2010年6月25日第22号(通巻第221号)・FOR MAN・




【photo by Kazuhiro Matsumoto】

6/25(金) マガジンカバーの世界展(〜6/27) 川崎市

6/26(土) 現代オーストリアの眼差し(〜8/1) 渋谷

6/27(日) 麺TOUCH in 銀座・新橋〜品川(〜6/30) 新橋

6/28(月) 冨井大裕 Stack(〜7/4) NADiff GALLERY

6/29(火) 「深酒シネマ」 旧七ツ梅酒造 深谷市

6/30(水) アルフォンス・ミュシャ展 (〜7/4)  三鷹市

7/1(木) 「いのくまさん」(〜7/4) 東京オペラシティ

6/19(土)テレ朝の19日オランダ戦、瞬間最高55.4%

6/20(日)マックが「クォーターパウンダー」超え狙う

6/21(月)映画「ザ・コーヴ」全国22館で公開へ

6/22(火) 2010年転職したい企業ランキングトップ

6/23(水)「Ranzuki」8月号、「おバカコーデ」が大ブーム

6/24(木)日本でiPhone 4発売孫正義氏店頭に登場

【読者のみなさんへ】
最近我々は、日本の流行文化や観光情報に関するいくつかの素晴らしいサイトと友好的な関係を結びました。特にお薦めしたい2つのサイトをご紹介します。

ハーリー杏子のブログ:哈日杏子さんは台湾の有名な漫画家、旅行や流行関係のエッセイストで、哈日(日本が大好き)という言葉の創始者でもあります。中国語と日本語で33冊の本を出版し、女性らしい感性で日本の様々な流行文化を生き生きと伝えています。中国語圏の若い読者の間で大人気です。

道中人:北海道の美しい景色やグルメ、そして楽しい思い出を紹介するサイトです。流れるように美しい文章と、詩情溢れる画面で、北海道の素晴らしさを伝えてくれます。

ALAYA

日本最大級のショッピングモール楽天市場が送る「Made in Japan ジーンズカタログ特集」。
世界でトップクラスの人気を誇る日本ブランドから、日本ジーンズの聖地岡山県のジーンズなどを取り上げ、 日本の匠が作り出すジーンズの魅力をお伝えします。

日本国産ジーンズが産声をあげたのは1950年代のことで、今日まで独自の進化を遂げてきました。その特徴は、なんと言ってもそのクオリティの高さ。原料、織機、染色、縫製など全ての工程にこだわりを持ち、世界から注目を集めています。その中でも代表的なのが、下にご紹介する3ブランド。

このほかにも日本のジーンズを語る上で忘れてはいけないのが「岡山県児島」。国産ジーンズのルーツであり、伝統を生かしながら、日々新しいジーンズを生みだしています。 是非この機会に世界レベルのクオリティをもつ国産ジーンズを、あなたのコレクションに加えてみては?



●「Sugar Cane」:日本で初めての米軍用衣料メーカーとして衣料製造している東洋エンタープライズ社の製品。古き良きアメリカのデニムを復刻しています。



●「Samurai Jeans」:スペシャル限定シリーズ『五輪之書』は、天然染めの独特の風合いが人気。名前の通り、日本らしさを感じさせてくれるジーンズです。



●「Evisu Jeans」:今や世界中にファンを持つ、日本を代表するデニムブランド。生地の糸を染め上げる段階からこだわりを持ち、丈夫で機能性にも優れています。

ツイッターと「美女暦」

ネット上のカレンダーの日付欄に、日めくりカレンダーのように毎日違う若くて美しい女性が登場する。週末を除く5日間、最新の美女の写真を見ながら、多くの男性が明日はどんなタイプの美女が登場するのかなあと想像し、楽しんでいることだろう。実は「美女暦」は、時間を知らせる「美女時計」より長い歴史を持つ。この「美女暦」を製作したHさんが、人気の秘密を明かしてくれた。

