メルマガ:これが子どもの心理〜知ってましたか?
タイトル:これが子どもの心理〜知ってましたか? 第1号  2006/05/08


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   これが子どもの心理〜知ってましたか?
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子育てで苦労し、現在も格闘中のパパです。

ママと幾度となく家族会議をやり、人に相談し、
そして数々の本を読み、サークルに参加しているうちに、
なんとなく分かってきました。

   “子供の心理”から探るとナットクできます!

そんなノウハウをメルマガでお届けします。

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■むつかしい漢字でも覚えられる幼児の心理

3歳の幼稚園児に3つの漢字を教えて、覚えさせました。

その漢字は「九」、「鳥」、「鳩」の3文字です。

大人の基準では、漢字の難易度は字画の数によります。

つまり画の少ない字がやさしく、画の多い字はむつかしい、
ことになっています。

この論法でいくと、九、鳥、鳩は、この順に困難さを増す、
ということになります。

しかし、実際に幼児にこの3つの字を教えてみますと、
難易度の順が反対になったのです。

つまり、鳩がもっとも覚えやすく、次が鳥、
九が最もむつかしかったのです。

それはなぜでしょうか?


次に、小学校1年生に次のような質問をしてみましょう。

「みかん3つとりんご4つとでいくつになりますか?」

この質問に対して多くの1年生はスグ答えることができます。

「しかし、3と4をたしたらいくつ?」と聞いてみましょう。

たぶん考えるのに時間がかり、答えられないかもしれません。

答えたとしても指で数えるでしょう。


この2つの実験から、子どもの思考力、考え方、記憶力
などの特徴を知ることができます。


〜子どもの心理〜

なぜ鳩が一番やさしかったのでしょうか。

それは、日常生活で鳩を見てよく知っていること、
絵本などで見てよく知っているからです。

つまり、「具体的」なものは覚えやすいし、理解しやすいからです。

鳥というのは、いろいろな種類があり、鳥類という一般的な概念です。

それだか抽象的な度合いが高まります。

ですから、子どもにとってイメージしにくくなりますので、
鳩よりむつかしくなります。

九という数は、全く抽象的な概念です。

従って、幼児にとっては掴みにくい性質をもっています。

さきほどの例の通り、数の概念は1年生でもまだむつかしいものです。

ましてや幼児では無理です。

1年生でも、りんごやみかんという果物は具体的ですし、
指で数えれば具体的でわかりやすいのです。

しかし、3とか4という数概念はまだむつかしいのです。

1から20まで数えるのは、「唱える」というものであって、
数概念の理解とは別です。


★─── 編集後記 ───────────────────★

幼児や低学年では、具体的に考えることはできますが、
抽象的に考えることは苦手です。

私も子供に教えていて、いくら愛情持って説明しても、
言葉尻や文字だけで突っ走っても、無味乾燥で無機質に思え、
子供もまったく想像も想起もしていないなと、
むなしく思ったことがあります。

子供は、手で触れられるもの、イメージがすぐ浮かぶものです。

幼児にとっては漢字と言われても何のことか分からず、
たしかに記号か図形のようなものに見えるようです。

人目見て全体の形をつかむので、画として分析はしません。

幼児は観察力はよく発達しているので、
文字よりは絵や玩具、道具その他の実物による教材が適しています。

文字そのものをあせって早くから教えようとしても
意味の薄いことになります。


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