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タイトル:新コロナの警告/ファシズム2.0「新自由主義と独裁」の癒着に抗って・・・(1/2)−2  2020/03/28


■新コロナの警告/ファシズム2.0「新自由主義と独裁」の癒着に抗って持続できるイノヴェーションの培地はエトノスと一回性を共有的な自由で繋ぐ『日常』(1/2)−2

<注>P手数ですが、当記事の画像は下記URLdご覧ください。https://toxandoria.hatenadiary.jp/entry/2020/03/25/042759


1 『人間社会』故の逆説ともいえるファシズム出現の可能性は常在的に潜む

 ◆・・・それだけに、AI学者であるブリュースター・ケール氏の「複数のウェブ(インターネット)・システム&デジタル図書館」の構築で「ネット社会の信頼」を取り戻すという挑戦には大いに期待したい!2020222日経(続、1〜)https://twitter.com/tadanoossan2/status/1230947420449599488
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自然界の一部たる人間社会もある意味で広義の「永続性の原理」(持続的な対称性バイアス、つまり同調圧力のジャンル(自然界で作用する物理・化学的な相転移・熱伝導・濃度希釈など広義の“忖度・同調”への傾斜圧力)の誘惑を可能な限り断ち切り、または遅らせつつ最大限に定常性を維持するため暗黙知によるリスク分散/その全体を保証する原理が、おそらくハーネス調教に似る自然計算のプロセス(関連/Cf.↓★))で補完されている可能性が高い。

★想定上の完全AIアンドロイドはなぜ胡散臭いのか? それは「アナログ/自然計算(“暗黙知”ワールド?)」と「デジタル/AIディープラーニング(“形式知”抽出マシンワールド?)」の溝の深さによる?(仮説)、https://toxandoria.hatenablog.com/entry/2019/09/02/125003

ただ厳密にはローカル自然環境や広義の伝統文化または歴史発展的な意味でのヴァリエーションがあり、その典型が現代の人間社会(民主主義)の維持を目的とする、ヴォルテールが着想した「三権分立」に「メディア(第4権力)」が加わる権力分散(四つの権力)の形である。

これが剥出しの、換言すれば善・悪を超越した苛烈な生存競争に曝される生物・動物一般と異なる差異(信頼に基づく人間社会)を保証してきたといえる。しかし、そこには「人間社会」故の逆説ともいえるファシズム出現の可能性が常在的に潜んでいる。

ファシズム(全体主義)の最大の特徴は、『例外的なもの(あるものは無い、ないものは在る)への抽象的同一化』(委細は、当記事の冒頭の<注>を参照乞う)ということに加えて、ポピュリズムの脆弱性を狙いモノカルチャー化(統一化・画一化)を仕込み「信頼に基づく人間社会」を敢えて破壊し、それを国家統制の一強支配下に置くこと(Ex.現下の日本でアベ政権が出現させた“カルト”流ポスト全体主義(又は、全体主義ファッショ2.0))だが、見方を変えると、これは自然界の大きな「永続性の原理」を破壊する、実に愚かな狂暴性の狂い咲き(インカーネーション)だともいえる。

上で取り上げた<AI学者、ブリュースター・ケール氏の「複数のウェブ(インターネット)・システム&デジタル図書館」の構築で「ネット社会の信頼」を取り戻すという挑戦>は、当然ながら、「新自由主義とAIの野放図な癒着」が進みつつある悪しき潮流(@ツヴェタン・トドロフ)に逆らうことであり、敢えて此のような意味での人間社会の優れた特性を取り戻すことが、その前提となっているはずだ。

同じく、上で取り上げた<Deep Insight/世界投資マネーがトランプ強権支配の米国債務異常拡大に吸収されるグローバル・バブル仕掛で多数派国民&強欲投資家らが“操作”される構図>、あるいは<日本でアベ政権が出現させた“異常愛国カルト”性のポスト全体主義(又は、ポスト全体主義2.0)の出現>などは、いうまでもな「新自由主義とAIと政治的情念」の野放図な癒着が暴走した挙句に産み落とされた異様な怪物リバイアタン(@ホッブス/現代の日本で言えば、アベ・サクラ怪獣リバイアタン!)とも見える。

比喩的に言えば、それは「形式知(一定の文脈、図表、数式らに因る抽象的な推測知で演出された物語)+悪徳感情」のマグマが凝集した“復讐の先取り”であり、それが戦争や飽くなき強欲のエネルギー源ともなっている。因みに、これは動物一般には見られない、ヒトの生体で起こる、ヒトであるからこそ出現する非常に特異で残忍かつ貪欲な意識の湧出現象である。

f:id:toxandoria:20200308162953j:plain英国のノーベル賞作家であるカズオ・イシグロは、ヒトの感情の最深部の病理(浪漫的でありつつも同時に奇怪で異常に残忍な感情の流れ)である、この<復讐の先取り/無媒介的認知的自己意識(@ダン・ザハヴィ)>をアーサー王が亡くなった頃のイングランドが舞台の作品、冒険ファンタジー『忘れられた巨人』で見事に摘出している。因みに、ヒトの「形式知」を補完するのが「暗黙知」であるが、暗黙知はマイケル・ポラニー(Michael Polanyi /1891 - 1976/ハンガリーの物理化学・社会科学・科学哲学者)が提唱した概念であり、それは言葉や数式に置き換えて表せない印象、雰囲気(肯定の契機のフモール、又は虚無的なそれのイロニーなど)、感覚、直感らの経験「知」を意味する。

