メルマガ:石川音楽工房ニュース
タイトル:石川ファミリーアンサンブル通信565  2010/01/29


今日は良く晴れています。でもそんなに寒く感じません。
朝、今日も大和駅まで20分かけて歩きました。朝20分間、速歩きすると体も頭も温まります。
そして電車に乗ると、今日も皆さん寝てますね!みなさん運動しないから体も頭もスイッチが入らない。
睡眠不足というよりも体も頭も使っていない方が要因では?
バッハが活躍していた頃、もちろん電灯なんてありませんし、これはベートーベンの時代もシューマンの時代も同じです。
あるのはろうそくとか油に火をつけた明かりぐらい。
そして、ロウソクや油は当時はとても貴重で高価なものです。
そうなると、どうするか?そう、夜は寝るのです。もちろん、ヨーロッパは緯度が高く(イタリアぐらいが日本と同じ緯度)、白夜があるので日は長いです。
ですが、夜は早く寝て、朝早く起きて活動する。至極当然ですし、日本の江戸時代だって庶民は同じです。
いや、戦後まもない頃だって、夜は早く寝ていた。こんなにみなさん夜ふかしをするようになったのは最近でしょう。
バッハのように日中行事がたくさんあって作曲するのがどうしても夜になってしまう。そうなるとそうろく1本の明かりで作曲するようになるのです。
西欧人は東洋人と比べて目があまりよくありません。ですから、晩年にバッハが失明してしまうのも無理はないでしょう。ヘンデルも同じです。
もちろん、貴族のような金持ちはロウソクをたくさん使ったシャンデリアをいくつもつけていますから明るいのでしょう。
オペラもオケピットはろうそくの明かりを頼りに譜面を見るわけです。今のようにきれいな印刷譜などありませんから、大変です。
ですから、昼間に演奏会をやった方がよいのでしょう。オペラはそうはいきませんが。
夜早く寝る、でもどうしても眠れない時は?そういう貴族の依頼に応えて作ったのがゴールドベルク変奏曲。
もちろん、我々のように、夜遅くなっても寝れないという不眠症とは違います。
貴族ですからもっと早く寝るんでしょうが、それでもどうしても眠れない時がある。それがもったいないと思うんですね。
彼らにとって、昼間は貴重です。朝通勤中に寝ておくなんて発想はありません。
それに、当時は衛生面からも何時あの世にいってしまうかわからないという時代。
目の開いている時間を大切にしたいということはよくわかります。ですから、夜眠れないのがつらいのですね。
朝、電車の中でいびきをかいて寝ている方、あなたは昼間十分に活動されていますか?

お問い合わせ、ホームページは以下の通りです。お便りお待ちしています。

IFE通信No.564 10/1/28発行(平日発行)
発行者:石川 聡
石川音楽工房(PC版)
http://www.ne.jp/asahi/ishikawa/music/
email:s-ishikawa@music.email.ne.jp

ブラウザの閉じるボタンで閉じてください。