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タイトル:石川ファミリーアンサンブル通信555  2010/01/15


今日もさむーーーいです。やはり朝、畑は真っ白。でも良い天気。日中はすごしやすそうですね。
でも、日本海側はものすごい雪だとか。よっぽど日本海はあたたかいんでしょうか?その水蒸気が雲となり雪となり。
日本海の魚がおいしいのは日本海が暖かいから?もっとも黒潮のようなあたたかさではないので、身がひきしまっている?
山形の山間部では1時間に1m雪が降るところもあります。夏スキーができる場所など20m積もるとか。
うちの事務所のビルが6階建てなので、ちょうど埋まってしまうという感じですね。
雪の量は1/3で降水量となるそうですから、7mの降水量!!、つまり7000mmも降るんですね!驚きです。
これだけの雪解け水が発電に使われ、田畑をうるおしているんですね。
関東では冬良く晴れる日が続きます。日本海側で毎日どんより曇って雪ばかり。中々晴れる日がありません。
日本海側の方が関東に来ると明るく感じるというようです。
話はいきなりヨーロッパに飛びますが、北ドイツも同じ感じでしょう。それに緯度の問題もありますから夜も薄明るい。
こういうのが音楽に反映するのは至極当然の話ですね。
ブラームスの音楽が重々しいのはそういうことですが、でも、交響曲第2番などはわりと楽しい感じがします。
ブラームスにしては速く書いたのが幸いしているのでしょうし、ブラームスの本心が見えるような気がします。
ブラームスというと重厚、暗い、重々しい、など北ドイツのイメージばかり浮かびますが、実際はそんなことはない。
室内楽は結構明るいし、すっきり、情熱的。
ヴァイオリンソナタは、流れるような旋律美がすてきです。
メンデルスゾーンのように実に器用な作曲家もいます。
「イタリア」ならイタリア風に、「スコットランド」ならスコットランド風に。
もし、彼がスペインとか東南アジアなんて曲を書いていたらその通りに書いたでしょう。
不器用な代表者がブルックナー。彼は自分の語法以外の曲を書けなかった感じですね。
形式もすべて同じ。せいぜい違うのはアダージオとスケルツォの位置が変ったくらいで中身の構成も全く同じ。
ブルックナーに「イタリア」交響曲を書いてと頼んでも、それは無理でしょう。彼はかたくなに自分のスタイルを貫いた。
でも、そのくせ、弟子に何か言われるとすぐに改訂したくなる癖がある。変な性格ですよね。
敬けんなクリスチャンでありながら、読書はほとんどせず、旅行の本ぐらいしか読まず、聖書も知っているのかと思われるほど?
逆に、ブルックナーの自称弟子であったマーラーはものすごい読書家、教養の持ち主。妻アルマの読書についても文句を言っていたようです(余計なお世話ですよね)。
マーラーの尊敬していたワーグナーも読書家、というよりも作家ですが、読書家として名高いのは今年生誕200年のシューマン。
もちろんその師と仰ぐ親友のメンデルスゾーンも読書家ですが、シューマンはこの読書能力を創作に遺憾なく発揮しています。
シューマンの歌曲は、詩の意味を深く理解しているので、歌曲としては内容が非常に濃いのです。
よく、子供に本を読みなさいなんて意味もわからず怒鳴っている親がいますが(そのくせ、自分は本など読まず週刊誌しか見ない)、確かに読書も役には立ちます。
ベートーベンは読書家だったとは思えません。メンデルスゾーンのように(もちろん裕福だったからですが)すべての芸術を子供に教育させたのと違います。
ベートーベンの父親はとにかく、音楽だけを教えた。ですから、ベートーベンは後が大変だったのでしょう。
音楽は技術だけ示すわけではなく、内容が重要ということに気付いた時、自分は一体どれだけ音楽以外のことを知っているんだろうと思ったのでしょう。

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IFE通信No.555 10/1/15発行(平日発行)
発行者:石川 聡
石川音楽工房(PC版)
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email:s-ishikawa@music.email.ne.jp

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