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タイトル:横恋慕  2006/10/18


大学時代の友人から電話があった。
二ヶ月ぶり。
久しぶりに早い時間に寝られそうなのでかけてみたとのこと。
仕事のことなど少し話しをしたところで急にしーんとなった。

そして彼女は細い声で私にお願いがあると言った。 
(でもその前に)私に謝らなきゃいけないことがある、と言う。
ずっと言おうと思って言えなかったそうだ。
 
話して楽になっちゃえば?という私に沈黙の後彼女の口から出た言葉。
 
もうずっと前のことになるけど
私が好きだった人を自分も好きになってしまった。
私の気持ちを知っていたのに、やめられなかった。
それで(私に)いろいろひどいことをしてしまった。
謝らなきゃってずっと思っていたのに、いつも言えなかった。
 
でも彼に会いたい。
また会う機会を作って欲しい。
最後にもう一度会いたいの。
こんなこと(私に)頼むのはおかしいよね。
 
泣きながら、苦しそうに話す。
 
 
話して楽になれたかな。 
 
彼女は自分が彼にとっての恋人にはならないと感じていた。
この三年の間に自分の気持ちを伝えたわけでもなく、
彼のプライベートを知っているわけでもなく、
でもだめなのはわかっているという。

彼には今恋人がいる。
でも私の口からはそのことは伝えなかった。

会いたいなら自分で言った方がいいし、
気持ちを伝えたいなら尚更二人だけの方がいい。
私はそういったけど
自分が言ったんじゃ会ってもらえない、と彼女は言う。

確かにそうだろうな・・・。
感じているんだ。脈がないこと。
でも諦められない。
あの頃私は彼が好きで、二人で飲みに行ったり出かけたりしてた。
「ひどいこと」確かにされたな。
でももう過去のこと。
私には彼への無い。
 
話して楽になれたかな。
 
いやいや、もしかして。

私に懺悔したかったというよりも
彼に会いたかったから私に電話をくれたのか。

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