メルマガ:toxandoriaの日記
タイトル:ゲノム編集は遺伝子組み換えより遥かにリスクが大きい!  2018/11/06


■【ゲノム編集は遺伝子組み換えより遥かにリスクが大きい!】性否定のF1自家採種の禁止では政財官の一強独占構造化とゲノム編集等との<裏>癒着こそ要警戒!故に、EU型のGMO同等規制で多面的に対応すべき!
<注記>お手数ですが、画像は下記URLでご覧ください。
https://toxandoria.hatenadiary.jp/entry/2018/11/03/040020
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@フェーズ2:ソラリスの海(脱原発への急転向者)‏ @shinkaikaba
・・・F1自家採種禁止は多様性否定の自死行為?というより政財官の寡占一強構造化とゲノム編集等との裏癒着こそ要警戒!∴EU型のGMO同等規制で脇からも対応すべき! ☞ 自家採種禁止で地域の多様品種が食卓から消える/外資の餌食 日本の台所が危ない 20181101 日刊ゲンダイ 外資の餌食 日本の台所が危ない
・・・知的財産権の保護は、TPPでも大きなテーマだった。米中貿易戦争でも、トランプ大統領は中国が知的財産権を侵害していると問題にしている。新しい技術やソフトの開発者の権利がないがしろにされ、コピーや海賊版が横行すれば、開発や著作活動が成り立たなくなってしまう。国際社会が協力して知財保護を強化していくことは必要だ。日刊ゲンダイ7:38 – 20181102  
・・・

(所見)
更に、ゲノム編集は遺伝子組み換えより遥かにリスクが大きい!
 
・・・そのため、生物の遺伝情報を自在に改変できる「ゲノム編集」技術で作られた作物について、EU司法裁判所は「遺伝子組み換え作物(GMO)」と同じ規制を適用するとの判断(↓♨)を下した。
 ♨ 生物の遺伝情報を自在に改変できる「ゲノム編集」技術で作られた作物について、EU司法裁判所は、「遺伝子組み換え作物(GMO)」と同じ規制を適用するとの判断を下した。ゲノム編集した作物、遺伝子組み換えと同一規制に EU:20180727朝日 

・・・ 

・・・EUのGMO規制は世界でも厳しく、すべての食品に遺伝子組み換えの表示義務がある。農場から消費者までの全流通段階でGMOを含んでいるかどうか書面で伝えることも義務づけている。ゲノム編集による作物がこの規制の対象かどうかについては、これまであいまいだった(上記事より部分転載)。
・・・因みに、「ゲノム編集」と呼ばれる遺伝子操作は「遺伝子組み換え」(GM)と異なり、遺伝子(特定のたんぱく質を生成する一定のミクロ環境を含む1本のDNAヌクレオチドの鎖の一部分↓◆)をピンポイントで壊したり挿入することである。
・・・それは、いわば人為的な突然変異(遺伝子のミクロ環境をも操作し変容させることになる!)や遺伝子の書き換えそのもの(遺伝子組み換えでは遺伝子パーツがミクロ環境に適合しなければ無意味化するだけ)である。しかも、「遺伝子組み換え」よりも遥かに効率がよく、容易に操作できるので、食糧・エネルギー・難病問題などへの応用が期待されている。
・・・しかし、これらの技術は自然界の生態系を改変したり、自然には存在しない新たな生物を誕生させたりする恐れがある。このため、初期の段階(1975)に研究者が集まって「遺伝子操作の厳しい規則」(アシロマ会議https://bit.ly/2QzNMOg)が作られている(出典:『生物を知るための生化学』(森北出版)p7〜)。

 (補足)◆「遺伝子組み換え(GM)の基礎知識」
:「従来の交配」(今のF1種は、未だこのジャンルに止まっている?)が同じ種(稲と稲など)または近縁の種(ロバと馬など)同士の掛け合わせなのに対し遺伝子組み換えは種の垣根を越えて行われるが、遺伝子組み換え(GM)は未だ遺伝子パーツ(一定の作用を、ほぼそのなかで完結させる部品)の組み換えに止まっていた。しかし、<ゲノム編集は、コレと全く異なる一定の更なるミクロな環境における多様な関係性をも含む移動の操作なので、しかもそれが種の垣根を越えて行われる>ので、その影響は計り知れないものとなる。http://gmo.luna-organic.org/?page_id=18

