メルマガ:これが子どもの心理〜知ってましたか?
タイトル:これが子どもの心理〜知ってましたか? 第2号  2006/06/19


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 ★メールマガジン メイラックス★

   これが子どもの心理〜知ってましたか?
                          第2号

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子育てで苦労し、現在も格闘中のパパです。

ママと幾度となく家族会議をやり、人に相談し、
そして数々の本を読み、サークルに参加しているうちに、
なんとなく分かってきました。

   “子供の心理”から探るとナットクできます!

そんなノウハウをメルマガでお届けします。

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■サンタさんはほんとにくるの?

 小学校2年生のヒロシ君と、幼稚園で4歳のマリちゃんが、
 話し合っています。

  「ねえ、サンタさん、ほんとにくるよね」

  「うそだよ。そんなものいないよ」

  「いるもん、くるもん」

  「どうしてわかる?」

  「だって、プレゼントもってくるもん」

  「それはパパとママのプレゼントだよ」

  「ちがうもん、サンタさんだもん」


 この二人の議論は、まったくかみ合いません。

 マリちゃんは、サンタさんの存在を信しこんでいるようですが、
 お兄ちゃんはそれを信じていないようです。

 でも、お父さんもお母さんも、

  「サンタさん、今年は何もってきてくれるでしょうね」

 などと真顔で言ってますから、マリちゃんは疑いません。

 こんなとき、子どもたちから、どっちがほんとうか聞かれたら、
 お父さんやお母さん、どう答えますか?

 どちらに軍配を上げたらよいでしょうか。


 いないと言えばマリちゃんはがっかり、
 いるといえばヒロシ君は納得しません。

 さて、どうしたものか。


〜子どもの心理〜

 子どものものの見方、考え方は、年齢によって大きく変わります。

 マリちゃんは幼児期で、ヒロシ君は小学生です。

 当然、変わっているはずなんですが、どこが違うのでしょうか。

 幼児期に心理的特性の一つとして、「主客未分化」の心理
 というのがあります。

 ちょっと難しい言葉ですが、

 心の中で考える主観の世界と外の客観的な世界との区別が、
 まだ明確でない現象を言います。

 想像や空想の世界と現実の世界がハッキリ分かれていない、
 つまり未分化の状態なのです。

 ですから、遊びでも、ごっこ遊びが多いのです。

 ドアを電車のドアと見立て、自分は車掌さんになりきってます。

 ママゴトでお母さんの役をしているときは、
 お母さんになりきっています。

 空想と現実の両世界へのパスポートをもっているのです。

 それが幼児期の終わり頃から小学生になるにつれて、
 しだいに霧が晴れるように、両方の世界が分かれていきます。

 つまり、分化するのです。

 お兄ちゃんはもう分化の年代に成長しているわけです。


 アメリカのある雑誌社の編集室宛てに、
 一通の手紙が子どもから届きました。

 それは、「サンタさんはほんとにいるんですか」という質問。

 この子どもの質問に対して、雑誌社ではみんなで知恵を絞って
 解答を考え、それを誌上で発表した有名な話があります。

 その答え。


  サンタさんは、ほんとうにいますよ。

  しかし、それは人の心の中に住んでいるのです。

  お母さんやお父さん、その他、子どもを好きな人の心の中に
  住んでいて、何かプレゼントしたいなと考えるのです。

  ですから、サンタさんという名前の人間がどこかに住んでいる
  わけではありません。


 この名解答は評判になりました。

 これなら、ヒロシ君も納得し、マリちゃんにも分かります。

 わたしのお父さん、お母さんの心の中にサンタさんがいて、
 わたしに、クリスマス・プレゼントをしてくれるのだと分かれば、
 うそかほんとかといった議論はなくなります。

 大人は、客観的な事実でないことは、うそだとか誤りとか、
 正しくないことと考えがちです。

 しかし、子どもは空想の世界にも住んでいますから、
 いろいろな考え方を自由にすることができます。

 子どもの柔軟で自由な考え方に、大人も学ぶものがあるようです。


★─── 編集後記 ───────────────────★

 我が家は、小学2年の長女と5歳の長男ですが、
 いるともいないとも未だに答えていないですし、
 質問もされたこともありません。

 ある時、

  「サンタさんの代わりにパパとママが買ってあげるよ」

 と、何かの拍子にごまかして言ってしまいました。

 なので、サンタさんには申し訳ない気持があります。

 悪者にしてしまったようで。

 上記でご紹介したアメリカの雑誌社のスタッフの解答。

 みんなで知恵を絞って答える気持がすばらしいですね。


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メルマガ名:「これが子どもの心理〜知ってましたか?」

メイラックスを使って発行してます。
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発行人:kenji Kudoh

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