2010年11月05日第40号(通巻第239号)
【PHOTO BY YAO YUAN】

11/5(金) 秋の六義園〜六義園で日本文化に親しむ (〜/11/7)六義園

11/6(土) John Cage 100th Anniversary Countdown Event 2010 青山学院アスタジオ

11/7(日) 横浜赤レンガ倉庫”骨董ロマン祭14th” 横浜赤レンガ倉庫1号館イベントホール

11/8(月) 窪田正克 写真展「 知床 世界自然遺産 」 ペンタックスフォーラム

11/9(火) ドガ 展(〜12/31) 横浜美術館

11/10(水) 菊まつり(〜/11/21)  亀戸天神社

11/11(木) 府中市美術館開館10周年記念展
バルビゾンからの贈りもの〜至高なる風景の輝き(〜11/23) 府中市美術館

10/29(金)ワンアクション・オープン搭載の「T005」発売

10/30(土)被爆樹の柿の苗育てて10年 東北生活文化大高で収穫祭

10/31(日)ASIMOが10歳に!ホンダ、成長を振り返る動画を公開

11/1(月)マクドナルド「ハッピーセット」に「たまごっち!」お目見え

11/2(火) Cocco 最強メンバーと圧巻ライブでファン涙!

11/3(水)無印良品ならではのiPadアプリ3つ同時リリース

→鎌倉の銭洗弁財天は、洗ったら金運が上がるとよく言われていますが、お金への執着を洗い流すのが本来の在り方です。お金への妄執、煩悩に囚われることがなくなれば、より大きなものを得られるようになるということですね。洗うとお金が増えるというのは、それこそお金に囚われた発想というものです。(前号の「哈日杏子の特別コラム」を読んで)【日本 河上晃一郎

←「鎌倉の達人」による明快なご指摘、ありがとうございます。表面的な現象が事物の本質を覆い隠し、本当の意味が分からなくなってしまうということはよくありますね。日本の興味深い文化現象について伝える場合も、その文化の真の内容をしっかり洞察すべきだと思いました。今後も努力していきたいと思います。

→お母さんがフィリピンの方だからという理由だけでいじめられたのですね。明子ちゃんにはどうしようもできないことでいじめるのは卑怯です。学校の先生も金八先生みたいにいじめた子に注意するべきです。(前号の「編集長のフォトエッセイ」を読んで)【日本 匿名

←この世界のあちこちにいじめが存在しています。学校と家庭が緊密に連携していじめの芽を取り除くと同時に、いじめられる側の抵抗する能力を養うことも重要でしょう。いずれにしても、明子さんのような子供たちが心の深いところで孤独を感じることのないようにできれば、命が簡単に断ち切られることもないはずです。

ALAYA

カシオの新しいカメラ

カシオは10月19日、東京の新宿で「写真革命」と題したデジタルカメラの新製品発表会を開催した。会場は一般のデジタル製品発表会とは異なる雰囲気で、足を踏み入れた瞬間、自分が間違って画廊に入ってしまったのかと思ったほどだ。美しい額に入れられた風景画がたくさん飾ってあったからだ。しかし司会者の説明を聞いて、それらが実は「ハイダイナミックレンジ合成」(HDR)機能によって処理されたデジタルフォトであることが分かった。

HDRは画面の迫真性を追求する、現在のところ最も先進的な手段である。一般の写真は黒から白までの色しか表示できず、白を超えた明るい色(太陽の光や金属のハイライトなど)にはうまく対応できない。HRDの処理技術は白と黒の極限を突き破り、明るい色は非常に明るく、暗い色は非常に暗くし、画面の細かい部分も失われることがない。ごく普通の風景でも、HDRによって処理すると油絵のように美しくなるのである。

簡単に油絵のような美しい写真を撮ることができる連写効果を備えた新しいデジタルカメラは、EX-ZR10である。EX-ZR10が採用するCMOSセンサーの有効画素数は1230万であり、光学7倍ズームレンズを搭載している。HDR写真を自動処理できるだけでなく、最高40fpsの高速連写をサポートし、解像度1080pの高画質画像が撮影できる。また驚かされるのは、このように素晴らしい性能を備えたデジタルカメラなのに、サイズは僅か102×69×27ミリメートル、重さは176グラムで、バッグに入れてもまったくかさばらないことである。

発表会でもう一つ注目を集めたデジタルカメラはEX-H20Gである。このカメラは有効画素数1410万のセンサーと光学10倍ズームレンズを採用しており、解像度720pの高画質画像が撮影でき、360度パノラマモデルもサポートしている。これだけでも非常に素晴らしいのだが、もっと興味深いのは「ハイブリッドGPS」という新機能である。