PINKU社が運営する「美女暦」は、フジテレビの番組「笑っていいとも」の「テレフォンショッキング」からヒントを得て作られた。「笑っていいとも」では、「美女暦」と同じように、毎日出演したタレントの写真がカレンダーに貼り付けられている。さて、「美女暦」が求めるのは、どんな女性なのだろうか?選択の基準は、「透明感のある女性でポイントははにかんだ笑顔。基本的に18歳以上でギャル系やお姉系はNG」だそうだ。協力してくれる女性は主に原宿の街で発掘するが、美女を見つけて撮影に同意してもらうのは簡単なことではない。「美女暦」の人気は国内にとどまらず、香港を含む23ヶ国にユーザーがいるそうだ。

AKB48総選挙の話題で盛り上がる中、「美女暦」の選抜戦も負けてはいない。約400名の女性たちの中から選ばれた12名のカレンダー美女の争いが、白熱しているのである。選抜の方法はなんと、ツイッター。「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア2010」を盛り上げる活動の一環として、PINKU社とパシフィックボイス社によって、カレンダー美女のグランプリを選ぶ人気投票イベントが行われた。イベントの目的は、カレンダー美女の中から才能を持った原石を発掘することである。

参加した12名の美女は、元々のメンバーである9名と、約400名の一般応募者から選出された3名によって構成されている。選ばれた12名の美女たちは10日から始まった「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア2010」に映画祭スペシャル応援団として参加した。人気投票は1日から始まり、結果は映画祭で6月23日に発表された。美女12名がそれぞれツイッターのアカウントを持ち、そのフォロー数などによって優勝者が決定した。グランプリに選ばれた美女は、「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア」が製作する映画への出演権利を得た。(緋梨執筆)

「美女暦」 http://www.bijogoyomi.com/bijo/ (日、英)

オープンバスで巡る東京、「スカイバス」

皇居周辺を散策中に、赤い2階建ての観光バスを見かけることがある。ロンドンを走る真っ赤な2階建てバス、ダブルデッカーを連想させられるが、こちらは開放感溢れるこのオープントップバス(屋根の一部または全部を取り払ったバス)である。

「スカイバス」 と名づけられたこの観光バスでは360度パノラマビューが楽しめ、 東京タワー、銀座、お台場など東京の主要な観光ポイントを巡ることができる。日の丸自動車興業が、国籍を問わず乗客が楽しめる観光バス企画として2004年9月10日に運行を開始した。車体は、かつて上野−浅草間で運行していた都営バスの2階建て車。ドイツで屋根の撤去を行い、再デビューを果たすこととなった。

スタンダードなコースは、表参道・渋谷コース(約70分・大人1,200円 小人600円)、皇居・銀座・丸の内コース(約50分・大人1,500円 小人700円)、東京タワー・レインボーブリッジコース(約60分・大人1,700円 小人800円)だが、他にもお台場夜景コースや季節ごとに特別に運行されるコースなどもある。

いずれのコースも丸ビル横の三菱ビル前が起点となる。例えば、東京タワー・レインボーブリッジコースでスカイバスは皇居の脇を走り、まず東京タワーへと向かう。東京タワーとそびえ立つ高層ビル郡の間を快走してゆくスカイバス。頭上には青空が広がる。そして、バスは湾岸方面へ。潮風を肌に感じつつ、レインボーブリッジを渡り、フジテレビの社屋や、有明コロシアムを回り、築地方面へとバスは走る。車窓からは新たな東京のシンボル、スカイツリーも目に入ってくる。そのうち、スカイツリーを巡るコースも生まれるかもしれない。

なお、添乗員による観光案内は日本語でのみ行われるが、皇居・銀座・丸の内コースでは、簡単な操作により英語・中国語・韓国語による観光案内が楽しめるマルチランゲージガイダンスシステム端末を貸し出している。また、天候不良の場合は、無料のカッパ配布のサービスもある。

外国人観光客だけでなく、日本国内からの旅行者にも人気のスカイバス。オープントップバスの目新しさだけでなく、時間や予算に制約がある旅行者のニーズにマッチしたことが勝因なのであろう。短い時間で、東京の魅力を存分に満喫できるスカイバス、東京観光のプランに取り入れてみてはいかがだろうか。(亜遊民執筆)

