メルマガ:1分間書評!『一日一冊:人生の智恵』
タイトル:【一日一冊】★★★☆☆「ドキュメント 戦争広告代理店」  2007/03/03


一冊の良い本との出会いから、あなたの人生に全ての良いことが起こります!
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┃1分間書評!『一日一冊:人生の智恵』31,504部 まぐまぐID:0000094236
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本日は、★★★☆☆「ドキュメント 戦争広告代理店」です。

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┃目┃■今日の名言:「PR」に対する無理解が、日本の致命的な弱点
┃ ┃■書評   :日本がセルビアにならないために、警鐘を鳴らす一冊
┃ ┃■編集後記 :
┃次┃        発行者:読書普及研究所 本のソムリエ
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『成功大学』(私の評価:★★★☆☆)
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■今日の名言
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 ・国際的には銃弾より大きな力を持つようになった「PR
  (パブリック・リレーションズ)」・・・に対する無理解が、
  日本のあらゆる業界のあらゆる場面で、致命的な弱点として
  たちあらわれている。(p390)


▼引用は、この本からです。
「ドキュメント 戦争広告代理店」高木 徹、講談社(2005/06)¥650
【私の評価】★★★☆☆
http://www.amazon.co.jp/o/ASIN/4062750961/mag06-22/ref=nosim/


●3兆円のODA(国際協力銀行を含めれば7兆円)を行いながら、
 なぜ、中国は反日なのか?(韓国も・・・)

 湾岸戦争130億ドル(1.5兆円)を支払いながら、
 なぜ、クウェートからの新聞感謝広告に日本の名前はなかったのか?


●これらは日本国のPR戦略の欠如が一つの大きな原因である
 というのが著者の主張です。


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■書評
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「戦争広告代理店」高木 徹、講談社(2005/06)¥650
【私の評価】★★★☆☆
http://www.amazon.co.jp/o/ASIN/4062750961/mag06-22/ref=nosim/


■著者紹介・・・高木 徹
 
 1965年生まれ。大学卒業後、NHKに入局。現在報道局勤務。
 2000年放送のNHKスペシャル「民族浄化〜ユーゴ・情報戦の内幕」
 をもとに本書を執筆。講談社ノンフィクション賞・新潮ドキュメント賞
 を受賞。


●旧ユーゴスラビアで勃発したボスニア紛争は、
 世界各地で起きている民族間の紛争の一つでした

 しかし、PR戦略により、セルビア人は極悪人、
 ボスニア・ヘルツゴビナは被害者という
 世論が形成されました。

 ボスニア・ヘルツェゴビナ側が、
 セルビア側を民族浄化という言葉を用いて非難することで
 セルビア=民族浄化主義というイメージが定着したのです。

 ・「民族浄化」という言葉がなければ、ボスニア紛争の結末は
  まったく別のものになっていたに違いない。・・・
  ミロシェビッチ元大統領が、ハーグの監獄で失意の日々を
  送ることもなかっただろう。(p110)


●その後、NATOのコソボ空爆から
 ミロシェビッチが国際戦犯法廷で裁かれるまで
 セルビア側に不利な状況が続くこととなります。

 (国際戦犯法廷では、セルビア人虐殺の罪で、クロアチア人も逮捕されています)

 ・セルビア側は、経済制裁と、初動の遅れによって優秀な
  PR企業を雇って対抗することができなくなってしまった。
  もし彼らが有能なプロの助けを借りることができていれば、
  たとえばモスレム側が作っていた「収容所」を発掘し、
  問題を拡大してオマルスカ「強制収容所」のダメージを
  相殺することもできたかもしれないのだ。(p381)


●欧米の世論を日本の味方とするために、PR会社、ロビー活動を
 一抱えにしてしまえという人もいますが、
 そこまでしなくても、ある程度の国家としてのPR活動は重要でしょう。

 ・私はタトワイラー報道官を通じて、シライジッチ外相に、
  西側の主要なメディアを使って欧米の世論を味方につけることが
  重要だと強調した(ベーカー長官)(p33)


