2010年8月20日第30号(通巻第229号)
【photo by Yao Yuan】

8/20(金) カール・ハイド展(〜9/15)  ラフォーレミュージアム原宿

8/21(土) トミカ博 in TOKYO 〜40年ぶんの歴史が、ぜ〜んぶわかる!(〜8/29) 幕張メッセ 

8/22(日) 梅佳代写真展「ウメップ」 シャッターチャンス祭り in うめかよひるず 表参道ヒルズ スペース オー

8/23(月) ブリューゲル 版画の世界(〜8/29) Bunkamura ミュージアム

8/24(火) ハンス・コパー展 20世紀陶芸の革新(〜9/5) パナソニック電工 汐留ミュージアム

8/25(水) フィージン・アフタヌーンティーコンサート 椿山荘

8/13(金)大塚 愛があなたの“I LOVE”を大募集! 豪華賞品も用意

8/14(土)幻のポケモン「マナフィ」、ニンテンドーWi-Fiコネクション経由でプレゼント

8/15(日)グループ魂・港カヲル“海の家半日店長”でファンサービス

8/16(月)ユニクロ、「ヒートテック」を販売開始

8/17(火) Nokia、タッチとハードキーの入力に対応した「Nokia X3 Touch and Type」

プレゼントの発送について

下記に記載されている太字以外の当選者の方は、お早めに編集部まで電子メールをお送りください。メールの件名は「プレゼント付きアンケート」とし、ご住所とお名前を明記してください。太字の方々へは、既にプレゼントを発送いたしましたので、どうぞお楽しみに!

特等賞 iPad(1名) yushulinfeng

一等賞 カスタムヘッドフォンKOTORI(4名) alcard、emily_kiyoko、luckyhot0405、raizo

二等賞 岡田ひとみさんの新著「ねんどでミニチュア パリスイーツ」(5名) lj74k223、mia_tw、qaz753951520、tingmena200、tracyqq

三等賞 中嶌重富の新著「起業適齢期」(30名) abc4920012001、aid1028、allen.wu、ayana910119、brucechiu、daisy125.tw、dmoar17、eric.sunlight16888、fzhr、gogininn、hecoguyan、iamyoyoyu、jh11375、lada168、leonard88、liulisheng、mingho168、mugenlong、mzyt、nientsen、pops_loves、rawrence.lin、runningwater05、snake88630、stenlymusic、sushiniku、testid、untelcom、william、zhangzb

ラッキー賞 SASAOによる絵はがきセット(50名) ahy-amo、bobo-amy、cuckoo316、daiping021、daisukeyoung、dianadl、esther.hana、fminori、godspeed_33、graceful、helemoon、howareyouyaya、irrazico、james3282001、jane.cat、janezhaohong、jiejie_27、jing112fei、keitawinds33、lijiajie71、line0124、love_td_kd、lt422、lunartutu、metze218023、mhc、mucaoqian、n10115、nokko.sh、oosakadaisukemama、philanderleung、qaz753951520、raintooya、riva5989、ryo87108、sandra_1、sandraissandy、selinispink、star53401、sisi123d、swahlb、taguchi_fish 、tianzhourong、tvfxqtam、u682127 、vennisaju 、wu752313、xiayun、yoyko_yuan、zhetengteng

ALAYA

夢の次世代自販機―マーケティング頭脳を搭載

日本の自動販売機は独自の進化を遂げていることで有名だが、JR東日本ウォータービジネスが、最新のテクノロジーを搭載した次世代自動販売機を開発し、8月10日から東京・品川駅に設置された。一見シンプルに見えるこの自動販売機、だが実は驚くべき機能を備えているのだ。

ポイントは三つ。一つ目は、47インチの大型ディスプレイとデザイン。タッチパネル方式が採用され、スイカやモバイル用Felicaリーダ/ライタにも対応しているので、より簡単で迅速な操作が可能になった。デザインはインダストリアルデザイナーの柴田文江氏。柴田氏は、京都の新感覚カプセルホテル「9 hours」や「無印良品 体にフィットするソファー」などのデザインを手がけており、今回もこれまでの自販機にはない洗練されたデザインを生み出した。女性が膝を曲げないでも取り出せる高さに取出口を設定するなど、細かい点にまで配慮がなされているのも特徴だ。

二つめのポイントは、高度なマーケティング頭脳。この自販機の前に立つと、内部に埋め込まれたセンサが顧客の性別と年代を推測し、おすすめ商品を紹介してくれる。これは購買意欲促進のためだけでなく、マーケティングのデータとしても使われ、新規商品開発などに役立てていくという。ただし映像データは、個人情報を配慮して保存されない仕組みになっている。さらに季節、時間帯、環境に応じた商品訴求を行い、顧客の需要を喚起していくという。

