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タイトル:[参考情報]2006年、夏のフランドル(オランダ・ベルギー)旅行の印象/ブルージュ編1  2006/09/07


[参考情報]2006年、夏のフランドル(オランダ・ベルギー)旅行の印象
/ブルージュ編1
2006.9.7

<注記>

(1)『ブルージュ編』は、やや画像が多くなるので、先に【画像の解説】の
ページを数回に分けてをアップし、次いで【記事】のページをアップする予定
です。

(2)因みに、Googleでブルージュ関連のHPを少しチェックしてみたところ、
1枚目の写真のようにブルージュを俯瞰的にとらえた光景はあまり見当たりま
せんでした。また、この街の全てが“天上のない美術館”と呼ばれるほど、ブ
ルージュのどこを切り取っても美しい絵画的な光景となります。

(3)そこで、「俯瞰的な光景」と「普通の街の姿の中で美しいと感じた光
景」の画像を拡大したページを作って別置してみました。是非、下のURL(◆)
を開いてご覧になってください。ブルージュの魅力的な空気を実感して頂ける
かも知れません。

◆http://www1.odn.ne.jp/rembrandt200306/test.htm 


【画像の解説】

(お手数ですが、当解説の各画像は下記URLでご覧ください)
http://d.hatena.ne.jp/toxandoria/20060907

一枚目は、「鐘楼」(13〜15世紀に造られた、地上38メートル366の階段があ
る塔は15世紀に完成)の屋上から見たブルージュの遠景。

二枚目は、ブルージュにあるヤン・ファン・アイク(Jan van Eyck/ca1390-144
1)の銅像。彼は、ブルゴーニュのフィリップ善良公(フィリップ・ル・ボン/ 
Philippe le Bon 1396-1467、在位1419-1467年)の宮廷画家としてゲントなど
で活躍したが、晩年(1431年以後)はブルージュで活動し、この地で没してい
ます。

三枚目は、「フルーニング美術館」(Groening Museum/ヤン・ファン・アイ
ク、メムリンクから現代までのブルージュにゆかりの絵画を所蔵する)にある
ヤン・ファン・アイクの『ヴァン・デル・パーレの聖母子』(Madonna and Chi
ld with Canon Joris Van Der Paele. 1436. Oil on wood. Musee Communal de
s Beaux-Arts, Bruges/参照、http://www.abcgallery.com/E/eyck/eyck22.htm
l)です。これはヤンの作品の中でも人物が可能な限り大きく描かれた大作とし
て有名です。右から二人目のヴァン・デル・パーレは、この絵の寄進者であ
り、左端はブルージュの守護聖人ドーナス、右端は、この絵の教会への寄進者
ヴァン・デル・パーレの守護聖人聖ヘオルグです。

四枚目は、メムリンク美術館(旧シント・ヤン病院/Memlingmuseum, Sint-Jans
hospitaal)所蔵の、メムリンクの傑作とされる『シント・ヤン祭壇画』(147
4-1479 Oil on oak panel  173.6 x 173.7 cm (central), 176 x 78,9 cm 
(each wing))の全体図です(参照、http://www.kfki.hu/~/arthp/html/m/meml
ing/2middle2/index.html)。

五枚目は、その右翼の拡大図像『パトモス島の福音書記者ヨハネ』です。キリ
ストの啓示を受けた福音書記者ヨハネがパトモス島に座り、眼前に展開する恐
るべき幻視の様子を黙示録に書いているところです。劇的な恐ろしい世界がメ
ムリンクの筆によって平和で中庸な夢幻的な世界に変質しているようです。

六枚目は、ベルギーの詩人ロデンバック(Georges Rodenbach/1855‐1898)の
小説『死都ブルージュ』(参照、http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya022
6.html)に触発されて、同じくベルギーの世紀末の画家クノップフ(Fernand 
Khnopf/1858-1921)が描いた『死都』(A Dead City)です(Pastel、26×16
cm Private Possession/参照、http://pintura.aut.org/SearchProducto?Pro
dunum=12219)。

ブルージュは、9世紀頃からフランドル伯の居城がある土地として発展し、や
がてゲントやイーペルと並ぶフランドル毛織物工業の中心地ならびにハンザ同
盟の重要都市として繁栄を謳歌するようになていました(凡そ12〜14世紀)。
しかし、この政治・経済・文化都市ブルージュが、地勢的な環境の激変により1
5世紀以降は沈滞を続けることとなり、中世の美しさをタイムカプセルに閉じ込
めることとなりますが、その独特のイメージが、世紀末の芸術家ロデンバック
らによって<死都>として復活し、その比類ない美しさが再発見されたという
経緯があります。

七枚目は、「メムリンク美術館」(Memling Museum)所蔵の『聖女ウルスラの
聖遺物厘』です。これは、末期ゴシック美術(ミニチュア家屋)の傑作であ
り、ブルージュの美しさを凝縮したような雰囲気を漂わせています。この内部
には聖ウルスラ(http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A6%A5%EB%A5%B9%A5%E9?
kid=123649)の聖遺物が収められており、パネルの絵はメムリンクが描いてい
ます。ウルスラと11,000人の侍女たち一行がローマ巡礼へ赴く赴く物語が描か
れています。

八枚目・九枚目は、ブルージュの北東の外れにある18世紀に造られた「聖ヤン
の風車」とその周辺を巡る運河(参照、ブルージュの地図、http://www.asahi-
net.or.jp/~sp6k-tkmt/Brugge.html)の付近の早朝の風景です。この近くには
「ヒド・ヘゼレ博物館」(Guido Gezelle Museum)や「フランデレン民族博
物館」(Museum vor Volkskunde/フランデレン運動(参照、http://www.tufs.a
c.jp/ts/personal/ykawa/results/cours(2001)/kurashima_jp.htm)の旗印とな
った詩人ヒド・ヘゼレの関連資料が展示されている)があります。

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