●日本の周辺では、
 「ザ・レイプ・オブ・南京」の書籍出版と映画化の動き、
 米国連邦議会における「従軍慰安婦問題で日本政府に謝罪を求める決議案」
 など、

 日本の評判を落とそうとする勢力が、
 活発にPR活動をしているように感じるのは私だけでしょうか。

 ・どんな人間であっても、その人の評判を落とすのは簡単なんです。
  根拠があろうとなかろうと、悪い評判をひたすら繰り返せばよいのです。
  ・・・たとえ事実でなくとも、詳しい事情を知らないテレビの
  視聴者や新聞の読者は信じてしまいますからね。(ハーフ)(p345)


●日本がセルビアのようにならないために、
 重要な警鐘を鳴らす一冊ということで★3つとしました。



■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・ハーフは、・・・いったんクロアチアと契約をかわすと、・・・
  プロのPR技術を駆使してクロアチア独立戦争がいかに正当な
  ものか、セルビア人がいかに汚い連中であるかを世界にアピール
  していた。(p23)


 ・当時はまだ電子メールがない時代でしたから、ファックスが最も
  効率的な方法でした・・・そのすべてに、担当者の個人名が記載され、
  送ったファックスが必ず特定の誰かの目に留まるように配慮されている。
  (p56)


 ・ワシントンは三角形でできています。その三つの頂点にあるのは、
  大統領に率いられる政権、連邦議会、そしてメディアです。・・・
  この中にある一つを動かしたければ、他の二つを動かせばいいのです。
  (ジム・マザレラ)(p82)


 ・(米国では)政権が代わるごとに主要スタッフや高級官僚が
  入れ替わり、優秀な人材が民間と役所を往復する、という
  日本では考えられないやり方は、彼らがPRのセンスを磨く
  という意味でプラスに作用しているのは間違いない。(p138)


 ・「セルビア人の残虐行為」の情報の中には、根拠のない、
  荒唐無稽なものお多かった。・・・迫撃砲をわざと病院の
  脇に設置するのです。こちらが撃てば当然敵が反撃してきて、
  ・・・砲弾がとなりにある病院の小児科病棟にも落ちます。・・・
  国際世論をひきつけるために、自分の国民を犠牲にするやり方ですよ。
  (p263)


 ・中国・韓国では、戦後六十年を経ていまだに日本への反感が
  忘れられるどころか、逆に燃え盛っているように見える。
  ・・・日本の国家的なPR戦略の欠如を、一つの、しかし
  大きな要因として指摘せざると得ない。(p390)


▼引用は、この本からです。
「戦争広告代理店」高木 徹、講談社(2005/06)¥650
【私の評価】★★★☆☆
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 ★★★★★(絶対お薦めです!家宝となるでしょう)
 ★★★★☆(買いましょう。素晴らしい本です)
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 「よいことを書いている人が、よい人とは限らない」のが世の常です。
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■編集後記      
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インドネシアから帰国して生活再構築中です。



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<前日、蒔いた成功の種     
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1.ラジオ体操をする○          11.妻の散歩×
2.一日を反省する×            12.朝【成功の巻物】※を読む○
3.呼吸鍛錬をする○            13.相手の目を見て催眠術をかける○
4.提案書を1ページ書く×      14.手紙を書く×
5.データをバックアップする○  15.食事をよく噛む ○
6.英語を勉強する5分×        16.腹筋・背筋・腕立伏せ20回2セット○
7.相手の名前を呼ぶ○          17.腹から声を出す○
8.メールに即返答する○        18.23階まで歩く×
9.顔に手をやらない×          19.歩くとき「ありがとう」と唱え続ける○
10.腰骨を立てる○             20. 以上の項目を断固として実行する

ご縁のあった人1330人(目標1万)

※今日の【成功の巻物】は、
 第二巻『今日この日を、私は、心からの愛をもって迎える』です。
【成功の巻物】は⇒ http://www.jmca.net/books/syounin/a/31/ 





『まぐまぐメルマガ大賞2006』 ビジネス・キャリア部門 第1位
melma!『メルマガ オブ ザ イヤー2006』アート&カルチャー部門 第1位
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(『まぐまぐメルマガ大賞2006』推薦文から)



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