メルマガ:私が現代の愛と性を考えた理由(ワケ)
タイトル:私が現代の愛と性を考えた理由(ワケ) 第2号  2006/08/19


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   私が現代の愛と性を考えた理由(ワケ)  第2号
 
                 村井 芳江 著・発行  
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みなさん、こんにちは。
今は、田舎で夫と娘と暮らしております、元某大学の講師です。
高校生の娘がいるくらい年齢を重ねております。

今回、発行第2号ですが、創刊号を読んだ方から
早速、メールをいただきました。
察するところ、若い女性の方のようです。
どうもありがとうございました。

男女の「愛」と「欲望」の順序のお話、
実生活で何かお役に立ちましたでしょうか?
冷たくなった彼氏の気持ちを推測した方もいらっしゃるでしょうし、
自分の愛情のあり方とは違うと感じた方もおられるようです。

引き続き、お読みになってくださいね。
また違う面に気づくこともあるでしょう。
明日からの生活がパッと明るくなることもあるかもしれません。

若い方の恋愛相談も、少しずつでもお受けできたらと思っております。
ただし、私の職業は、占い師のような類ではありませんので、
何かをズバッとお答えする、というわけにはまいりません。

どちらかと言うと〔恋愛カウンセリング〕の色彩が強くなるかと思います。

今後ともどうぞよろしくお願いいたしますね。

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《《愛情とセックスは別だと割り切れる心理》》

前号でお話したのは、一般的な男女の欲望のあり方の違いですが、
今の時代、愛情とセックスは別だと割り切ることができ、
いろいろな男性と身体的な満足だけで付き合える女性も多いことでしょう。

このようなタイプの女性の心理は、とても男性に近いものです。

なぜ、このような女性が登場してきたのか、を考えた時、
女性が妊娠から解放されたこと、

つまり、
避妊が簡単に、ほぼ完全にできるようになった影響が大きいと言えるでしょう。

さらに、
女性にとって性の喜びが、ごく近代になって発見されたということがあります!
若い女性の方は、びっくりされる方もいるでしょうね。
「じゃあ、それまでは、女性の性の喜びってなかったの?」と。

それまでの女性は、男性の性の欲望を満たす道具的な存在でしかなく、
自分のほうの欲望は、表現もできないし、実際の喜びの少なかったといえます。

昔から「悪女伝説」などの話はよくありますが、
自分の欲望を素直に表に出す女性は、悪女とされ、
まともな暮らしはできなかったのでしょうね。

海外でも、女性は幼い時にクリトリスを切除され、
自身の欲望や快楽が持てないようにされる風習などがあります。
切除していない女性は「身持ちが悪い」という理由で
結婚できない=普通の暮らしができない、ことになるようです。


長い間、女性は男性の所有物だったのです。

女性の自立が進むことによって、
女性も自分の欲望に従って生きることができるようになりました。

その結果、
愛と欲望とを切り離して、性の快感を求めるような女性も
登場してきたといえるでしょう。


性における快楽が、男性と女性ではどちらが深いかと、よく語られ、
世間話としては、女性のほうが100倍も気持ち良い、などと言われますが、
これは、どちらともいうことができないのではないでしょうか。

私は女ですから、男性の快楽はわからないし、
両方の性を体験できれば別でしょうけれど、
これは、なんとも、比べようがありません。

ただし、快楽の在り方が違うということはいえるかもしれません。
男性は能動的な性であり、女性は受動的な性である、ということです。


現代では、女性が積極的に性の快楽を追求できる時代になりました。

そのため、
一方で多数の男性とセックスして喜びを得る女性もいれば、
一方では、自ら積極的に性産業に飛び込んでいくことのできる女性も
多くなっているのかもしれません。

女性が性を売り物にすること自体は、
それこそ、人類の歴史以来続いてきたことです。

お金のために性を売り物にするのは、
自分の感情のこもらないセックスをするのですから、
女性としての感情の豊かさを切り捨てることになります。

ですから、女性が体を売るというのは、
昔から食べるためにやむを得ずしたことで、
女性が自ら好んで、そのような商売に入るケースというのは、
ほとんどなかったといっていいでしょう。

ところが、現代では、食べるためではなく、
もっと豊かな暮らしがしたい、海外旅行に行きたい、車が欲しいなど、
自分のしたいことをする手段として、性を売り物にしているようです。

これは、自分の性を商品として、
自らの感情とは切り離せるということです。

こうした心理は、やはり男性的であるでしょう。

こうした女性は、自分の気持ちよりも、モノの方が大切なのです。

あるいは、
自分の感情とか気持ちとかいったことが、
よくわかっていないのかもしれません。

幼い時の出来事によって、自分の感情がなくなってしまい、
本人はそれに気づかずに生活している、ということは
しばしばあることなのですよ。

あなた自身はどうでしょうか?


そして、そうした生き方をしていると、
知らず知らずのうちに自分が傷つく結果を招きます。

今は、快適に暮らせていても、いつか気づくときがくるものなのです。



今回は、少し過激なお話をしてしまったでしょうか?
みなさんの中で、何か気が付いたことはありませんか?

男性のご意見もぜひうかがいたいと思いますので、
よろしければ、メールくださいね。

次回以降は、
体を売っても、モノが欲しいと思う話や
心と体がバラバラになっている現代の話や
プラトニック・ラブとは?などを、
長くならない程度に書いていきたいと思います。


では、今回は、このへんで。

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