2009年10月30日第40号(通巻第192号)・FOR LADY ・
【photo by Kazuhiro Matsumoto】
IRON KETTLE
COFFEE CUP

10/30(Fri) - 11/1(Sun)
夜 「End of the World -故に世界は美しい-」
イラスト・雑貨・写真

10/30(Fri) - 11/1(Sun)
miri&m!ho&kimiko 「crazy halloween」
絵画・雑貨

11/1(Sun) - 11/7(Sat)
上山 絵理子 「I's me」
イラスト・写真・グラフィック

11/2(Mon) - 11/8(Sun)
斎藤雅哉 「未完成 2009」
写真

→以前は日本に対する印象がぼんやりとして曖昧でしたが、こちらのブログを読むようになってから、だんだんイメージがはっきりしてきました。(本メルマガの非オフィシャルブログ「東京letter」を読んで)【北京 裙子

←お褒めにあずかり、光栄です。「平易、明瞭、関心、共感」のうち、前の二つは追求するもの、後の二つは期待する効果です。メルマガ九周年記念の日に始めた非オフィシャルブログは、「一日も途切れることなく」をモットーに、みなさんと共に歩み続けたいと思います。

→新聞で、日本には「警察博物館」があると知りました。おもしろいですね!他にはどんなものがあるか、教えてください。【マカオ 奥巴馬

←本メルマガの「遊」のコーナーで、以前いくつかご紹介したことがありますので、探してみてください。以下のものもなかなかおもしろいです。日本サッカーミュージアム日本カメラ博物館寅さん記念館地下鉄博物館刀剣博物館

ALAYA

華やかなファッションウィーク

10月19日から24日まで、六本木の東京ミッドタウンを主会場として行われた第9回日本ファッションウィークで、51のブランドが2010年春夏物の新作を発表した。そのうち22のブランドが今回初参加だった。10月14日から27日まで、新宿高島屋では参加ブランドの服が展示された。

第8回に続き、今回も「motonari ono」がトップバッターを務めた。また最近ますます好評の「mintdesigns」は前回の危険な感じの「反抗期」から今回はソフトな雰囲気に戻って、色彩に工夫を凝らし、暗い色調にレースを加えることでちょっと神秘的なイメージを出している。その雰囲気を効果的にするために、会場として東京国立博物館の法隆寺宝物館を使用した。

「翡翠」は、来年の春に白の超ミニスカート旋風を巻き起こそうとしているようだ。透明な素材を混用し、肩や胸や背中の小さな部分を露出することで、肌に健康的な魅力を感じさせる。スカートは直線に裁断し、超ミニであってもセクシーすぎない。しかし服にあしらわれた小さな鏡や、包帯のように腰に巻かれた装飾によって、「翡翠」が表現したいものが清純さだけではないのがわかる。

「JUNYA TASHIRO」も同様に白を使っている。しわ加工が今回の素材の大きな特徴である。「G.V.G.V.」は肌を包み込んだ秋冬ファッションから抜け出し、穴があいて肌が露出した開放感あふれるデザインで季節感を表している。最後の日に舞台に上がった「MIKIO SAKABE」「AKIRA NAKA」「writtenafterwards」の三つのブランドは、廃校になった小学校を活用した「台東デザイナーズビレッジ」を会場として、華麗なデザインを展開した。

今回のファッションウィークのプロモーションビデオは、手の甲に顔と体を描いて、二本の指を足として歩くモデルを描いていて、とても可愛らしく、想像力をかきたてられる。このビデオは、「日本は世界に誇る手を持っている」をキャッチコピーとしている。これは、日本のデザイナーの才能や日本のファッションの世界をリードする巧みな技術、そして日本人が絵画、ネイル、写真、撮影、音楽などの芸術において発揮する独自の緊密で繊細な創造力を伝えようとしているのである。(劉詩音執筆)

(C) 2009 Japan Fashion Week Organization

Japan Fashion Week in Tokyo 2009 http://www.jfw.jp/jp/index.html (日、英)