現在、GPS機能を備えたデジタルカメラはますます多くなっているが、このカメラが他と違っている最大の点は、電源がオフになっていてもカメラに内蔵されたセンサーが働いて計算を行えることである。そのため、建築物やトンネルなどGPS信号のない場所でも自分の位置を算出することができる。旅行の好きなカメラファンにとって、これは非常に行き届いた設計と言えるだろう。この二つの素晴らしい新製品は、価格がそれぞれ4万円前後(約3300人民元)で、11月26日に発売予定である。(松鼠執筆)

写真提供:カシオ計算機株式会社宣伝部

カシオEX-ZR10 http://casio.jp/dc/products/ex_zr10/ カシオEX-H20G http://casio.jp/dc/products/ex_h20g/

超便利な燃費アプリ

「DriveMate Fuel」は、株式会社カーメイトが開発した、自動車の燃費を管理するためのアプリケーションソフトで、8月20日の発売直後、AppStoreのカテゴリーランキングで1位になった人気のアプリである。このアプリはiPhone/iPad/iPod Touchで使用可能であり、現在ではまだ数少ない多言語対応(中国語簡体字、中国語繁体字、日本語、韓国語、英語)の、直観的に使える非常に便利なアプリである。

給油と走行距離データを記録すれば、グラフ画面で燃費や費用等を一目瞭然に把握することができる。また、バーチャルの燃料計の針を指で動かして実際の車のものと同じ位置に針を持っていくと、これまで記録した燃費に基づいて、あと最大、平均、最少どれくらい走れるかを自動的に表示してくれる。記録するほど正確になっていくので、使うのが楽しみになる。アプリはツイッターと連携しており、自分のクルマの燃費記録を友達と簡単に共有することもできる。

「DriveMate Fuel」は燃費だけでなく、エンジンオイルやタイヤの交換情報、高速道路料金など10項目以上を管理することができる。運転を始めたばかりの人でも、簡単に使いこなせる。給油の時に、給油量、オドメーター距離、ガソリン単価(または合計金額)を入力すれば、燃費がグラフや記録リストに自動的に表示される。また、メンテナンス費用などを管理したい時は、例えばエンジンオイルの項目を選択してかかった費用を記録すると、車に関わる様々な費用を管理する“クルマの家計簿”としても使うことができる。管理項目はリストにないものも自作できるので、自分に合ったオリジナルの家計簿を作ることができる。

「DriveMate Fuel」で管理する自動車の台数には制限がない。各車両のメーカー、車名、写真、タンク容量、保険会社等を登録設定でき、車両データの表示切り換えも簡単にできる。アプリにはあらかじめ世界のほとんどのメーカーと車名が設定されており、簡単に選択できる。また登録した車両情報から、その車にぴったりのカーメイト製品情報も見ることもできる(現在は日本語版のみ)。

カーメイト株式会社は1965年に創立した、日本最大の伝統ある自動車用品製造販売企業で、本社は東京都豊島区にある。自動車の様々なオリジナル部品を販売するだけでなく、スキーやサーフボートなどを屋根につむシステムキャリアや、自動車用芳香剤、チャイルドシートなど、自動車関連用品が高い人気を集めている。中国では深セン、上海、北京に支社を開設している。(ff執筆)

DriveMate Fuelを20名様にプレゼント
Appleアカウント(AppleID)に登録しているメールアドレスを、press@carmate.co.jp にご連絡ください。送る際は以下の要領でお願いいたします。  ★メール件名:【DriveMate Fuel present】  ★本文内容 名 前:******   Appleアカウント登録アドレス:****@*****  ※締切:11/23(火)   ※発表は発送をもって代えさせていただきます。

写真提供:カーメイト株式会社

株式会社カーメイト http://www.carmate.com.cn/
  「DriveMate Fuel」の詳細:プレスリリース http://www.carmate.co.jp/press/2010/11/drivemate-china.html (日、中)

心に潤いを与える「MindSpa」

人の脳の中には「神経細胞」と呼ばれる数億兆単位の脳細胞があり、脳波は考えたり行動したりする時に脳細胞が生成するものである。体がリラックスした状態にある時は、脳内のアルファ波やシータ波など特定の脳波が優位になり、人体は理想的な状態になる。この状態を獲得して保つのは簡単なことではなく、その技術を会得するには数週間から数ヶ月、あるいは何年も訓練しなければならない。

最近登場した、脳神経学原理に基づいて設計された心を潤す「MindSpa」は、これまで考えられなかったような効果を与えてくれる。「MindSpa」は誰でも安心して使用できる機器である。何の準備もいらず、ただ横になって目を閉じてゆったりとし、深呼吸すればよい。後は、「MindSpa」にすべてを任せることができる。特別に開発された眼鏡をかければ、柔らかい音楽と光の刺激によって、短時間内に完全にリラックスした状態に入ることができるのだ。