三つ目のポイントは、デジタルサイネージ・ネットワーク。WiMAXネットワークを使って絶えず新鮮なコンテンツを配信できるので、新たなメディアとしても注目されている。また災害発生時には、災害支援ベンダーとして、遠隔操作により飲料を即時に無料提供する仕組みも用意されている。

この多機能を備えた革新的な自販機は、今後首都圏の主要駅内で展開を始め、2年を目処に約500台が設置される予定だ。今後はコンテンツや限定商品にも話題が集まりそうだ。(林愛香執筆)

写真提供:JR東日本ウォータービジネス

JR東日本ウォータービジネス公式サイト http://www.jre-water.com/

ビタミンCのエアコンフィルター

ほとんどすべての自家用車のガラスに紫外線防止処理がされているとは言っても、猛暑が続くこの季節に長時間車に乗ると、いくらか日焼けしてしまうのは避けられない。一緒にドライブに出かけて、助手席に座った彼女に、日に焼けたと文句を言われることもあるだろう。車内でしか使用できないものではあるが、車を運転する人の紫外線の悩みを解決するこの新商品のことをご存知だろうか?―今年の2月に発売されたエアリーCは、非常に効果の高いエアコンフィルターで、その効果と着眼点が非常に面白いため、多くの人に受け入れられ、先日日刊自動車新聞の用品大賞を受賞した。

一般に、ビタミンCはコラーゲンの生成を促す作用があり、皮膚の潤いを保ち、紫外線による皮膚の老化を防止する働きもある。また免疫力も高めてくれ、抗ストレスホルモンの生成を助けるなど、様々な効果がある。皮膚だけでなく、日常生活でのストレスにも効果的な微量元素だ。エアリーCを取り付けると、エアコンが作動しているときにフィルターからビタミンC誘導体が放出され、車に乗っている間に、皮膚から体内に浸透したビタミンC誘導体が体内で酵素と結合してビタミンCを合成し、人体に有益な働きをもたらしてくれる。

自動車のエアコンフィルターは、長い間使っていると臭いが気になるし、ほこりが詰まってエアコンの効き目も悪くなってくるので、通常は1年に1回取り替える消耗品である。車検のときにエアコンフィルターを取り替えるように言われて、実感もないのになぜ交換しなければならないのかと思う人も多い。エアリーCについても、多くの人が、見たり触ったりできないビタミンC誘導体の生成装置が本当に役立つのだろうかと思うようだ。だが心配はいらない。大学のビタミン学の権威が、エアリーCの効果をはっきり肯定しているのである。

エアリーCはビタミンCを補うだけでなく、二層構造のフィルターが、1ミクロン以下の花粉、カビ、ほこり、ディーゼル粉塵などを取り除くのに非常に有効だ。ビタミンCという言葉は、男性たちにはイメージがわかないだろうが、タバコを吸う人は吸わない人に比べて、多くのビタミンCを摂る必要があるという。自分自身と、そして美しい肌を愛する彼女のために、次回のフィルター交換にはエアリーCを試してみてはいかがだろうか?(ff執筆)

PIAAニュース エアリーC http://www.piaa.co.jp/piaa_news/information/car/filter/201001201120.html

困った時のベタ辞典

活字印刷の時代には、職人が手書きの原稿を見ながら鉛で鋳造した活字を一つずつ拾って並べなければならず、大変手間のかかる仕事で、文字の間や行間を開けるのはさらに難しかった。今ではパソコンで処理するので、字間も行間も簡単に開けることができる。「ベタ」という言葉は、活字時代の「隙間がない」という意味の「べったり」という言葉から来ている。

「ベタ」の本来の意味は、間隔なくべったりと密着していることである。最近書店では、「ベタ辞典」という名前の面白い本を見かけるようになった。もちろん、印刷用語を説明した本ではない。「ベタ語」という言葉を聞いたことがない人には、何のことやらわからないだろう。ここで言う「ベタ語」とは、ある場面で最も適した決まり文句や、我々がよく行う行動のことを指す。ある場面での常套句と言うこともできるだろう。日常生活では、こうした決まり文句の存在にあまり注意しないものだが、我々は気がつかないうちにこれらの言葉をよく使っているのだ。

辞典には、次のような「ベタ語」が収録されている。日本人は誰でも温泉に行くが、温泉の中ではみんな平等だ。身も心も日常社会から解放されたときに、心の底から出てくる言葉が「はぁ〜極楽極楽」である。都会の人が田舎に行くと、深呼吸した後に言うのが「あ〜、空気がおいしい」である。また、病院で検査の結果、何でもないと言われたのに、悪い病気ではないかと心配になったときに言うのが、「先生!本当のことを言ってください!」である。