くまのプーさんの世界

たくさんの有名店が集まる表参道に6階建てのトイショップを構えることは、おそらくキデイランドにしかできないだろう。キデイランドは東京で営業を開始して、すでに50年以上になる。その人気の最大の秘密は、世界の有名なキャラクターたちの商品を販売することによってキャラクターファンたちを満足させていることだろう。また、キデイランドは様々な記念イベントやプロモーションイベントを定期的に行なって、ここでしか買えない限定商品を販売している。

10月14日からキデイランド原宿店の一階店頭がくまのプーさんの世界になり、少し寒くなってきた秋の東京の街に温かさを運んでいる。店に入ると、一面に広がるライトイエローに心も元気になる。ここではプーさんの商品を集めただけでなく、プーさんのジャンボぬいぐるみも展示され、原宿店限定のプーさんグッズやチャームも販売されている。ここでプーさんの世界にひたっていると、ほのぼのとした気持ちになってくる。

キデイランドがイベント開始日として10月14日を選んだのは、この日が「くまのプーさん」の原作デビュー日だからである。身長55cmで、蜂蜜を食べるのが大好きなプーさんは、なんと今年でデビュー84年目になるという。プーさんは、もともとクリストファー・ロビンという男の子が1921年の一歳の誕生日にもらったくまのぬいぐるみだった。そしてこの男の子の父親であるイギリスの作家、ミルン(A.A. Milne)がそこから発想を得て、「くまのプーさん」をテーマとして創作したのが、今ではよく知られた物語シリーズなのである。物語に登場するプーさんの友達であるコブタ、トラー、イーヨーなどもみなクリストファーのぬいぐるみたちである。1926年10月14日に、「くまのプーさん」が初めて出版され、たちまち大人気となって百万部を売り上げ、その後22ヶ国語に翻訳されることになった。

今回の記念イベントでは、先着100名のお客さんが、キデイランドスタッフにチェキでジャンボプーさんと記念撮影をしてもらえる。また、3000円以上買い物をするとプーさんバンダナがもらえ(先着500名、なくなり次第終了)、1000円以上買い物をするとーさんのボンボンアクセサリーを、1000円以下でもオリジナルのプーさんショッパー(紙袋)をもらうことができる。(共になくなり次第終了)キデイランドの他の66の店舗でも、関連イベントが行われる。(zhuoling執筆)

(C) DISNEY. Based on the “Winnie the Pooh” works by A.A.Milne and E.H.Shepard.
写真提供:KIDDY LAND広報部

キデイランド Pooh Garden http://www.kiddyland.co.jp/event/pooh_garden/ (日、英)

ねんドルの近況

粘土でミニチュアフードを作る方法を子供たちに教える「ねんドル(粘土+アイドル)」の岡田ひとみさんは、以前本メルマガの特集にも登場し、中国の読者の間で大きな反響があったが、最近はどうしているだろうか?台風が去った後の東京の週末に、我々はパリから帰って来たばかりの岡田さんを取材した。
 
岡田さんは様々な子供番組での活躍を続けるほか、NHKの大人向け粘土教室の番組にも出演している。また、今年は彼女の「粘土作家としての収穫の年」と言えるだろう。「ねんドル岡田ひとみのねんどで食育!ミニチュアフード図鑑」「親子で楽しむ!プチスイーツ・アクセサリー」「ねんドル岡田ひとみの魔法のねんどワールド」の三冊の新しい本を一気に出版し、食べ物以外にも電車や動物などの粘土細工の作り方を紹介して、粘土の世界がまた大きく広がったのである。
 
作品展も定期的に開催している。今年の七月に東京新宿の紀伊国屋で行なった作品展では、200ものミニチュアフードを出展した。また、日本全国各地で粘土教室を開き、子供たちに粘土細工の作り方を教えるなど、楽しくて疲れることを知らないといった感じである。ねんドルとしてますます多くの人に知られて人気も上昇し、これまで彼女の仕事に理解を示さなかった両親も、彼女が一生懸命がんばっているのを見て、今では夢の実現を応援し、職場でもそのことを話題にしてくれるようになったという。
 