十分な効果を得たい場合は、毎回20〜30分行う必要がある。繰り返し使用することによって、疲労やストレスが軽減され、睡眠状態も改善される。良好な効果が体内に蓄積され、時間が経つにつれて体内と心の変化を感じるようになっていく。「MindSpa」には6種の光と音のプログラムがあり、自分の必要に応じて脳波の周波数を改善することができる。効果を発揮するために、継続して使用することが薦められる。「MindSpa」の利用者によれば、一般に睡眠が深くなる、集中力が高まる、記憶力が高まる、体の状態がよくなる、気持ちが明るく前向きになる、ストレスを受けやすいこともリラックスして行える、時差による不適応を改善できるなどの効果があるという。

数十年前、脳神経学者たちは既に、特定の脳波と同じ周波数のストロボライトを照射すると、脳波が同じ周波数に調整されるということを発見していた。「MindSpa」を発売したA/V Stim社は、20年の年月をかけて心理学者や専門家と共同研究を行って、ついに最も効果の高い光と音の波長に調整することに成功した。この製品は日本で発売される前に、世界各地で何十万人もの人々が使用しており、脳波の改善による心身安定の効果を体験している。睡眠や強いストレスなどの精神面の悩みを持っていて、健康や美しい肌を手に入れたいと思っている方は、是非一度試してみていただきたい。(緋梨執筆)

「MindSpa」公式サイト http://www.success101.jp/mindspa/mindspa-salesletter.html

「スプリング・フィーバー」が間もなく公開 ロウ・イエ監督

穏やかな佇まいながら、芯の強さと内に秘めた情熱を感じさせる瞳…映画監督ロウ・イエ氏がこのたび来日し、第62回カンヌ映画祭で脚本賞を受賞した話題作「スプリング・フィーバー」や自己について語ってくれた。

ロウ・イエ氏は、北京電影学院で映画制作を学んだ中国人映画監督。在学中は、フランソワ・トリュフォーやジョン・カサヴェテスなど、主にフランス、アメリカ映画に没頭し、今までの中国映画とは一線を画する独自のテーマとスタイルを模索していったという。性的描写も含め、ありのままの日常生活を通して個人の内面と、その奥に隠されている普遍的な人間の性を描き出す手法は、早くから国際的に注目されており、2006年に「天安門、恋人たち」がカンヌ映画祭に招待されると、中国を代表する監督として、一躍世界に知られるようになった。そして最新作「スプリング・フィーバー」は、同映画祭で脚本賞という栄誉に輝くこととなった。

「スプリング・フィーバー」は、中国・南京を舞台とした、水面を漂う花のように儚くも美しい、3人の若者の物語である。監督が愛する郁達夫の詩「春風沈酔の夜」に触発されて作られたというこの作品は、中国、日本、シンガポールなどアジアを漂白し続けながら、常に個人をテーマとして突き詰めてきた郁達夫の人生そのものと重なり合っているという。また、物語の背景となっている同性愛が、性を超えたより深遠な愛と、普遍的な自由への渇望を強く描き出している。そして愛と自由を激しく求めながら、孤独と連帯の間を彷徨い続けなければいけない人間の宿命の哀しさが、本作を貫いていると言えよう。

ロウ監督の次回作は、パリを舞台とした、中国人留学生の実話を元にした物語で、既に撮影を終えて編集段階にあるとのこと。監督自身がまるで「スプリング・フィーバー」の主人公たちや郁達夫のように、アジアからヨーロッパへと自身の舞台を移したことで、どんな作品が生まれるのか非常に楽しみである。
 
「スプリング・フィーバー」は、11月6日から渋谷シネマライズなどで公開予定。初日には豪華プレゼント抽選もある。(林愛香執筆)

写真提供:アップリンク

スプリング・フィーバー公式サイト http://www.uplink.co.jp/springfever/
 夏の日に春風に酔う
 http://www.tokyo-fashion.net/content/Article/JPphotoessay/2567.shtml(日・中)

見本の世界

私が初めて「見本」という名詞を耳にしたのは、子供の頃に祖父の口から出た言葉でした。その時、祖父は台湾語の発音で「見本」と言ったのですが、祖父は日本統治時代に日本の教育を受けていたので、祖父が言っているのは日本語に違いないと私は漠然と気づいていました。その後、成長して日本語に接したり日本に行ったりするようになって、「見本」がサンプルという意味であるのを理解しました。

この見本というものは、本当に面白いと思います。最初はきっと、商売をする人が発明したものなのでしょうね。お客さんが自分の想像力に頼らなくても、商品の実際の外観を直接的に目で見ることができるというのは、確かに素晴らしいことです。ギフトボックスやお弁当を買おうと思っても、蓋を開けるまで何が入っているか分からないのでは、何となく心配ですものね。

