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タイトル:石川ファミリーアンサンブル通信572  2010/02/10


昨日から少し暖かいですね。天気もあまり良くなく雨が降りそうです。
明日は、老人ホームでのコンサート。レストランでグランドピアノを使っての演奏です。
施設に行って一番困るのがピアノ。ほとんどの施設に無いので、いつも電子ピアノを持参しています。ですが、やっぱり電子ピアノですよね。
ということで、唯一のピアノ、それもグランドピアノがある場所での演奏はいいですよね。
ここのホームはお誕生会にはご家族の方も多数いらしゃり、いっしょに食事をされます。
曲目は、
雪メドレー
情熱大陸
シューベルトのヴァイオリンとピアノのためのソナチネより第1楽章
バッハの2つのヴァイオリンのための協奏曲から第2楽章です。
チャリコンでやる曲のリハーサルという感じでしょうか。
バッハの2つのヴァイオリンのための協奏曲は日曜日に合わせてみました。
さちおがボーイングで苦労していますね。どうしても弓が先の方にいってしまったりと、弾く位置が難しい。
これはテクニック的に結構大変なんです。色々弾き方の対処法を見せてあげましたが、すぐにということは難しいですね。
ボーイングのテクニックで重要なことはゆとりのある大きな腕が使えることです。特にゆったりとした楽章でゆったりと歌う場面に必要です。
シューベルトは最近お母さんと合わせています。簡単そうで奥が深い。
音色に気をつけたり、大きなフレーズで大きな呼吸をしながら弾くというのが大事ですね。
ピアノの右手の8分音符の伴奏。こういうのが一番難しい。どうしてもタリタリタリタリという伴奏を音1つずつとらえてしまいます。
そうすると、目の前の音符を処理している!という感じになってフレーズ的な歌が見えない。
1小節で歌うように8分音符を弾いてと指摘すると、全く別のイメージに。
単なる伴奏ではないのです。伴奏をいかに表現するかが、旋律を生かすかどうかになるんですね。
よく伴奏だから押さえてという人が多いと思います。別に伴奏を旋律より強く目立たせる気もありません。
ですが、伴奏も旋律と同じように歌えて、しかも小節感やフレーズ感という音の空間をきちんと作ることにより合奏の大枠ができるものです。
伴奏は押さえて!と言われた伴奏は、たいがい死んだ音楽と成ってしまいます。
要は、無駄な音符を大作曲家は書かないと言うことでしょう。シューベルトが1切れのパンを買うために書いた曲であっても、そこには完成された音があるんですね。

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IFE通信No.572 10/2/10発行(平日発行)
発行者:石川 聡
石川音楽工房(PC版)
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email:s-ishikawa@music.email.ne.jp

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