メルマガ:1分間書評!『一日一冊:人生の智恵』
タイトル:【一日一冊】★★★☆☆「構造改革の真実」07/01/24  2007/01/24


一冊の良い本との出会いから、あなたの人生に全ての良いことが起こります!
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ since 2002/07/17 ┓
┃1分間書評!『一日一冊:人生の智恵』30,673部 まぐまぐID:0000094236
┗──────────────────────────────────

本日は、★★★☆☆「構造改革の真実」です。

┏━┓────────────────────────────────
┃目┃■今日の名言:自分は人から物を一切受け取らないことにしている
┃ ┃■書評   :本当に小泉さんは自民党をぶっ壊したんだな・・・
┃ ┃■編集後記 :
┃次┃        発行者:読書普及研究所 本のソムリエ
┗━┛───────── http://www.1book-day.com/ ─────────

■まずはここから■
『月刊致知』(詳細)→ http://www.1bk.biz/chichi.html
 人間学、成功哲学、経営学を学びたい人にお勧めします。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■今日の名言
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


 ・徹底してしがらみを絶つ・・・小泉総理が六十歳の誕生日を迎えたとき、
  ある閣僚がお祝いの花束を贈ったそうである。しかし小泉総理は、自分は
  人から物を一切受け取らないことにしていると言って、その花をわざわざ
  返したという。(p20)


▼引用は、この本からです。
「構造改革の真実」竹中 平蔵、日本経済新聞社(2006/12)¥1,890
【私の評価】★★★☆☆
http://amazon.co.jp/o/ASIN/4532352487/mag06-22/ref=nosim/


●日本は、「和」を重視する国です。
 人と人との良い関係を保つことが重視されます。
 これは、日本の美点と言えるでしょう。


●しかし、時と場合によっては、
 そうした「和」を大切にする心がしがらみとなって、
 大きな変化が難しくなることもあるようです。


もっと【名言】を読む?⇒ http://1bk.livedoor.biz/



━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■書評
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


「構造改革の真実」竹中 平蔵、日本経済新聞社(2006/12)¥1,890
【私の評価】★★★☆☆
http://amazon.co.jp/o/ASIN/4532352487/mag06-22/ref=nosim/


■著者紹介・・・竹中 平蔵(たけなか へいぞう)

 1951年生まれ。一橋大学経済学部卒。
 日本開発銀行、大蔵省財政金融研究所主任研究官、
 ハーバード大学客員准教授、大阪大学経済学部助教授、
 慶応義塾大学総合政策学部教授などを経て、2001年小泉内閣で、
 経済財政政策担当大臣。2002年に金融担当大臣、
 2004年には郵政民営化担当大臣を兼務。
 2005年総務大臣。現在、慶応義塾大学グローバル
 セキュリティ研究所教授・所長。




●小泉内閣で金融の部門で構造改革を推し進めた
 竹中元大臣の一冊です。

 竹中大臣の業績は、
 不良債権処理、郵政民営化、経済財政諮問会議などですが、
 その裏側で何が起こっていたのかを教えてくれます。

 ・総理は、「民営化法案が否決されたが、郵政民営化を本当に
  しなくていいのか、国民に聞いてみたい。国民が反対なら、
  私は退陣する」と述べた。(p224)


●私は、金融、経済、財政について詳しくありませんので、
 その政策について評価するつもりはありません。

 この本が面白いといえば、政治がどのように動き、
 役人がどのように動くのか知ることができることでしょう。

 特に笑えるのが、役人の行動です。
 面従腹背そのものであり、裏でいろいろと画策しているようです。

 ・民営化には「特殊会社」「民間法人」「完全民営化」の
  三種類のものがある。我々が目指すのは、このうちの「完全民営化」
  である。しかし、もしこれが「完全に民営化」となると
  三つのうちのどれかを完全に実施すればいい、ということになってしまう。
  だから特殊会社でもいいのである。明らかに文案を作成した役人は、
  これを狙っていた。しかも、閣僚が一年で一番忙しいこの時期に、
  持ち回りの決済を取ろうとしていた。これはもうほとんど詐欺(p307)


●役人からすれば、これまで自由に政策運営をコントロールしていたのに、
 外から学者がやってきて、方針を決めてしまうことは、
 とても許すことができないという気持ちは理解できます。

 しかし、土地規制、グリーンピアなどの結果を思い起こせば、
 自分の政策・経営能力の程度はわかるはずです。

 ・官邸事務方の幹部から直接電話があった。「竹中大臣はシナリオの公表を
  考えているらしいが、それに数値を織り込むのは絶対にやめてもらいたい」
  高圧的な内容の電話だった。・・・私は、一歩も譲る気がないことを明確にし、
  その官僚を突き放した。(p254)


●郵政民営化の裏側を、竹中さんの解説で読みながら、
 本当に小泉さんは自民党(それまでの政治手法)をぶっ壊したんだな・・・
 と感じました。★3つとします。


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・小泉総理に対する「変人」という形容は、
  実は前向きな意味で見事に本質を突いていたと私は思う。(p18)