こうした言葉を集めた、誰もが共感する「ベタ語辞典」は、どれもそれぞれなかなか個性的である。「困った時のベタ辞典」は、読んだときに大いに共感できて、面白く感じられるに違いない。「新明快!困った時のベタ辞典」は、前者と内容が重複しないように考えて、なるほどと頷いてしまう言葉を集めている。これらの辞典を読めば、また別の角度から日本人や日本社会の深層心理を理解することができるかもしれない。(緋梨執筆)

「困った時のベタ辞典」 http://veta.seesaa.net/

酷暑の中のコミックマーケット

今年も世界最大規模のコミック同人誌即売会「コミックマーケット」が、8月13日から15日まで東京ビッグサイトで開催された。この即売会は、すでに78回東京で開催されている。今回は3万5000のブースが設置され、3日間で日本や世界各地から延べ56万人のコミックやアニメのファンが集まって、鑑賞や買い物を楽しんだ。

コミケはコミックマーケットの略称である。コミック、アニメ、ゲーム、小説などの出版物、さらにはキャラクターを描いた扇子、抱き枕、ポスター、キーホルダーなどが販売される。販売店ではファンのために超特大のショッパー(買物袋)を準備し、ショッパーにもキャラクターが描かれている。マーケットが終わった後には、ショッパーを持って満員の電車に乗って帰る人々がたくさん見られ、それが会場の外でのちょっとした風景になっている。コミケは、コスプレイヤーが自分をアピールする絶好のチャンスでもある。彼らはそれぞれのキャラクターに扮して、会場で記念写真を撮る。これは、普段はなかなか見られない珍しい光景である。

「同人誌」とは、自分たちで資金を出して作った雑誌のことである。プロの漫画家が参加することもあるが、大多数の同人誌の作家はアマチュアの愛好家たちだ。1975年に始まって以来、コミケはこうしたアマチュアコミック作家たちにとって最も重要な作品発表の場であり、それぞれの時代の若者たちの漫画家になる夢を担ってきた。事実、「東京ラブストーリー」の紫門ふみ、「らんま1/2」の高橋留美子、女性漫画家集団「CLAMP」など、日本の多くの有名な漫画家たちが、漫画出版社によってコミケから発掘されて、プロの道に入ったのである。コミケの規模が拡大するのにつれて、アマチュア漫画家だけでなく、ますます多くの漫画やアニメ関連企業が参加するようになった。また、海外から参加する個人や企業も年々増えている。新人の画家、ファッションデザイナー、アマチュアの歌手、鉄道ファンなども、コミケを自分の作品の舞台としている。

35年間の発展を経て、コミケは毎年2回開催されるコミック・アニメの祭典になった。開幕中には、会場に向かう電車が始発から満員で、終了の翌日にようやく元に戻るという具合である。携帯電話を使う人が多いので、毎回開催前に会場ではアンテナを増設する。次回のコミケットは12月29日から31日までである。その時には、東京ビッグサイトはまた大変な賑わいになるだろう。(凱特執筆・撮影)

コミックマーケット公式サイト http://www.comiket.co.jp/ (日、英)

日本人は「地下活動」が大好き?

日本の地下街建設の進化を見ていると、本当にびっくりさせられます。駅のイメージを一新したり、売り場をプランニングしたりする技術が本当に素晴らしいのです。以前私は、駅とは交通機関に乗り降りして目的地に移動するためだけのものだと思っていましたが、今の日本の駅はまったく違うものになっています。

札幌、名古屋、大阪、東京、福岡など大都市の古い駅は、どれもリニューアルされ、非常に特色のあるものになっています。もし時間があって、ニューヨークのような雰囲気の品川駅や、パリのような表参道駅の地下街を見に行くことができれば、みなさんもきっとおわかりになるでしょう。改札口を出ると、そこは別世界です。地下街を歩くのは、デパートを歩くのと同じで、書店、ファッションブティック、カフェ、レストラン、薬局など、何でも揃っています。非常に嬉しいことに、リニューアルした駅はどこも照明が明るく、通路も広く、表示が分かりやすく、トイレもよい香りがするし、エスカレーターやエレベーターが完備しているので、体が不自由な人やお年寄りにもとても便利になっています。

友達やお客さんと駅の地下街で待ち合わせたり、食事をしたりすれば、天気が悪くても気にならないし、地下街は一年中空調が完備していて、とても快適です。買い物や食事が終わったら直接駅に行けるので、戦利品を抱えて家に帰るのにも実に便利です。いっそのこと、駅の中に住んでしまいたいと思うぐらいです。でも、ショッピング街の長さということになると、それはもう泣きたくなるぐらい長いのです。しかも、縦横にめぐらされた通路がどれもよく似ていて、それがお互いに連結していて、どこまで行っても終わりがない感じで、観光客(特に外国人)には地下街で迷子になる人が多いようです。