f:id:toxandoria:20200308163106j:plainダン・ザハヴィ(Dan Zahavi/1967‐ /デンマークの哲学者・現象学者)によれば、それ(復讐の先取りのジャンルの感情)はヒトの感情の最深部に潜むヒト故(その他の動物では見られない)の「作為的で狭隘な、あるいは過剰に貪欲な目的感情」(過剰な“個の自由原理”の湧出源)の可能性もある!/補、toxandoria)であり<無意識かつ条件反射的>に現れる非常に危険な悪徳感情、いわば「無媒介的認知的自己意識」である。そして「無媒介的」であるということは、それが殆ど無意識で条件反射的な感情の一方的で超権力的な表出ないしは、そこから派生する異常な応答関係(“権力的威圧⇄忖度&盲従”関係なる倒錯的な“安寧”ワールドの出現)であることを意味する。

恐るべきことだが、その典型が日本の安倍晋三首相の<忖度>強制型の政治であり、いわば「安倍首相⇄高級官僚ら」という、殆ど条件反射的で倒錯的な“安寧”ワールドの出現(異常応答関係)の形で観察される。つまり安倍政権下における高級官僚らの過剰<忖度>の言動は、(無論それは保身のためではあるものの)殆ど条件反射的な行為の表出(下から上へ向かう)となっている。だから民主主義国家の権力者たるmin.理性法則(ロゴス)を遥かに凌駕するまで、その「無意識の悪徳感情」(上から下へ向けての)が異常肥大化した安倍晋三は、そもそも首相になるべき人物でなかったのである。

今や、日本も含め全世界は「新自由主義(経済)に呑み込まれるAI‐Web技術と新自由主義の癒着)」で殆ど一色に塗り込められつつあるが、これは紛れもなく、ツヴェタン・トドロフが警告した「AI・原子力らの科学技術」が新自由主義に呑み込まれるという、両者の癒着の構図が深化する姿である。しかし、それはヒトの「永続性の原理」と「人間社会の信頼」の破壊に他ならない。

しかも、「ヒロシマ、ナガサキという戦時下における人類史上の大悲劇」と「フクシマ311」という原発過酷事故(初動因は大地震であるとはいえ、フクシマ原発の事故が過酷化したのは紛れもなくネオリベ型の強欲資本主義に取り込まれた政治権力者らが引き起こした人災(+日本伝統の悪しき構造災))の当事国である肝心の日本政府(外務省)が、<“NPT3本柱の一つ=原子力の平和利用”を口実として被団協主催の原爆展の後援はできない!>と断っていることには驚愕させられる。

日本は、いつから「日本へ原爆を投下した戦勝国」の仲間入りをしたのだろうか?「ナガサキ、ヒロシマそしてフクシマ311」は日本政府(安倍政権)が見事に超克(アンダーコントロール)してみせた!などという、こんなアベさま好みの屁理屈で粉飾した戯言をまともに信じる日本国民は果たしてどれほど存在するのだろうか?(関連/↓★)

★1  外務省「原爆展後援できぬ」原発事故掲出、理由に 被団協主催20200304朝日 https://www.asahi.com/articles/DA3S14388869.html
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★2 【朝日新聞の<対「アベ原発」忖度>人事!?】主要メディア・科学・政治・経済が諸共でファシズム2.0(ネオリベファッショ)に吸引される典型! ➾3.11〜9年!の朝日・原発記者が現場を外される異例人事/229「官邸&記者クラブ、ズブズブ・ヤラセ安倍会見」幹事も朝日!311日刊ゲンダイhttps://twitter.com/tadanoossan2/status/1238630424420552704
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それだけに、上で取り上げた人工知能(AI)学者であるブリュースター・ケール氏の「複数のウェブ(インターネット)・システム&デジタル図書館」の構築で「ネット社会の信頼」(新自由主義に取り込まれやすい(@ツヴェタン・トドロフ)、否、既に殆どそれに呑み込まれている!)を取り戻すという挑戦には大いに期待したい!(関連/↓▼) 

▼その原理は「イメージセンサ、マイクロ流体力学&同流路チップ、シングルセル解析etc」✖ AI‐DLの学際的な先端技術!➾(科学の扉)人体、1細胞ずつ解析 機能調べる国際計画、「成り立ち」の謎迫る124朝日:(所見/toxandoria)しかし、その実現でヒトが人造物(マニプランダ)化(“ヒト永続性の原理”破壊)のおそれ!「批判的実在論&人文・社会系」視座の役割がますます重要化しつつある!だから、今こそ「科学・科学技術という還元論的・絶対的人工主義がいくつかの抽象的(数学的・物理的)な指標から人間なり歴史なりを構成する(いわばそれは自在なディープ・フェイク化とも見える!)ことが容易になれば、そのとき、我われヒトは、自分で思い込むとおりの人造物(マニプランダ)となってしまうので、我われヒトは「経験論」的な、あるいは「生の現象学」的な(or普通の人々が住まい生活する日常生活的な)謂いでの文化の支配圏へ呼び起こされることがあり得ない(必要なくなる)ので?深い眠りへ、否、寧ろ悪夢に落ち込んでしまう筈だ。(@メルロ・ポンティ『眼と精神』−みすず書房−)という予告(警告)も真剣に受け止めるべき時であろう。 https://twitter.com/tadanoossan2/status/1232789730376339456
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