メルマガ:toxandoriaの日記
タイトル:[参考情報]「日本の貧困」の実相=南原繁の古本が100円で売られる時代  2006/07/28


[参考情報]「日本の貧困」の実相=南原繁の古本が100円で売られる時代
2006.7.28

[副題]2006-07-25付toxandoriaの日記、[ワーキング・プア社会を放置する「日
本の政治権力者と御用学者の底なしの貧困」]への反照
http://d.hatena.ne.jp/toxandoria/20060725

●これは、表記記事へのコメントとTBの内容をアレンジして[参考情報]として
記事にしたものです。kaisetsuさまからの情報(TB)によると、ある古本屋で
南原繁の著書が100円、マンガ本が1,000円で売られていたそうです。

●南原繁は、為政者から“曲学阿世の学者”と罵られたそうですが、今は“曲
学阿世の学者”(=御用学者)こそが好まれるような実に情けない日本となっ
てしまいました。「傾城の美女」ならぬ「傾城の御用学者」どもが国会周辺を
ゴキブリにように跋扈しています。

・・・以下は、表記記事(http://d.hatena.ne.jp/toxandoria/20060725)への
コメント&レスの再録です。

toxandoria 『tokumei_r32さま、TB(http://d.hatena.ne.jp/tokumei_r32/200
60726)ありがとうございます。

元大蔵省の関西学院大学教授・村尾信尚氏のような、いわゆる“御用学者”は
「保身のために開き直っている」ようにしか見えませんね。

彼らは現実を見ているはずですが、見てみぬ振りをしているのだと思いま
す。』

# kechack 『村尾教授の思想は、中国の先富論と同じですね。

まず企業の業績回復、次に税収回復。最後に弱者救済。しかし低賃金労働者の
創出→企業の業績回復 という構造なので税収は財政再建に充当し、貧乏人を
温存した方が恒久的な企業の利益確保につながるというのがニューエコノミー
の実態だと思いますが。

実際には中産階級が没落し、国内消費が停滞し国家が疲弊して終るでしょ
う。』

# toxandoria 『kechackさま、コメントありがとうございます。

“中国の先富論”ですか、たしかに言えますね。

CNNで「世界幸福度調査」(http://www.cnn.co.jp/world/CNN200607280021.
html/英レスター大学のエイドリアン・ホワイト氏が7月28日に公表)が報じ
られています。

これによると、デンマーク・スイス・オーストリアなど欧州の小国が上位にな
っており、アメリカは20位、日本は90位だそうです。中国82位、インド
125位も宣(むべ)なるかなです。

BRICS諸国は軒並み貧富差の拡大が進んでおり、総体で見ると世界人口の約半分
にあたる30億人が“1日2ドル以下という極貧の生活”に喘いでいます。

そして、ご指摘のとおり、今の日本は中産階級が没落し、国内消費が停滞し国
家の裾野が疲弊する方向へ、つまりBRICS型の社会構造へ向かい急速に変化しつ
つあるようです。

推定で約800〜1,000万人(400万世帯)のワーキング・プア化は未だ入り口かも
知れません。

“日本沈没”への危機をもたらした小泉首相らは無論のこと、“この恐るべき
現実”を見てみぬ振りの村尾教授、竹中平蔵のような御用学者たちの責任は重
大です。

そして、身近にヒタヒタと水没の危機が忍び寄るにもかかわらず、未だに過半
の善男善女には“この恐るべき現実”が見えていないようです。』

# kechack 『 最初は元々消費性向の乏しい階層が更に貧しくなるだけなので、
消費データにネガティブな傾向は出ないかも知れませんが、そろそろ自動車や
家電といった大衆型耐久消費財の売れ行きが鈍くなり、国内の中産階級の没落
が明らかになるでしょう。

気づいた時にはとき既に遅し……でしょうが。』

# toxandoria 『kaisetsuさま、情報(TB、http://blog.kaisetsu.org/?eid=42
3734)ありがとうございます。

『8月15日と南原繁を語る会』(http://www.nanbara.net/top.php)に期待
します。

それにしても、南原繁の著書に100円の根付けをする古本屋こそ“曲学阿世
の輩”ですね。今の日本では“曲学阿世に恥じることもない、芸能タレントま
がいの御用学者”が溢れ返っています。

いよいよ「大学倒産の時代」が目前となり、ますます“曲学阿世の輩”が蔓延
らなければよいのですが・・・。』

・・・以下は『8月15日と南原繁を語る会』関連の情報です・・・

為政者から曲学阿世と罵られつつ、発言を止めなかった南原繁こそ、アカデミ
ック・フリーダムの偉大な実践者だった・・・(立花 隆)。

『8月15日と南原繁を語る会』

問合せ先

〒113-8654
文京区本郷7-3-1東大構内 東京大学出版会内(FAX?3-3813-8353)「東京大学
の8月15日と南原繁を語る会」事務局

【プログラム】

総合司会・立花隆

第1部「東京大学の8月15日と南原繁の時代」
立花隆(評論家・東京大学特任教授)
石坂公成(免疫学者・日本学士院会員)
細谷憲政(医学者・東京大学名誉教授)
石井紫郎(法学者・東京大学名誉教授)
堤清二(辻井喬・作家)

第2部「南原繁の歴史的意義と現代的意義」
佐々木毅(政治学者・東京大学前総長)
姜尚中(政治学者・東京大学教授)
高橋哲哉(哲学者・東京大学教授)
大江健三郎(作家)
鴨下重彦(医学者・東京大学名誉教授・南原繁研究会)

(以上、出演順)

【日時】

2006年8月15日(火)17時30分〜21時(開場16時30分)

【場所】

東京大学(本郷キャンパス)法学部31番教室(文京区本郷7-3-1)
〈アクセス〉丸の内線・大江戸線「本郷三丁目」駅、または、南北線「東大
前」駅下車、安田講堂すぐ前の建物

【会費】

無料(ただし資料代1000円)

【お申し込み方法】

「8月15日と南原繁を語る会」ウェブ・サイトの登録フォームからお申し込みく
ださい(登録開始は7月下旬予定です)。
URL http://www.nanbara.net

(出演者のプロフィールやプログラム等、会の最新情報はこのページでご覧に
なれます。

*参加多数の場合、一部の方は他の教室での映像または音声による参加になり
ます。先着800名で締め切りになります。

【主催】

「8月15日と南原繁を語る会」実行委員会(代表 立花隆・佐々木毅・石井紫
郎)
「8月15日と南原繁を語る会」事務局
〒113-8654 文京区本郷7-3-1東大構内 東京大学出版会内(fax 03-3813-835
3)

【後援】

東京大学出版会

(参考URL)http://d.hatena.ne.jp/toxandoria/20060728

ブラウザの閉じるボタンで閉じてください。