「スカイバス」公式サイト http://skybus.jp/

「はやぶさ」が地球に帰還

6月13日、小惑星探査機「はやぶさ」が地球に戻る姿を見るパブリックビューイングのために、1500人がJAXA(宇宙研究開発機構)相模原に集結した。参加者たちが注目する中、運用管理室内では「はやぶさ」の帰還のために、最後の作業が着々と進められていた。「はやぶさ」が地球の水平線上に消えた。最後の交信時刻は22時28分だった。「はやぶさ」の運用管理が終了し、室内では、長きに渡って操作に協力してきたNECネットワークのスタッフに対して、JAXAのスタッフから花束が贈られた。この感動的な情景に、観客の拍手は1分以上も続いた。

「はやぶさ」が地球を出発してから任務が終了したこの日まで、2600日近い日数が経過した。2003年5月9日にM−Vロケットで打ち上げられ、2005年9月12日、約20億キロの旅を経て小惑星イトカワに到着し、同年11月に2回のタッチダウンとサンプル採取を試みた。だが往復の路程で、「はやぶさ」は多くの試練を経験した。2005年7月と10月には、リアクションホイール3台のうちの2台が相継いで故障。復路では化学エンジンの燃料が漏れてガス化した燃料が宇宙空間に噴出し、温度が低下してバッテリーが放電、「はやぶさ」は地球との連絡を絶った。

7週間後、運用チームの必死の努力の結果、「はやぶさ」との交信が奇跡的に回復。化学エンジンを失った探査機は、太陽光圧を利用した新しい制御方法によって地球への帰還が可能になった。だが、一難去ってまた一難。絶体絶命の危機を脱したと思われた「はやぶさ」は、さらに大きな困難に見舞われた。2009年11月4日、ABCDの4つのイオンエンジンとスラスタのうち、唯一使用可能だったDのイオン中和器が寿命に達し、「はやぶさ」は飛ぶための翼を失ってしまったのである。

地上のスタッフは、先に中和器が故障したスラスタBのイオン源とスラスタAの中和器を接続して、1台のエンジンとして復活させた。満身創痍の「はやぶさ」が13日に地球に戻ってくるまでには、7年間の長い月日が流れていた。この苦難に満ちた宇宙の旅は、我々に宇宙に関するどんな情報を伝えてくれるのだろうか。「はやぶさ」の研究成果の発表に大いに期待したい。(ff執筆)

JAXA(宇宙研究開発機構)/はやぶさ http://www.jaxa.jp/projects/sat/muses_c/index_j.html

グランプリ発表!ショートショート フィルムフェスティバル & アジア2010

アジア最大規模の短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア2010」のアワードセレモニーが20日、東京・明治神宮で開催され、桃井かおり、佐藤江梨子、奥田英二、行定勲ら多くの審査員やゲストが駆けつけた。

今年はオランダのトマス・コルタレス・アルテス監督の『Vera/ミュージアムとショコラ』がインターナショナル部門の優秀賞とグランプリを受賞。監督代理として来日した主演のビアン・ド・モーアは、「人生には驚くようなことが起きるものですね。初来日ですが、本当に日本に恋をしてしまいました」と喜びを語った。ジャパン部門は同映画祭始まって以来の「該当作品なし」という残念な結果に。審査員の桃井かおりが「リベンジという言葉の通り、『ふざけんじゃねー!』という気持ちでまた頑張ってほしい」と日本勢に活を入れた。アジア インターナショナル部門には、体型にコンプレックスを持つ男性の恋をコミカルに描いた、フィリピンのアルフォンソ・トーレ監督の『Bonsai/ボンサイ』が選ばれた。

また、FREDベストアクトレスアワードには『August 15th/八月十五日 』で、バスジャックに遭遇する乗客役を演じ、緊張感のある鋭い演技が高い評価を受けた中国のMeng Tingyi(モン・ティンイ)が選ばれた。モンは審査員に名前を呼ばれた後も驚きの様子で、何度も「謝謝」と繰り返し、感謝と感激を顕わにしていた。
 
