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タイトル:[机上の妄想]点描ポーランドの風景、2010.7(ポーランドから衆愚政治に踊る 日本への手紙)  2010/07/24


[机上の妄想]点描ポーランドの風景、2010.7(ポーランドから衆愚政治に踊る
日本への手紙)


<注記>お手数ですが、当記事の画像は下記URLでご覧ください。
http://d.hatena.ne.jp/toxandoria/20100724


【プロエピローグ画像】Chopin - Valentina Igoshina - Fantasie 
Impromptu

[http://www.youtube.com/watch?v=qa0Z6g1XJkU:movie]


【画像】点描ポーランドの風景、2010.7(撮影、7/15〜7/22)


クラクフ郊外の風景
[f:id:toxandoria:20100724092040j:image]


トルン、コペルニクスの家
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トルン、チュートン騎士団城
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ポーランド平原の風景1
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ポーランド平原の風景2 機中より
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ポーランド平原の風景3
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アウシュヴィッツ、物的証拠展示室
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アウシュヴィッツ、第二収容所跡地ビルケナウ
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第二次大戦勃発の地、グダニスク港の風景1(バルト海)
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グダニスクの風景2
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ワルシャワの風景1
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ワルシャワの風景2
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風景、ショパンの生家1(ワルシャワ郊外)
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風景、ショパンの生家2
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風景、ショパンの生家(周辺)
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(ポーランドについての概観と感想(妄想))


残念ながら、日本人にとってポーランド関連の情報が日常のニュースとして耳
目に届くことは非常に稀であり、それは、対実効権力の暴動が起こったり、不
遇な飛行機事故が起こったり(参照、
http://plaza.rakuten.co.jp/kngti/diary/201004120000/)、あるいはポーラ
ンドを出汁にした疑いが濃い怪しげなニュース(例えば下記◆の如き)が流さ
れる時くらいのことだ。


◆ポーランドの「乱交ゲーム」というデマと日本の青少年厳罰論に共通する悪
意、
http://2xxx.jugem.jp/?eid=71


しかし、この類のニュースは、次期首相の候補として小泉進次郎(自民党のイ
ケメン看板)への期待が高まりつつあるとかの類のB層(衆愚政治)受けを狙
った、主要メディアによる財務省・検察庁を筆頭とする官僚機構による『国家
的ネコババ』の悪巧み(“特別会計+一般会計”を巡るダークマター/cf. 石
井紘基・事件の闇、
http://aruite5.blog.shinobi.jp/Entry/1111/)
等をカムフラージュするための下心を潜ませたデマゴギーに過ぎない。


ところで、慧眼にも19世紀ポーランド・ロマン派の詩人ユリウシュ・スウォヴ
ァツキ(Juliusz Słowacki/参照→
http://hektor.umcs.lublin.pl/~mikosmul/slowacki/)
が「ヨーロッパの心臓」と名付けた(出典:沼野充義・監修『読んで旅する世
界の歴史と文化、中欧』‐新潮社‐)ポーランド(首都ワルシャワ)は、ヨー
ロッパの中で最も複雑で熾烈な歴史(ドイツ・フランス・ハプスブルク・ソビ
エト・現代ロシア・現代米国など複数の歴史的覇権国・宗主国との複雑な関係)
を今も持ち続ける国だ。


現代のポーランド共和国(人口、約3800万人)の約97%(3700万人)はポーラ
ンド人(西スラブ人)であるが、歴史を紐解けば、それは幾度かの国境線の変
更、周辺列強諸国との攻防など(列強諸国・多民族・多宗教間の鬩ぎ合い)の
中での凡ゆる過酷で限界的な政治・戦争・殺戮・ホロコーストらの繰り返しと
いう真に苛烈な歩みであった。また、この様に複雑極まりない歴史のプロセス
で漸くカトリック教徒国としての体制が確立したのは第二次世界大戦が終結し
てからである。


