メルマガ:歴史上人物意外史
タイトル:歴史上人物意外史 Vol.6  2005/10/30


?????★★★★★?????〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

          歴史上の物意外史          Vol.6

 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓?????☆☆☆☆☆?????
  
 ●秋の深まりと共に鍋物がおいしいシーズンになりました。
  おでんで一杯なんていいですね。
  
  朝晩の冷え込みが身に沁みるというのに、つい2、3日前のことで
  すが、昼間蝉の鳴き声が聴こえてきました。空耳とかとか耳鳴りと
  かではなく、たしかに蝉の声でしたよ。

  出遅れてこの世に出てきた夏の虫といったところでしょうか。

∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴

 ■明智光秀冤罪説≪その3≫

  本能寺の変は天正10年(1582年)6月2日の払暁に、明智光秀によって
  引き起こされたクーデターだとされています。しかし、八切止夫説に
  よれば、明智光秀の謀反とする定説は、本願寺説教節によって広めら
  れたものであると断定しています。

  当時、織田信長と激しく対立していた主な勢力には次のようなものが
  ありました。
  
  一 日本占領と植民地化の機会をうかがっていたカトリック勢力の
    イエズス会
  
  二 律令体制を廃棄し、公卿制度を葬り去るのではないかと恐れおの
    のき、その上四国討伐も憂いの種であった天皇を頂点とする朝廷

  三 天正7年に右大臣を辞めた信長によって壊滅的打撃を受けた仏教
    勢力 

  四 信長に滅ぼされた美濃の斉藤道三の流れを汲む斉藤一族と、信長
    夫人となった道三の娘帰蝶(俗にいう農姫)の信長への恨み

  五 当時、三河から駿河までを領有し、百万石の大名となって信長に
    脅威を与えていた徳川家康

  これらの諸勢力が複雑に絡み合って、本能寺の変が演出されていった
  と見られています。
  
  直接指揮を執った黒幕的首謀者から漁夫の利を得ようとする者まで、
  まるで推理ドラマでもみるように入れ替わり立ち代り出演者が登場し
  てきます。

  まず 事件当日の天候は前日までの長雨がやっと上がり、本能寺周辺
  は多分深い霧に包まれていたかもしれません。

  ここにもキーワードが隠されていますが、のちほど明かすことにしま
  す。

  八切説では、クーデターの首謀者は、斉藤道三の一族の斉藤内蔵助
  (当時、丹波城軍目付で、長曾我部氏の義兄)による謀反とのことで、
  信長夫人帰蝶も当然事件の計画に関与していたものと思われます。

  帰蝶のことがいつのまにか消息も絶えてしまった裏には、夫婦仲が最
  悪になっていたからで、斉藤家の娘にしてみれば信長に憎しみと恨み
  を抱いていても不思議ではないというわけです。

  斉藤内蔵助軍は長岡(細川)見張り所群の暗黙の了解のうちに、同日
  未明京都入りをし、本能寺を包囲したまではよかったものの、その後
  突発的な事態が発生して歴史の歯車は意外な展開を見せることになり
  ます。

  かねてから自身による神宣言で、キリスト教から手を切った信長の神
  をも畏れぬ所業は悪魔そのものというわけで、カトリックの宣教師た
  ちが信長暗殺を実行に移したというのです。悪魔はキリストの敵であ
  り、この世から抹殺しても罪にはならないという教義上の解釈をした
  のでしょうか。

  本能寺から二丁と離れていない場所にイエズス会は3階建ての教会を
  造っており、そこから最新型の火薬を放って本能寺は爆破され、信長
  主従を毛髪一本残さず爆砕してしまったというのです。

  事実ならば現代のイスラム過激派のテロを髣髴とさせる大事件です。

  当日は数日来続いた雨で、樹木や建物は水分を過剰に吸い込んでいて
  普通の火災でほとんどが灰燼に帰すことはないと八切氏は火薬爆発説
  を強調するのですが、「逆説の日本史」を書いている作家井沢元彦氏
  によれば八切氏に敬意を表しつつも、大した問題ではないと斬り捨て
  ています。

  八切氏は執筆に当たって、当時まだポルトガル領だったマカオの図書
  館にまで行って、イエズス会の史料を集めたりして本能寺の変、明智
  光秀の冤罪を立証しようと努めてきました。

  私の友人とはこの辺が違うのですね。結論は似ていても市井のただの
  おじさんにすぎなかった友人の説は、直感による解釈であり、学識豊
  かな八切氏の説は、犯罪捜査に当たる刑事や物証を集めて犯人を割り
  出す警察の手法みたいなものです。

  斉藤内蔵助による謀反とカトリック勢力によるテロ行為で織田信長の
  天下取りの野望は志半ばにして費え去りましたが、実はこの裏に本能
  寺の変を企てた真犯人が存在していたのです。

  それは次回のお楽しみということで、今回はこれにて失礼します。

∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴

 ●週刊発行ということで頑張っていますが、1週間のなんと早いこと、
  右むいて左を向いている間にもう次の週に入っているのですから…。
 
  気を抜かずに毎号続けていけるよう努力しますので、これからもよろ
  しくお願いします。

〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

 ◆メルマガ名:「歴史上人物意外史」
 ◇発行者:纐纈智恵郎 kouketsu@yahoo.co.jp

ブラウザの閉じるボタンで閉じてください。