メルマガ:歴史上人物意外史
タイトル:歴史上人物意外史 終刊号  2006/01/02


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          歴史上人物意外史         Vol.12(終刊号)

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 ■新年明けましておめでとうございます。
 
  新年早々終刊では申し訳ありませんが、この号を持って廃刊とさせて
  いただきます。

  購読者の皆様には文才もなくき拙文をお読みいただき、また配信スタ
  ンドのスタッフの皆様には心からお礼を申し上げます。
  本当にありがとうございました。

  そろそろネタも尽きてきたのが廃刊の真の理由ではあります。

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 ■6人の金日成

  日本人拉致疑惑で日朝国交正常化が進展しない将軍様が君臨する北朝鮮
  の建国の父であり、金正日(キム・ジョンイル)総書記の実父でもある
  “初代将軍”金日成(キム・イルソン)元主席にまつわる意外史を取り
  上げてみます。

  今でこそ北朝鮮に対して同一民族であり、同胞であるということで、金
  大中(キム・デジュン)元大統領から引き継いだ太陽政策の下、南北融
  和路線をとる韓国の盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権下では、北朝鮮批判も
  金正日風刺もタブーとなってしまっていますが、それ以前は敵対国家と
  して厳しく対峙しており、北朝鮮寄りの発言をしただけで犯罪とされた
  ほどでした。

  そんな時代背景の1970〜1980年代に韓国で出版されて邦訳されたのが、
  『6人の金日成』というタイトルの本で、かなり分厚いページ数があり
  ました。

  “抗日パルチザン(武装ゲリラ)の虎”として日本軍に恐れられた朝鮮
  民族伝説の英雄が金日成だったのですが、北朝鮮を支配した元主席の金
  日成とは全くの別人であったという説が社会主義崩壊後明らかになって
  来ています。

  『6人の金日成』が発行された時代には、日本でも左翼勢力の発言力が
  強くて、とても大きな声で履歴詐称、替え玉説を主張することは出来な
  かったと思います。

  著者(韓国人)は金日成の武装ゲリラが出没して、日本軍と戦闘を交え
  た年代、場所などの資料を駆使して複数の金日成が存在し、活躍してい
  たことを検証しようと努めていました。

  内容を詳しく記憶していないのですが、朝鮮革命を目指して決起した人
  物の名前が列記されている古い印刷物の中に、明らかに金主席が政権を
  握ってから改竄されたと思しき箇所が図版で掲載されていたことだけは
  印象に残っています。

  たしか金主席は本名を金成柱(キム・ソンジュ)といい、原本にあった
  人物の一人の名前が金成柱に置き換えられているのです。因みに実弟の
  金英柱(キム・ヨンジュ)は幾度も粛清または失脚説が流されています
  が、いまだ現役で健在らしいと言われています。

  旧ソ連の後押しで北朝鮮の指導者に抜擢された金日成は、政権の座に就
  任した時に、首都平壌(ピョンヤン)のスタジアムで就任演説を行なっ
  たのですが、居合わせた人たちの多くが伝説の金日成が若干30歳ぐらい
  の青年であったことに違和感を抱いたとの証言が別の書物に掲載されて
  いたことを思い出しました。

  また最近になって、ロシアの沿海州地方に住んでいた隣人の証言で、金
  日成は旧ソ連軍の将校であったことが判明したと新聞でも報道されてい
  たのをご存知の方もあると思います。

  旧ソ連指導部や駐留軍駐留軍にしてみれば、傀儡政権のリーダーに少し
  でも名の知れた人物の名前を詐称させれば、統治も楽だと考えたとして
  もなんら不思議ではありません。

  北朝鮮の実情はごく最近になって、国民の置かれた惨状や生活状態が知
  られてきましたが、すでに1980年代に朝鮮総連の幹部で在日朝鮮人とし
  て北朝鮮に渡航し、聞いて極楽、見て地獄の北朝鮮の実態に接して絶望
  した手記を発表していました。

  祖国建設のために帰国した多くの在日の人たちがキポ(帰胞)と呼ばれ
  て、二重の差別を受けているなど胸の痛むような実情が記されていまし
  た。  
  
  賄賂がまかり通り、たかり体質が幅を利かせているともありましたが、
  現在の金正日体制の外交戦略を見れば、今も相も変わらずその体質は
  続いていると思わざるを得ません。

  最近、中国の毛沢東(マオ・ツォートン)の実像を描いた『マオ―誰
  も知らなかった毛沢東』という書物が話題を呼んでいます。私はまだ
  読んでいませんが、本当は凄い独裁者そのままだったらしいようです。

  中国の農民が毛沢東は二人いたと語っていたという新聞記事を目にし
  たことがあります。

  一人の毛沢東は農地解放をして農地を地主から農民に分配した優しい
  指導者であり、もう一人は農地を農民から取り上げて人民公社化して
  しまった鬼のような毛沢東像でした。

  北のドン(首領)と呼ばれた金日成は、毛沢東になれなかった男とか
  小型毛沢東とか呼ばれています。

  韓国の研究家によれば、金日成は南労派(南朝鮮労働党系)を手始め
  に延安派(毛沢東率いる中国共産党系)を粛清し、ついには自分が所
  属していた甲山派の同志をも粛清して、独裁政権を確立し、自分の神
  格化までなしえたとされています。

  八切止夫氏の徳川家康は2人いた説と似たものを感じています。

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 ■『信長の棺』加藤廣著が話題を呼んでいるそうです。私は未読ですが、
  桶狭間の戦いはなかったなど八切史観をも凌ぐ発想が展開されているよ
  うです。
  折を見てぜひ呼んでみたいと思っています。

  4ヶ月間に渡る購読に改めて謝意を表します。

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  ◆メルマガ名:「歴史上人物意外史」
  ◇発行者:纐纈智恵郎 kouketsu@yahoo.co.jp
 

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