(補足)◆ゲノム編集が一定のミクロ環境も含む操作であることの意味
:言い換えると、ゲノム編集とはゲノムの特定の部位で外因性(ヒトゲノムの場合はドナー)の遺伝子を追加・挿入したり、遺伝子変異を修正したり、削除したりすること(遺伝子の中身を編集し根本的に書き換えること)ができる最新の遺伝子工学技術である(https://bit.ly/2OnAP7R)。
:しかし、この操作について真逆に考えてみれば分かるのだが、それはある特定の「レシピエント(受け手側の)遺伝子とその周囲の非常に微細でデリケートなミクロ環境とのバランス関係を含めソックリ改変すること」と同意なので、結果的に、ゲノム編集の場合には、従来の遺伝子組み換えと異なり、周囲にある「更にミクロで、未知のミクロ環境(未知のバランス関係)の改変」をも含めつつ移動(編集)する訳だ。
:従って、その影響には計り知れないリスクが予想されることになる。なお、このような「ゲノム編集技術」に対する“用心深い”批判の眼差しが必須(非常に重要!)であることは、メルロ=ポンティ、ジェームズ・J.・ギブソン(アフォーダンス理論)、ヒューバート・ドレイファス(人工知能に対して鋭い哲学的批判を続ける米国の哲学者/参照↓★) 、ジルベール・シモンドン(個体化の哲学、技術哲学)らマイクロバイオームor量子物理・同化学フィールドも含めた<生命個体⇔環境システム>のなかに生命活動を位置付けるという、先端的な生命論(現象論的認知科学)の視座からも理解できる。(参考文献:S・コイファー、A・チェメロ著/『現象学入門/新しい心の科学と哲学のために』―勁草書房―/後述する“コンピュータ(AI)のフレーム問題”と関連する観点でもある) 
★愈々、グローバル新自由主義に置き換えるべき「感情の政治学」が必須の時代へ(2/2) M.アンリ『情感の現象学』から見える『感情の政治学』の可能性  http://d.hatena.ne.jp/toxandoria/20171109

 (関連情報/エトセトラ)
 
◆【90%以上はF1種で雄性不稔(タネなし)は染色体(ミトコンドリア)の異常?が、実は此の点が異常か否かについては未解明!←補、只のオッサン】
 ☞ 市販の野菜の約90%以上はF1種で栽培されていることをご存知ですか。固定種の野菜はどこへ消えた。20171025横田 浩/ブログIN ・YOUhttp://macrobiotic-daisuki.jp/f1-81484.html 

◆【雄性不稔(タネなし)の問題は未解明だし・・・、加えてF1への批判は過剰反応と割り切れるのだろうか?】
・・・F1の種に対する誤解(?)とその誤解(?)の生まれた背景・・・
 ☞ 2017.08.23ブログ・農ledge http://nou-ledge.com/2017/08/23/170823_f1/
・・・F1種について様々な意見がある。F1種の対極にある固定種、在来種が最も安全であると主張する人も少なくない。しかし、F1種は今日までの安定した食料供給を支えてきた種であることは事実であり、普段何気なく口にしている9割以上の野菜もF1種であるとされている。その中でF1種についてより詳細な知見を得ることも重要なことであるが、必要以上に危険と騒ぎ立てる必要性もない。最終的には自己の判断(自己責任)であり、いたずらにF1種を否定することはできない。 ←(toxandoria)生命科学の先端・専門知にも関わり得る「F1種」をどう受け止めるかの問題について、結局、それを<一般消費者の「自己責任」だ!と切り捨てる>のは、余りにも無責任な立場ではないだろうか?なぜなら、それは恰も<コンピュータ(AI)に対し、絶対に解ける筈がないフレーム問題(フレーム問題についての参考文献↓●)への解答を強要する> が如きであるからだ。一般消費者はヒトに非ず!と小ばかにしてることにはならないか?(∵紛れもなく人権を持つヒトである一般消費者は、専門知に関わる分かり易く適切な情報が与えられれば、必ず、それこそ自己責任で解を選択できるが、もし、必須“情報”(科学的事実等も含めて)が権力的に隠蔽されたり歪曲されたりすれば、並大抵の普通の手段で、適切に判断したり、対応したり、選択したりすることはできなくなる!)・・・

●S・コイファー、A・チェメロ著/『現象学入門/新しい心の科学と哲学のために』―勁草書房―

・・・関連/参考情報・・・ 

@冨永 格(たぬちん)‏ @tanutinn
 「(片山さつき氏が)早々と提訴に踏み切ったことが功を奏した。『訴訟案件』という武器さえあれば、怖いものはない」と首相官邸幹部。
(時時刻刻)正面からの答弁、避ける 片山氏・口利き疑惑/麻生氏・財務省の不祥事 1102朝日 2018年11月2日05時00分