将来はどんなミニチュアフードを作ってみたいかと聞かれて、岡田さんは、作りたいと思ったミニチュアフードはもうすべて作ってしまったと語った。しかし、「季節感がある」ことが日本の食べ物のすばらしいところなので、今後は「一年の四季」をテーマとして、季節の食べ物と風景を組み合わせて製作してみたいとのことだ。ねんドルとしての今後の目標については、「粘土教室を日本全国に広げたい」ということをトップに挙げた。その目標が達成されたら、「世界粘土教室の旅」に出て、世界中の子供たちにミニチュアフードを作る楽しみとすばらしい思い出を伝えたいと語ってくれた。(咫尺取材)

写真提供:株式会社チーズ

岡田ひとみ公式サイト http://www.radical-planet.com/hitomi/ (日、英)

新しい占い「花フェアリー占い」

恋愛は人生を華やかに彩ってくれるけれど、山あり谷あり、楽しい時もあればつらい時もあり、相手の気持ちがわからずに悩むことも多い。そこで女性たちは、いろいろな占いに助けを求めることになる。数年前に大流行した「動物占い」は、様々な動物で性格を表現するものだったが、今人気の「花フェアリー占い」は女性たちの気持ちにさらにぴったり合った占いだ。「花フェアリー占い」では性格がわかるだけでなく、恋愛運に重点を置いて、それぞれの女性の恋愛の傾向や適した男性のタイプを分析し、その人に合った恋愛攻略法や、愛情運と結婚運を高めるコツまで教えてくれる。

 「花フェアリー占い」は、中国に古くから伝わる自然観や物質観を用いて、陰陽五行説を理論的な基礎とし、四柱推命学と算命学に共通する技法によって作られている。自然界にある、天地、日月、昼夜、男女などの対立あるいは関連する要素はいずれも「陰陽」であり、大自然を構成する五つの要素である金、木、水、火、土は「五行」である。「花フェアリー」では、陰陽と五行の12種の組み合わせで、12の性格を表し、それらはカトレア、ジャスミン、パンジー、サクラ、チューリップ、タンポポ、バラ、アサガオ、ヒマワリ、コスモス、キク、ハスの12の花のキャラクターで紹介されている。

 「花フェアリー」は普通の占いより細かく分けられ、性格の分析も多岐にわたっていて個性的である。花の王様であるバラは強烈な存在感があるが、威厳がありすぎて高嶺の花のイメージがある。ジャスミンは親しみやすいが、心の深いところに個人主義的な面がある。「花フェアリー」によって心と対話し、自分の長所や隠れた短所を理解したり、挫折の中で成長したり悟ったりして、恋愛経験の失敗を人生の知恵に変えることができるのだ。

ちょっと試してみたくなったら、今「花フェアリー占い」の公式サイトで自分自身の花キャラクターと性格、毎月の運勢などを無料で知ることができる。公式サイトでは、短編アニメーション『恋の花さわぎ』の予告編(※12月より動画配信予定)を紹介している。“恋バナ”(※恋愛話の略)をテーマに12の花キャラクターたちによる恋愛秘話を、恋愛成就の魔女モアージュが、時に厳しく、ユーモアを交えて、悩める男女の恋愛を紐解いていく。魔女の声には、女優のともさかりえが扮している。また、その他の花フェアリーのナレーションに、花キャラクターをプロデュースしているイトーカンパニー所属のタレントが出演。

公式サイトの分析を見て「当たってる」と感じ、もっと知りたいと思ったら、書店で「花フェアリー占い」の本を買うこともできる。この本は蒼井優などの有名スターも推薦している。今年の12月には、「花フェアリー占い」の携帯専用サイトも開設される予定だ。(tata執筆)
 
※掲載されている写真画像の無断複製・改変・再配布・転載・転用等、固く禁じます。著作権保有者のイトーカンパニーの許可なく利用及び使用することは出来ません。

取材協力/写真画像提供:「花フェアリー占い」/イトーカンパニー
短編アニメ「恋の花さわぎ」/ワンダーラボラトリー

「花フェアリー占い」公式サイト http://www.hanafairy.com/
  イトーカンパニー http://www.itoh-c.com/group/profile/