このように余りにも過酷な千年以上に及ぶ“歴史的意味での多民族国家ポーラ
ンド”が、そのプロセスで二回も国家消滅の経験を経ていることは周知のとお
りだ。一回目は10世紀に勃興したポーランド(勃興期(10世紀)〜1384ポーラン
ド王国、1385〜1569ポーランド・リトアニア連合王国、1569〜1795ポーランド
・リトアニア共和国)が1795年の第三次ポーランド分割で消滅し、二回目は独
立を果たしたポーランド第二共和国(1918〜1939)がナチス・ドイツの侵攻で
崩壊(残った東部地域もソビエト軍の侵攻で1941年までに消滅)した。


ところで、第三次ポーランド分割の前に、フランスのJ.J.ルソー(1712-78/
仏の啓蒙思想家) は、著書『ポーランド政府論(1771)』の中で、“混沌・ア
ナルシ(an-archie /列強諸国の介在・介入・浸食による中枢権力の不在)”と
して非難されていた当時のポーランドの政治・社会制度(選挙王制、連盟主義、
国会、その国会にお ける自由拒否権など)をむしろ以下のように積極的に評価
していたことが分かる(出典:阪東宏・編『ポーランド入門』-三省堂書店-)。


『ポーランドにとって善い制度であり得るのはポーランド人自身が創造し た
ものである…できるなら制度の改善に努めるのもよろしい。けれども貴方たち
を今あるものにしたポーランド人自身が創った制度を軽蔑などしませんように』・・・その上でルソーが描くポーランドの未来像には三つの特徴がある。


(その一)被支配民族としての立場の解放(国民主権の獲得)


国民教育の重要性…教師の出自は職業的身分等に固定されてはならず(被支配
民族としての立場の解放)、生徒についても初等・中等教育を受ける者と高等
教育を受ける者を差別してはならず、中等教育は出来得る限り学費免除にする
ことが望ましい。


(その二)本格的地方分権の実現


国制については、ポーランドのようなかつての大国が専制国家に堕することな
く、むしろアナルシ(既述のan-archie)に傾いている現状は驚嘆に値する積
極的な例外現象だ。これからのポーランドの目標は先ず領土の均衡的縮小(16
〜17世紀の黄金期(ポーランド・リトアニア連合共和国)の如き近隣支配的な
大国を目指すべきでない)、次に縮小された国家の内部を独自の権限を持つ県
の連合体(本格的地方分権)に改造することだ。


(その三)社会的解放(弱者救済)


士族(シュラフタ/Szlachta…日本の武士階級に近似、大士族≒貴族)・町人
・農民の三身分を改革し、特に士族の偏見と利己心を克服すること、永く隷従
の民であった人々を自由人へ解放する事業は、ただ倫理的であるというだけで
なく大胆さと思慮を必要とする難事業だ。が、それ(社会的解放)を実現しな
ければポーランドの再生はない。


このようにポーランド史を概観すると、日本人の一般常識からは思いもつかぬ
ことかも知れぬが、自民党の長期独裁から漸く政権交代を果たしたとはいえ、
<宗主国・米国の傀儡組織たる官僚機構>を始めとする実効権力の支配下で混
迷を極めつつ衆愚政治の泥沼(菅民主党政権の自民党化への溶解、メディアが
操る進次郎型イケメン首相待望論の拡がり、あるいはホロコースト(アウシュ
ヴィッツ)否定論等の歴史修正主義や単純陰謀論の跋扈など)へ引きづり込まれ
つつあるからこそ、今の日本が手本とすべきは、現在も苛烈な歴史経験の荒波
に抗う“ヨーロッパの心臓”たるポーランドであると思われる。


【エピローグ画像】


01 Nocturne No. 1 in B Flat Minor, Op. 9-1 by: Peter Schmalfauss
[http://www.youtube.com/watch?v=jDeMU9VLR4o:movie]


Chopin Nocturne
[http://www.youtube.com/watch?v=eGPPDV8wBOQ:movie]  

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