日本のレストランに食事に行ったことがある方なら、店に入る前に、本物そっくりに作られたたくさんの料理の模型に目を見張ったことがあるでしょう。通りすがりであっても「うわ〜、この模型本物そっくり!」とショーケースに引きつけられて、指の跡をつけるだけでなく、よだれまで垂れてきてしまいます。テレビチャンピオンという番組で、見本を作る人々の素晴らしい技術を見たことがありますが、材料を熱い湯の中に入れた後、さっと手でそれをつかみ、2回ほどひねったらたちまちキャベツの葉ができあがったのです。それが冷えたら、包丁で千切りにするのですが、包丁の使い方が実際の料理とまったく同じで、食べ物が化学原料から作られたというだけの違いなのでした。この見本の迫真度は95パーセントぐらいで、そのレベルの高さに敬服した私は、「五体投地」したい気分でした。

私が見るのが大好きな見本は食べ物の模型ばかりではなく、大型のモデルルームや、ビーズ材料の作品見本なども、見ているととても楽しく、明るい気分になってきます。また、見本は人工的に作られたものなので、保存期限についてももちろん無期限です。私は日本に何度も行きましたが、日本は本当にその名に恥じない「見本の世界」だと思います。どこへ行っても、何をする場合にも、必ず見本が存在するのです。

ちょっと誇張して言うと、日本人の人生にも、各段階において模倣できる、先人や先輩が残してきたたくさんの「見本」があります。「見本」があればそれを参考にし、着実にものごとを行うことができますが、驚きや喜びは少なくなるでしょう。しかし1人の消費者としては、綺麗な「見本」を楽しむことは、やはり視覚的に大きな喜びです!そうではありませんか?(哈日杏子執筆)

PHOTO BY 哈日杏子

ながお食研 http://www.nagao-sample.co.jp/  哈日杏子のブログ http://harikyoko.wordpress.com/ (中、日)

デザインの爽やかな風を浴びて

待ちに待った東京デザイナーズウィーク2010が、開幕初日に突然中止になり、10月最後の週末が落胆の日となってしまった。しかし幸いなことに台風はすぐに去っていき、明治神宮外苑の絵画館前には賑わいが戻ってきた。天から降りてくるブルーの布、まっすぐに続くブルーのカーペット、様々なスタイルのCONTAINER EXHIBITION、たくさんの星が輝く白いアーチ型の「TDW−DOME」……、この夢のようなデザイン王国の自由な風を浴びていると、雨風にさらされた空に微かに残っている陰りも吹き飛ばすことができそうだ。

 「環境」×「デザイン」という目に鮮やかな文字が、ブルーの幟に描かれている。もちろんこれは単なる地球温暖化への警告ではなく、周囲の「生活環境」、自分自身の「カラダの環境」、そして豊かな「ココロの環境」の総称である。これまでの「100% Design Tokyo」に代わって登場した「ENVIRONMENTAL DESIGN TENT」、新たに増設された、地球と生活環境をテーマとしたコンペティションなど、どれもがデザインと環境の日々緊密になる関係を示している。

緑の芝生の上では学生たちの創意に溢れた作品があちこちで注目を引き、企業とはまったく異なる視線を持った35のアートデザイン学校の学生たちの作品が、このアジアにおけるデザインの一大イベントで若い力を大いに見せ付けている。また外国のデザイナーたちの参加や外国からの来場者も激増しており、「絶滅危惧種」をテーマとした学生のデザインコンペティションでは、英語、中国語、韓国語、フランス語などの様々な言語が飛び交って、それが国際的な大都市の空に沸き立っていくようだった。

心に深い印象を残したのは、黒いテントで行われた、ちょっと変わった「JARAPAGOS展」である。熊澤未来子の巨大作品「恐慌」は、女性の一生が混沌とした現代社会に沈んだところからもたらされる無限の視覚的な衝撃が描かれ、近藤聡乃のビデオ「てんとう虫のおとむらい」は、赤と黒の美しい情景の中で生き生きとしたてんとう虫と少女の夢の世界が描かれ、美しい音楽と心にインパクトを与える映像が現代人の疲れた心と体を洗い流してくれる。

来場者にプレゼントされるエコバッグ「SACOCHE」を肩にかけ、記念品である富士火山帯の地下600メートルから採取した温泉水「Fenel」を持って、去りがたい思いで会場を後にした。心に大きな喜びを得られたのは確かなのだが、袋いっぱいの広告の紙を持たされたことは、「環境」×「デザイン」の大合唱の中で唯一の不協和音であったかもしれない。来年はこの点の改善を期待している。(姚遠執筆)

PHOTO BY YAO YUAN

TOKYO DESIGNERS WEEK 2010公式サイト http://www.tdwa.com/ (日、英)

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