メルマガ:いつも青春!てっちゃんの株式教室
タイトル:てっちゃんの株式教室  2007/11/11


2007.11.11 いつも青春!てっちゃんの株式教室 休日版

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日銀は利上げは今はしてはならない。いつかは必要だが、いまはその時ではない。
今やれば市場がどうなるか、全国民から非難が集中するはずだ。
そのことを前提とすれば、円高が110円からさらにどこまでも進むと考えるには無理がある。
トヨタの来期の前提も「110円」だが、むろん余裕をみてのことだから、112〜5円
あたりを日本一の企業も当面は妥当と判断しているのだろう。

ニューヨーク市場の週末がまたもやダウ平均223.55ドル安の13042.74ドルと急落だが、
投資家心理が海外も日本もことさらに決算数字に過剰反応しているように思う。
30〜45日前にファンドの解約は申し出る必要があり、米国では年末解約の顧客の
解約売りがちょうど今の時期に集中している。
ファンドは申し出を受けるとすぐに値ごろ、相場観に関係なく換金売り注文を出す。
GM、シティ、メリルリンチ・・相次ぐ大企業の巨額の赤字決算に米国の投資家は
完全に萎縮してしまっている。

それに輪をかけたのが先日のバーナンキFRB議長の不景気容認発言だ。
正直に言うことはいいことだし、希望的観測を述べるよりは市場の整理を促す意味で
ここでウミを出し切っておくほうが、先々の株価回復にもつながるのかもしれない。
売ってしまった人はこんどは株価回復局面ではあわてて買い戻しに走ってくる。
ことわるまでもなく米国景気見通しはあくまでも来年後半は「落ち着く。回復する」というものだ。
新大統領誕生の頃にはダウ平均は15000ドルを超えていると私は確信している。

さらに言及するまでもなく株価は半年ばかり景気に先行する。
売り場面が極端に先行することは世界的な株価リズム、景気サイクルから言っても
必ずしも悪いことばかりではない。
バーナンキ発言はあきらめではなく彼の深謀遠慮によるものと私は考えたい。

明日の日経平均はあるいは年初来安値を切る場面があるかもしれないが、
先日のメルマガにも書いたとおり「2点底」、強力な2本の大黒柱が形成されることを
期待したい。
今週は罫線が陽転するだろう。そして新興市場銘柄が活況となるだろう。
さらに何度もいうがサブプライムローン問題はあくまでアメリカの経済事件なのであって、
いくら経済グローバル化の時代とはいいながらネガティブなお付き合いもほどほどにしたいものだ。
たしかに日米経済に大きな影響はあるし貿易収支にも響いてくるが日本経済自体が本丸ではないのだ。

日本は時価総額上位の主要企業の9月中間決算発表がほぼ出揃った。
経常増益率は中間期11%、通期予想は7%弱。
GDP、年率2%以上の日本の国力を信じたい。
そして過去の暴落時のデータが騰落レシオ70%割れは「天与の買い場面」であることを
明確に教えてくれている。
逆に言えばそんな異常事態はめったやたらに有り得ないということだ。
日本国家が破産するのならいざ知らず・・。

CDO(債務担保証券)などで評価損を追加計上する動きが加速しているが、
ヤマは遠くないのではないのか。
週末の米国ナスダック市場で大引けにかけて金融機関の株価が急速に
切り返したことは先行きのヒントになるかもしれない。

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