地下街という買い物のための(あるいは苦労するための?)新しいタイプの商業形態を最初に発明したのは、名古屋だと言われています。最初は、駅の周辺に人や車が多くて、事故が頻繁に発生したので、「車は地上、人は地下」という構想が生まれ、地下のショッピング街に発展したのだそうです。名古屋駅の地下だけでも九つの商店街があり、栄駅の4つの地下街は互いに通じており、ある名古屋通のネット情報によれば、「一日で全部歩くのは不可能で、その上連結通路が複雑なので、地図がなければ絶対迷子になる」そうです。

えっ?地図がなければ絶対迷子になる?地下街を歩くのにも地図が要るなんて!まったく迷路みたいですね。そんなわけで、みなさんが地下街を歩くときは、事前に水、携帯食料、コンパス、寝袋を準備して、迷子になったり、お腹がすいたり、「地上」に出る道が見つからず「地下」に閉じ込められて一晩を過ごさなければならなくなった時に備えてください。懐中電灯も持っていった方がいいかもしれません。地下街の店が閉店した後も、あちこち探し回って、サバイバルの道を見つけることができますから…。(笑)(哈日杏子執筆)

Photo by 哈日杏子

日本の地下街 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9C%B0%E4%B8%8B%E8%A1%97
  哈日杏子のブログ http://harikyoko.wordpress.com/ (中、日)

命のつぶやきを聞く

東京にある100近くの美術館の中で、私が一番よく足を運ぶのは国立新美術館である。天気のよい午後に美術館の前の柔らかな芝生に座って、建物の波打つようなガラスの外壁を眺めてみる。何人かの子供たちが地面から微かに隆起した円錐体の上で笑いながら追いかけっこをしている。私は視線を移して目を細め、太陽の光があの透き通った曲面を通り抜ける様子を観察する。光はガラスの球形サボテンのような骨格の輪郭をなぞりながら、時には明瞭に、また時にはぼんやりと流れ、私の心に重層的な姿を残していく……。

パリで写真を専攻し、現在は東京や北京で活躍する、ある台湾人の女性カメラマンが、雑誌社の委託で、国際的な建築の巨匠、黒川紀章氏を撮影するために事務所を訪れた。感激でいっぱいだった彼女だったが、黒川氏に会った瞬間、驚いて声も出なかった。彼の顔は絆創膏だらけだったのだ!その日、彼は明らかに懸命に元気を振り絞って記者のすべての細かい質問に答え続けた。15日後、黒川氏の訃報が届いた。「その時から、私は人を撮影するのが恐くなりました。黒川さんの憔悴した顔が目の前にちらついて、それを拭い去れないのです。」

美術館の中に立って、一階から三階までを貫くような巨大なコンクリートの円錐の下で、最高層のレストランの輝く照明を仰ぎ、さらに下のカフェでのんびりとくつろぐ人々に目を移す。冷たいコンクリートに自然の波紋の光と影が乱舞し、高い天井の下の梁も柱もない空間の中には、尋常ではない活力が感じられ、その不思議な生命力がたちまちのうちに付近の公園や林と呼応して一体に溶け合っていく……。

実は、医師団は早くから黒川氏が不治の病に犯されていることを診断していたが、本人は外部に伝えないように、家族にきつく言い渡していたのだった。その年、黒川雅之氏のアモイでの講演に付き添った時、彼は私にこんな話をした。兄である紀章氏が亡くなった後、家族が遺品の整理のために部屋の扉を開けたとき、壁を目にした彼らに戦慄が走った。そこには、紀章氏の無数の爪跡があったのだ。あるものは深く、あるものは浅く。命の最後の時に、彼は激痛をどのように耐えていたのか。壁をつかんで、死神とどのように戦っていたのか。それを思うたび、私の目には涙が溢れてくる。

東京にある100近くの美術館の中で、私が一番よく足を運ぶのは国立新美術館である。黒川紀章氏は、様々な形の27の美術館を設計したそうだが、私にとっては、巨匠が亡くなる直前に設計したこの最後の傑作、新国立美術館があれば十分である。私が国立新美術館に行くのは、高価なチケットを買って展覧会を見るためではなく、人生の知恵に満ち溢れた一人の老人が、この世を去る直前に発した命のつぶやきに耳を傾けるためなのである。(姚遠執筆)

 PHOTO BY YAO YUAN

国立新美術館 http://www.nact.jp/ (日、英、中、独、仏、西、韓)

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