚えやすいから
だといわれてることがありますが、はたしてそうなのでしょうか。

「神経衰弱」をするとき、子どもと大人とでは覚え方が違いま
す。子どもは、トランプの配列を直接、地図のようなパターン化
して頭の中に入れのです。

一方大人のほうは、理屈っぽく脈絡をつけて覚えようとします。
「上から一段目の右から三枚目がハートのキングで、一つ置
いて隣が・・・」というぐあいです。

そうすると情報量が膨大になって、短時間ではとても頭に入る
切らなくなります。またはそれによって、パターン化して覚えよ
うとする脳の部分の働きを抑えてしまいます。

それで、大人は子どもよりも「神経衰弱」に弱い。だから、今度
子どもに負けたら、ちゃんと説明してあげましょう。
「大人の脳は知識や理論に強くなりすぎて、こういう原始的な
脳の遊びは苦手になってしまった」のだということを。



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発行者:丸 山
連絡先:break_345@yahoo.co.jp
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