2010年5月14日第16号(通巻第215号)・FOR MAN・




【photo by Kazuhiro Matsumoto】

5/14(金)蜷川実花 「ニナガワ・バロック/エクストリーム」(〜5/30) G/P gallery

5/15(土)伏木曳山祭(けんか山) 富山県高岡市

5/16(日)「ポスト・フォッシル:未来のデザイン発掘」展(〜6/27) 21_21 DESIGN SIGHT

5/17(月)公家行列
山梨県富士河口湖町本栖

5/18(火)「谷根千界隈の文学と挿絵」展(〜6/27)
弥生美術館

5/19(水)うちわ撒き(中輿忌梵網会)奈良県奈良市五条町13-46唐招提寺

5/20(木)猪熊弦一郎 「いのくまさん」(〜7/4)
東京オペラシティ アートギャラリー

5/7(金)探偵ファイル元編集長、ヤフオクに自分を出品

5/8(土)メリーからMERRYへ、沈黙を破った5人の新たな約束

5/9(日)感謝の気持ち伝えよう 母の日へ出荷ピーク

5/10(月)吉野家「一人負け」 過去最大の赤字

5/11(火)五木寛之「親鸞」 一部ネットで無料公開

5/12(水)ソニーが新型「VAIO P」を発表――デザイン一新

5/13(木)さらば「1億円金塊」…見送り式典開催へ

→NHKのあの興味深い番組を見た日本人は多いことでしょう。紹介されたことで、このサイトの日本語版のアクセス率は激増したのではないでしょうか。正直に言うと、中国語版に比べて日本語版はちょっと単調だと思います。【金沢 胡広年

←「東京流行通訊網」の日本語版は全面的にリニューアルされます。現在、最終調整を行っている「メディア紹介」(世界各地の宣伝メディアによる「週刊東京流行通訊」の紹介)を除いては、ほぼ完成しています。皆さんのアクセスをお待ちしています。是非、中国語と日本語を比べながら読んでみてください。

→パンダバスは、とてもすてきです!乗車する人は多いのでしょうか?長い間並んでやっと乗れるのでしょうか?(「浅草ぐるり、パンダバス」を読んで)【台湾 猫三郎

←パンダバスが運行している範囲は広くないので、交通機関として利用する人は多くありません。旅行者として、「パンダの中に入ってみる」という楽しさを体験するのには、長い間並ぶ必要はありませんよ。

ALAYA

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テストの採点にもiPad

定期試験の採点にiPadを――あの話題沸騰のiPadが、九州の高校に登場する。4月末、学校法人博多学園が博多高校の生徒と教職員のために100台のiPadを購入することを発表した。電子化された副教材を活用するために、次世代のeラーニングシステムを採用するというのだ。無料で高校生と教員にiPadを使用させるのは、博多高校が日本初である。

iPadはアップル社が発売する次世代のタブレット型コンピュータだ。簡単にホームページの閲覧、メールの送受信、写真の大量高速閲覧や映像観賞などが可能で、タッチパネルを指一本で操作する楽しさを味わえる。680gの重さと13.4mmの厚さは、携帯するにも便利である。iPad専用のアプリケーションソフトは数千種もあり、さらにiPhoneやiPod touchのソフトも約15000種が既に発売されている。

iPadは、日本国内では5月28日に発売予定だが、すでに発売前から各界注目を集めている。モバイル端末の急速な進化と電子書籍の普及により、最先端の技術を用いて交流が可能になるだけでなく、紙媒体では理解しにくい問題の解決や反復学習を促進でき、学生と教職員の双方向性と人間関係も強化することができる。このようなメリットから、博多学園ではiPadの無料使用を決定したというわけである。2011年には創立70周年を迎える博多学園が運営する博多高校、福岡医科歯科技術専門学校、博多幼稚園など6校では、「生徒の人生の成功につながる教育」をテーマとして、新しいタイプの教育スタイルの構築に力を入れており、iPadの投入もその一環なのである。

iPadでは電子化した教材を閲覧するだけでなく、マイクやスピーカーを使って英語教材を編集することもできる。また、iPadを利用して教職員のスケジュールや学生の情報を管理することも可能だ。授業情報の共有と活用に有利なだけでなく、iPadで試験の採点を行うことによって教職員の負担を軽減することもできる。無料で世界最先端の技術を使えるということで、周囲の学校関係者は羨望の眼差しを向けているようだ。しかし一方では、「本当にiPadが必要なのだろうか?話題づくりに過ぎないのでは?」という疑問の声も少なくない。どのようにiPadを活用するかが、今後の大きな課題となるだろう。(緋梨執筆)

学校法人博多学園 http://www.hakata.ed.jp/

成田への新しい高速鉄道

低迷を続ける経済状態を打破するために、日本の各大手企業は相継いで大胆な方策を打ち出している。今年の7月から日本政府は、中国からの観光客に対するビザの条件をさらに緩和し、4億人あまりの中国の中層階級の潜在的観光客に照準を定める。旅行関連業界における新たな措置も人々の注目を集めている。