なお、グランプリ作品および各優秀作品は、6月23日〜8月15日まで横浜のブリリア ショートショート シアターでも上映予定。劇場に足を運べない人はiPhoneやiPad用のアプリもあるので、是非作品をダウンロードしてみてほしい。

さらに今年からはオンラインの映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル オンラインプロジェクト」も始動。8月1日から第一弾として、公式にエントリーされた楽曲をテーマ曲として、クリエイターが自由に映像作品を制作できる「ミュージックShort クリエイティブ部門」が開催される。 サイト上ではクリエイターと視聴者間のディスカッションや投票などの機能も設けられる予定で、いつでも誰でも参加できる新しいスタイルのプロジェクトに早くも注目が集まっている。(西田みゆき取材協力、林愛香執筆)

写真提供:ショートショート フィルムフェスティバル & アジア2010

ショートショート フィルムフェスティバル & アジア2010公式サイト http://www.shortshorts.org/2010/ (日、英)
  ショートショート フィルムフェスティバル オンラインプロジェクト公式サイト http://faith-wonderworks.ne.jp/ssffolp/

「一駅族」の気持ちを体験する

地下鉄が駅に到着する前にふと目に入った「中吊り広告」の中の気になるテーマに引きつけられ、いつもと違う朝を過ごすことになった。この日は、ごく普通の初夏の朝で、サラリーマンの私は会社に一直線に向かうところだった。私がいつもの習慣を変えてみようと思ったのは、いくらか時間に余裕があったためだけではなく、「静かなブーム、『一駅族』激増中!」というタイトルに心を奪われたからであった。

六本木最大の交差点。空気は梅雨特有の湿気を帯びていた。夜になれば、ネオンの瞬きと贅沢とが交錯する「不夜城」となるが、さすがにこの時間には街もまだ寝ぼけまなこだ。たまに数台の豪華な車が走っていくが、夜にはよく見られる胸元や腕をあらわにした金髪碧眼の女性たちは見られず、想像できないほどの静けさに包まれている。

こんなにゆったりした気分は、久しぶりである。iPhoneのGPSに案内されて、よく清掃された街をゆっくり歩く。さあ、東京の早朝の表情を観察してみよう。エスカレーターで66広場へと上ると、六本木ヒルズの巨大な蜘蛛の彫刻の間に、雲をつくように聳え立つ森タワーが見える。閑静な住宅街の大使館群の間を抜け、木々がうっそうと茂り、自然に回帰するような有栖川宮記念公園に入る。青木坂を上り、天現寺で江戸時代の俳聖、松尾芭蕉の句碑を鑑賞する。

涼しい薫風が心地よく頬を撫で、かすかな快さを届けてくれる。これは本当に特別な散歩である。何も予定のない休日のように、心にまかせて歩き続けるというわけにはいかないが、気持ちはかえって穏やかでゆったりしている。休日ごとに鮮やかな色のスポーツウェアを着て、皇居の周りをジョギングするビジョガーたちとは異なり、通勤時間を上手に使って気軽に楽しく散歩することで、デスクワークの運動不足を解消し、健康的に痩せられ、心身を養うことができ、さらには新鮮な情報も吸収できる。まさに、一石三鳥の素晴らしさである。
 
広尾公園の外側に沿って歩き、日仏会館を過ぎると、美味しいレストランが並ぶヨーロッパ風の恵比寿ガーデンプレイスと麦酒記念館が、朝日の中に輪郭を現してくる。宵の時間のフランス風のロマンチックな街灯のイメージに比べて、今見る恵比寿は爽やかな日本の美を滲ませている。太陽が輝き、空に残った月が、ますます明るくなる空の中で霞んでいく。エンジンの音が都市の交響曲を奏で始め、人と車の流れが動き出し、喧騒の街が現れる。まるで見えない手が、東京の巨大なカレンダーを1枚めくったかのようだった。(姚遠執筆)

PHOTO BY YAO YUAN

「一駅族」が増加中 http://career.oricon.co.jp/news/66703/full/

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