@「閣僚の資質」をめぐる質問と答弁
 1日に論戦が始まった衆院予算委員会。野党側は、「口利き疑惑」が報じられた片山さつき地方創生相と、公文書改ざん問題など財務省で不祥事が続発しながら留任した麻生太郎財務相に照準を合わせた。だが今国会も、説明責任を果たそうとしない安倍政権の姿勢は引き継がれた。▼総合4面=焦点採録、1102朝日・オピニオン面=社説
9:02 - 2018年11月2日 
 
@フェーズ2:ソラリスの海(脱原発への急転向者)‏ @shinkaikaba 返信先: @tanutinnさん
>「(片山氏が)早々と提訴に踏み切ったことが功を奏した。『訴訟案件』との武器さえあれば、怖いものはない」と首相官邸 ←日本政府自身が<日本司法制度=アベ様ご用達の小道具>と見たてる此の傲慢ぶりこそ(又、それはアベ様お仲間の自己をも含む内外『環境』の無限の“可能性とリスク”が常に潜在するという多義的リアリズムについての『想像力と謙虚さの底なしの欠落』である!)が、<日本司法が脆弱化>したことの赤っ恥的な証拠となっている! Cf.↓▲
9:46 - 2018年11月2日 https://twitter.com/shinkaikaba/status/1058158486700224512 

@フェーズ2:ソラリスの海(脱原発への急転向者)‏ @shinkaikaba
返信先: @shinkaikabaさん、@tanutinnさん
▲「司法の脆弱性」、「トランプ・ヘイト式」に喘ぐ韓・日&米と対照的なEU理念の核心“緑の党”躍進に透けるポスト・メルケル「独と欧州の新たな希望」9:47 - 2018年11月2日 https://twitter.com/shinkaikaba/status/1058158660499591168

◆ 2018/05/23EUで有機農家の種子の権利が承認http://blog.rederio.jp/archives/3542
・・・目が点になるニュース。2021年から有機農家が自分たちの種子を売る権利をEUが承認したという。
・・・なんでこれで目が点になるかというと、EUは世界でもっとも種子が統制された地域で、種子の売買はEU共通カタログに登録された種子のみ。それ以外の種子を売買したら犯罪となる。有機農家にとって種子の交換は必須。同じ場所で同じタネだけを使い続けたら劣化する。だから種子を交換しなければならない。無償で交換することは認められているけれども、もし、交換するタネがないからお金で払ってしまったら、売った人は逮捕されてしまう。
・・・タネを登録すればいいと思うかもしれないが、その登録料は最低でも年間6000ユーロ(約80万円)程度かかる。個々の農家で賄える金額ではない。だから自ずと売買される種子は大企業の種子となる。世界トップ10の種子企業のうち5つはヨーロッパから生まれた企業。6大遺伝子組み換え企業のうち3社はヨーロッパ生まれ。種子企業の力が強い地域なのだ。
・・・しかも、これまでは登録するためにはその種子が新しく、同質的で、安定していて、他と区別しうる品種だけ。有機農業で活用される固定種・在来種には多様なものが多い。もともと多様な種子に手を加え、工業製品のように均質化されたものだけが優遇される。つまり種子企業が改良した品種以外は登録することは基本的にできない。そもそも今、世界各国に「モンサント法案」を押しつける根拠となる国際条約UPOV条約はヨーロッパを中心に整備が進んだものだった。
・・・一方、EUでの有機農業の発展はめざましい。そんな中、種子の規制は大きな桎梏になっていただろう。つまり工業的種子だけを重視する政策はもはや時代遅れになっている。←(toxandoria)というリアル認識へ逸早く転換し、EUはそれを実行へ移したということ。
このEUの決定によって、2021年からは有機農家が持つ多様な種子がマーケットで買えるということになる。
・・・従来のような手間のかかる登録審査、登録、高額の登録料も不要だという。そうなれば大企業に支配されていた種子マーケットが解放され、種子の種類もあっという間に多様になるのではないだろうか?・・・以下、省略・・・
 
 ◆GM作物を耕作している28カ国(2014年)2016-02-15 グリーンピース・ジャパン
http://www.greenpeace.org/japan/ja/news/blog/staff/gm/blog/55549/
・・・遺伝子組み換え作物は2014年の時点で28カ国に展開しており、栽培ポリシーや表示制度はそれぞれの国・地域によって異なります。
・・・まずは耕地面積トップは、アメリカ(世界最大のGM栽培地位で、7310万haと他国を大きく凌ぐ耕地面積で8種類の作物を栽培)、ブラジル、アルゼンチン、インド、オセアニア、アフリカの6地域。・・・以下、省略・・・
 
 (補足追記)外国籍の種子企業参入 農薬まみれの米が日本にあふれる? 外資の餌食 日本の台所が危ない1102日刊ゲンダイf:id:toxandoria:20181103121546j:plain
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