ゴールデンウィークを利用して海外旅行に出かけた多くの人が東京の中心部から成田空港が離れていることに不満を抱いたことだろう。現在、東京都心と成田空港を結んでいるJR成田エクスプレスと京成スカイライナーでは、特急を利用しても東京、上野から空港までおよそ一時間かかる。そのため、7月17日から開業する新しい高速鉄道によって、この状況が改善されることが期待されている。新しい鉄道の運行路線は、主として三つの区間から成る。京成上野−京成高砂は従来の京成の路線を使用し、京成高砂−印旛日本医大は北総鉄道を利用し、印旛日本医大−成田空港は今回新たに敷設される。

「京成スカイアクセス」と名づけられたこの新しい路線は、日暮里から成田空港までの乗車時間を従来のスカイライナーより15分短縮しており、これは日暮里から羽田空港までの時間より短い。デザイナーの山本寛斎さんがデザインした新型スカイライナーの車両は、最高時速が160キロに達し、日本国内では、新幹線以外で最も速い列車である。もっと多くの人々に京成スカイアクセスを知ってもらうために、京成電鉄では人員を投入して、最長で11日の連休取得が可能だった今年のゴールデンウィーク期間中に、連日1万部のPRチラシとウェットティッシュのセットを配布した。

京成電鉄と対抗するJR東日本も黙ってはいない。毎年3月に行われるダイヤ改正に当たって、横浜方面の列車を9往復増発し、渋谷と武蔵小杉に停車させることにした。これは、神奈川や多摩方面の旅客を引きつけるためである。京成スカイアクセスの方では、沿線の千葉ニュータウンの住民や印旛沼などへの観光客に配慮して、通勤型電車による鈍行列車も運行している。どの鉄道会社が空港への交通機関を改善してくれるとしても、利用者にとってはたいへんありがたいことである。今年後半に中国から日本に訪れる観光客は、このような変化による恩恵を身をもって体験することができるだろう。(ff執筆)

京成スカイアクセス http://www.new-skyliner.jp/access.html

「世界を変える」デザイン展

六本木のデザインギャラリー、東京ミッドタウン・デザインハブ(5月15日〜6月13日)とアクシスギャラリー(5月28日〜6月13日)の2会場で、少し変わった展覧会が開催される。これは、「世界を変えるデザイン展実行委員会」と「日本財団」「特定非営利活動法人CANPANセンター」が、BOP(Base of the Pyramid)ビジネスの展開とその意義について、デザインの視点を出発点として共同開催するものである。「世界を変えるデザイン展〜Imagine another life through the products〜」と題したこの展覧会は、BOPをデザインの視点から捉える日本で初めての試みである。

BOPとは、様々な収入の人々の層から成るピラミッドの最下層を指す。世界の人口の70%を占める約40億の人々は年間収入が3000米ドルに満たないが、市場規模としては5兆米ドル以上になる。BOPビジネスとは、企業が開発途上国でBOP層に対してビジネスを展開すると同時に、BOP層の生活水準を改善しようとするものだ。これは単純な慈善事業ではなく、持続可能なビジネスという観点からCSR(corporate social responsibility:企業の社会責任)活動の発展を推進するというものなのである。

先進国を対象とするデザインが相手にする層は、世界の人口の約10%である。だがこれからは、世界の70%の人口を相手にすべきである。つまり、開発途上国と貧困国の人々の生活水準を向上させることが、デザインの真の使命になるのである。今回東京ミッドタウン・デザインハブでは、現地の人々の生活水準を高めているビジネスモデルを展示し、アクシスギャラリーでは、大学や団体が行う活動の成功例、プロセス、背景、および現在進行中のプロジェクトが展示される。(南風執筆)

【展覧会名】「世界を変えるデザイン展〜Imagine another life through the products〜」
【会場と会期】●東京ミッドタウン・デザインハブ:5月15日(土)〜6月13日(日)11:00〜19:00
         ●アクシスギャラリー:5月28日(金)〜6月13日(日)11:00〜19:00(最終日〜17:00)
【主催】世界を変えるデザイン展実行委員会、日本財団、特定非営利活動法人CANPANセンター 【入場料】無料

「世界を変えるデザイン展」 http://exhibition.bop-design.com/

缶バッジがハイチを救う、「SAVE HAITI Project」

カリブ海に浮かぶ国、ハイチで1月に大地震が起こり、犠牲者が20万人を超えたことは記憶に新しい。被害が最も深刻だった首都のポルトープランスは、すべての機能が滞り、仕事や家を失った人でいまだにあふれかえっているという。元々ハイチという国は、中南米でもっとも貧しい国のひとつで、首都がダメージを受けたことによって、国家は麻痺状態になっている。その影響で、地震の被害を直接に受けなかった他の地方都市や貧しい農村までがダメージを受けているという。いつの時代もどこの国でも、災害が起こったときに最も影響を受けやすいのは、生活に余力のない貧しい人々なのである。