凛として優雅な食事空間

それをテーブルに並べただけで、周囲に「凛とした」気品を漂わせる白磁の食器。見たところはごく普通の「四角」や「円」の組み合わせなのに、それがあるだけで和食、洋食、中華のテーブルにお洒落な空間を作り出してくれる。どんな料理であっても、この端正な食器に盛り付ければ味わいが生まれ、優雅な気品が生まれてくる。

――400年の伝統を持つ有田焼は、高級な食器として海外でも名高い。中でも「有田HOUEN」シリーズは、現代人のライフスタイルにぴったり合った傑作である。「水至柔、無常態、入方池則方、入円池則円」(水は極めて柔軟で、決まった形がない。方形の池に入れれば方形になり、円形の池に入れれば円形になる)――老子の哲学が、容器の普遍的な形態を求めることによって生まれたこれらの大皿や小皿に浸透し、「有田焼」のすばらしい伝統の技術において、デザイナーの知恵によって新しい素材と新しい色を完璧に再現している。

日本の工業デザイン界の開拓者と呼ばれる川上元美さんは、携わった家具、インテリア、および橋などの大規模公共建設デザインにおいて、日本国内および国際的な賞を多数受賞している。彼は自分のデザイン哲学をこのように語っている。「私はデザインとは、根無し草のように、時代と共に浮遊するものでは無く、個に発して、個を越えてある普遍に至りながらも、なお個が貫かれているものと解釈している。デザインは作品であることと製品であること、意匠性と機能性、”場”の規範をふまえた空間表現など、相反するものを究める力をも要求される。」

川上さんの作品に注目してみよう。楕円形の皿の底には、四角形の高台があり、繊細な存在感の中に独特な凛とした美が感じられる。透明に近い白は薄くて軽そうに見えるが、丈夫なことで有名な有田焼が、まばゆい白に堅固な支えを与えている。端正で明快な白磁は、デザインの意図を強調する造型の中に生命力を示している。「方」と「円」の構成は、かすかな異空間の中に食卓の現代性を表現している。それらを重ねてみると、驚くほど美しい。

「饒舌さや無意味なポーズのない、洗練された気品と質を持ち、人々を充分納得させるものであり、安らぎや感動を与えるもの」こそ、川上元美さんが求めるデザインの境地だ。生活者の日常に重ねられた経験から生まれた美意識と叡智によって、真に快適な生活のデザインという目標を実現しているのだ。「有田HOUEN」は「一器多様」の傑作であるといえるだろう。(姚遠執筆)

川上元美公式サイト http://www.motomi-kawakami.jp/ (日、英)

東京流行通訊綱」では11月から「OKWave China」コーナーを開設し、毎週金曜日に発行される「週刊東京流行通訊」でも「OKWave China」の最もホットな話題を世界各地の日本に関心を持つ読者にお届けします。

「OKWave」は日本最大のQ&Aサイトで、160万人の会員を擁し、2000万件以上の質問と回答を有しています。このサイトで交換される情報は、生活、職場、社会、趣味など14の大分類と350以上の小分類に分けられます。今年7月に大きくリニューアルをした「OKWave China」では、日本に興味を持つ中国人ユーザの質問に対して、日本に住む中国人や中国語のわかる日本人が回答し、中国に興味を持つ日本人ユーザの質問には、中国に住む日本人や日本語がわかる中国人が回答しています。「OKWave China」は日中両国の国民が情報を交換し、それぞれが知りたいことを相互に回答する人気なプラットフォームとなっています。

昨年末までに、日本に住む華人の総数は65.5万人を超え、7月1日からは中国人が日本に個人旅行ができるようになりました。ますます多くの華人が、日本という国についてまず理解し、日本について次第に詳しくなり、さらには日本を好きになってくれると信じています。「東京流行通訊網」における「OKWave China」コーナーの開設は、九年以上の日本の流行情報中国語化事業の蓄積に対して、親しみやすい新しい風を吹き込んでくれることでしょう。「東京流行通訊網」は自身のメディアとしての力によって、世界のますます多くの華人のみなさんが「OKWave China」に加わってくださるように尽力したいと思います。多くの読者のみなさんが自由に質問や回答をすることによって、この機会を大いに活用してくださるように願っています。

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