 ・住専というのは、一般庶民の預金を受け入れる機関ではない。つまり銀行
  ではないのである。にもかかわらず、当時住専に公的な資金が使われた。
  それは、住専が倒れれば、そこへの最大の貸出者である農協の経営が
  揺らぐからだ。・・・私は、農協の責任を隠すために政治的に住専に
  公的資金を使うことは誤りであったといまも思っている。(p67)


 ・共産党は政府の失業予測がでたらめであり、このままいけば
  膨大な失業者が発生すると、我々を批判した。・・・テレビ
  朝日「ニュースステーション」でも、この共産党の主張と
  ほとんど同じことが主張されていた。(p252)


 ・小泉内閣以前は、政府経済見通しが前年の12月に取りまとめられると、
  以降一年間経済情勢が変化しても見通しの改定は原則行われない
  ことになっていた。いかにも、数字を出したくない官僚的発想の表れ
  だった。(p280)


 ・高い消費税引き上げを主張するグループは、言い換えれば、
  政府・日銀はまずい経済運亭しかできないから、国民の皆さんは
  高い税金を負担して下さい、と主張しているに等しい。(p330)


▼引用は、この本からです。
「構造改革の真実」竹中 平蔵、日本経済新聞社(2006/12)¥1,890
【私の評価】★★★☆☆
http://amazon.co.jp/o/ASIN/4532352487/mag06-22/ref=nosim/


(楽天ポイントを集めている方は⇒ http://www.1bk.biz/rakutenbooks.html )



もっと【名著】を探す?⇒ http://1book-day.com/blog/


   
--------------------------------------------------------------------
<私の評価基準   
 ★★★★★(絶対お薦めです!家宝となるでしょう)
 ★★★★☆(買いましょう。素晴らしい本です)
 ★★★☆☆(社会人として読むべき一冊です)
 ★★☆☆☆(時間とお金に余裕があればぜひ)
 ★☆☆☆☆(人によっては価値を見い出すかもしれません)
 ☆☆☆☆☆(こういうお勧めできない本は掲載しません)
--------------------------------------------------------------------
※注意書き※
 よいことを書いている人が、よい人とは限らないのが世の常です。
 本メルマガが紹介するのは「本の内容」であって、書籍の著者及び著者に
 関係する団体とその活動を推薦するものではないことにご注意ください。





━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■編集後記      
───────────────────────────────────

日本国の借金を考えるとき、
私はマンションの組合を考えることにしています。

マンションの組合は、住民がお金を出し合って、点検・補修などを
行っています。当然、組合費の中で運営するのが基本で、借金はできません。

ところが、マンションの大型補修をするため、特別建設債という
借金を組合が許可したとたん、借金がだんだんと増え、

今では、借金が一人あたり700万円になってしまいました。

4人家族なら2800万円です・・・。

どうするんでしょうね。




━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
<前日、蒔いた成功の種     
───────────────────────────────────
1.ラジオ体操をする×          11.妻の散歩×
2.一日を反省する×            12.朝【成功の巻物】※を読む○
3.呼吸鍛錬をする○            13. 
4.提案書を1ページ書く×      14.手紙を書く×
5.データをバックアップする○  15.食事をよく噛む ○
6.ロシア語を勉強する5分×    16.腹筋・背筋・腕立伏せ20回2セット○
7.相手の名前を呼ぶ○          17.腹から声を出す○
8.相手の目を見る○            18.メールに即返答する○
9.顔に手をやらない×          19.歩くとき「ありがとう」と唱え続ける○
10.腰骨を立てる○             20. 以上の項目を断固として実行する

ご縁のあった人1310人(目標1万)

※現在は、第一巻『今日、私は新しい人生を始める』です。
【成功の巻物】は⇒ http://www.jmca.net/books/syounin/a/31/ 





『まぐまぐメルマガ大賞2006』 ビジネス・キャリア部門 第1位
melma!『メルマガ オブ ザ イヤー2006』アート&カルチャー部門 第1位
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
無料メルマガ 1分間書評!『一日一冊:人生の智恵』 ID:0000094236
  【発行者】 読書普及研究所「本のソムリエ」40歳、B型
【公式サイト】 http://www.1book-day.com/
  【携帯版】 http://www.1book-day.com/i/
   【日記】 http://plaza.rakuten.co.jp/japantn/
  【ご感想】 このメルマガに返信してください。
 【購読中止】 http://www.1book-day.com/mailmag.htm
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━








灯火は、藩主としての私が掲げなければならない。

「全一冊 小説 上杉鷹山」童門 冬二、集英社文庫
→ http://www.amazon.co.jp/o/ASIN/4087485463/mag06-22/ref=nosim/



   ☆☆最後までお目通しいただき、ありがとうございました!☆☆

ブラウザの閉じるボタンで閉じてください。