そんな事態を憂慮した日本人たちが立ち上がり、とあるプロジェクトを興した。その名も「SAVE HAITI Project」。このプロジェクトは、直接義援金を募る方法ではなく、自分たちがデザインした缶バッジを販売し、その収益を義援金とすることで、それぞれの中にある「遊び心」と「思いやりの気持ち」を、私たちと気持ちを同じくする人々の手によって街へ発信していきたい、という願いから発足された。

缶バッジは、1セット10個入り3,000円(5つのデザインが各2個ずつ入っている)からの販売で、3セット以上購入すると希望によりHPの「Project参加メンバー」欄に、団体名(店名・会社名・サークル名など)、住所、電話番号、URLをアップすることができる。最終的に、缶バッジ1個の代金300円のうち経費を差し引いた約200円を寄付することになる。

このプロジェクトの基本ルールは以下のとおりである。
1. 私たちの支援は被災者と被災者のために現地で活動している人々へ届ける。
2. 義援金は缶バッジの販売によって集める。
3. 缶バッジは1個300円で販売する。
4. 目標金額は100万円。期間は2010年12月31日までとする。
5. 私たち支援する側のエゴを被支援者に押し付けることはしない。
6. 缶バッジはProject参加メンバーを通じて流通させる。
7. ひとりでも多くの人が楽しく参加できるようにする。
8. 経理はすべて公開する。

このプロジェクトは、平凡な日々を送っていた横浜の小さな町の美容室「AVASH」が思い立ったほんのちょっとした企画から始まった。それでも、そこから何かが生まれ、何か社会に対し行動することができる、ということを伝えたい、という気持ちは十分伝わってくる。缶バッジというアートと地震救済プロジェクトという全く異次元のものでも、人間は何かについて親身に考えたとき、予想もつかない新たな発想が生まれるのだと感じた。(亜遊民執筆)

「SAVE HAITI Project」公式ブログ http://ameblo.jp/save-haiti/

ツイッター開始一ヶ月目のサプライズ

ツイッターのジャングルに分け入って、様々な人々のつぶやきを聞き始めてから、ちょうど一ヶ月の夕暮れ。私は一人、海風がわたる豊洲ららぽーとの芝生の上で、ゴールデンウィーク中の静かな時間を楽しんでいた。突然、手にしていたiPhoneに、驚く内容のダイレクトメールが入ってきた。

「メルマガ登録しました。すごいですね。10年間、気づかずにごめんなさい。何らかの形での書籍化はお考えではないですか?(もうでていたら、ごめんなさい)」――微笑んでいる小さな写真が、私にある事実を伝えていた。まだお会いしたことはないが以前から深い敬意を抱いていたあの有名な出版社、ディスカヴァー・トゥエンティワンの女性社長、干場弓子さんが、突然私にメッセージをくださったのである。

おそらく流行に敏感な人ならば誰もが、すでに創立25年だが、若々しさと活力に溢れる出版社、ディスカヴァー・トゥエンティワンを知っていることだろう。CDサイズの本の独特なデザインや、全国4500の書店との直接取引などの独自の経営スタイルで、常に出版界に新しい風を吹き込んでいる。数多くの超ベストセラー書籍によって日本に様々なブームを巻き起こしていることこそ、「Dis+Cover(視点を変える、明日を変える)」という企業コンセプトを最もよく示している。

初めてこの会社の本に出会った時のことは忘れられない。干場社長が発掘し、日本列島を揺るがし、中国においても「職場の新しい女神」として尊敬されている勝間和代さんや、「婚活」という流行語などを生んだディスカヴァー・トゥエンティワンの自己啓発書は、20年の紆余曲折の中で、常に灯台の灯のようにそこにあり、漂泊し、迷いながら進む旅人に大きな自信と勇気を与えてくれた。あの両足を開いて前に向かって闊歩する会社のロゴマークを目にするたびに、親しい人に出会ったかのような親近感を感じる。

ディスカヴァー・トゥエンティワンは私の思考回路に次々に刺激をもたらししてくれる。日本初の「twitter小説集140字の物語」の出版、佐々木俊尚氏の「電子書籍の衝撃」電子版の発売、「Twitter小説賞」の創設など、どれもが、出版界の先端を走っている。そして、最も心を惹かれるは、恐らくあの一日に約15500人が聞いている干場社長のつぶやきだろう。

「どのような形が可能か分かりませんが、一度、ブレストさせていただけませんか?」――干場社長の最新の温かいメッセージが私の心に響いた。iPhoneをポケットに入れ、マウンテンバイクで、家路についた。日がすっかり暮れたららぽーとには華やかな光が灯り、まるで私の気持ちを表すかのように、幸福の輝きに包まれていた。――長い人生においても、実に特別なゴールデンウィークの夜だった。(姚遠執筆)

干場弓子社長のツイッター http://twitter.com/hoshibay

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